:ReVision

魂の設計図に進化と統合を

サバイバル・スキル🌚♈29°金環皆既日食

 

 

 太陽や月が欠けていく蝕は、古代の人びとには呪いとして恐れられてきました。

 ヒンズー教の神話によると、アスラであるラーフ神は神の蜜である不死の霊薬アムリタを盗み飲んだため神々によって斬首されました。

 ラーフの頭が空に飛び、太陽を飲み込み、日食を引き起こすと古代インドの人々は考えたのです。

-Rahu___Rahukaalam___Ketu-From Wikimedia Commons, the free media repository

 蝕は宇宙のポータルがひらくときです。

 蝕はドラマチックかつドラスティックな変化を人生にもたらす可能性の高いイベントです。

 食は月のノード(昇交点)に新月があるとき、または満月があるとき発生する宇宙のイベントです。


 蝕は毎年、年に2 回、互いに2週間以内に発生します。

 ホロスコープの一方の月のノードに太陽が近づくとき、次に約6ヶ月後に反対側のノードに近づくときの2回です。 太陽がいずれかのノードの15-20度以内に入ると、日食のシーズンに入ります

 (生まれていれば蝕のシーズン生まれ)

 

 食のシーズンはすべてを激化させます。

 ライフの経験がこれまでの延長線上でなくなる時期。

 別の次元に入るため通過儀礼が起こるタイミングともいえます。


 その日蝕に起こるべき出来事が、蝕のシーズン全体で起こることもあり得ます。

 蝕のシーズンの数ヶ月前から重要な出来事が何度も起こっている可能性があるので、注意が必要です

 

 人生における重要な出発点になる人も多い時間ですが、それは自分ではコントロールできません。

 自分のエゴよりも神の介入:運命の影響力が強い時間帯です。

  生まれる魂と入れ替わるように、天に帰っていく魂も多いときです。

  出生図の感受点:惑星やアングルが食の度数近辺にヒットするチャートは劇的に活性化されます。     

 これらの人びとは、運命を変えるマジックな出来事が他の人々より訪れる可能性が高くなります。  

 もしくは、ながく待ち望んでいた事がついに起こる時間かもしれません。

-Total Solar Eclipse on 2017-08-20.From Wikimedia Commons, the free media repository

 太陽がおうし座に移動する直前、おひつじ座29°50′で金環皆既日食新月が起こります。

 食を起こす月の北ノードはおうし座4°。

 新月みずがめ座冥王星と90°スクエア。

 これはパワーとリーダーシップをめぐるアイデンティティ危機(クライシス)の緊張感がある日蝕です。

 自分のパワーや主体性、リーダーシップが外部から脅かされる、ライフを自律的にコントロールする力を誰かにとりあげられる経験をするかもしれません。

 じぶんがやりたいようにやらせてもらえない、自分のコントロールする力やリーダーシップ、主権を喪失する、制限をかけられる、見失うような、脅威や恐怖の感覚です。

 

 集合的な動きと個人のあいだでエネルギーのぶつかり合いがあり、変わらないといけない、変容しないといけない、解決策を見出さないといけなくなるプレッシャーと緊張感が高まります。

 

 これまで見ない振りをしてきた未来への不安、自分のリソースやパワーの弱さ、隠されてきた自分の弱点、セキュリティの脆弱性があらわになる場合もあります。

 

 自分が持つべきパワーとリーダーシップの限界に直面し、アイデンティティが揺さぶられ「自分とは根源的に何者であるか」自分自身を再定義する必要に迫られます。

 

 自己を再定義するにあたって、自分の暗黒面:シャドーサイドから目を背けるわけにはいきません。

 冥王星は自己のシャドーに隠された根深い問題、自分のDeepRootを直視させます。

 変容しないといけない、という気付きを与えるためにです。

minaminosimano.hatenablog.com

 

minaminosimano.hatenablog.com

 

 個人だけでなくASC♌の日本国、人類全体を揺るがすクライシス、危機の到来の可能性があります。

 パワー不足やリーダーシップの弱さが露呈する世界のリーダー達を何人か目にするでしょう。

 この危機は食のシーズンに始まり、5月21日のゼロ・フィックスで最高潮になります

 自分は何を持っていて、何を持っていないか。

 不動宮:リソース・パワー・リーダーシップ・創造性の試練とチャレンジです。

  (セクシュアリティの課題もテーマに入る)

 

 おひつじ座/みずがめ座は共通して、自由と解放を求めてるので、集合も個人も共通して、より革新的な方向性を目指しています。

 ただし、冥王星はより遅いプロセスを必要とする変容です。

 密度の高い地のサイン、おうし座天王星も具体的で実用的なアイデアしか根を降ろさせません。

 

 おひつじ座/みずがめ座は共通してクイックにすぐやろうとします。すぐさま行動して、すぐさま解決しないといけない。

 そこに緊張とジレンマがあります

 

 日食図では牡羊座のルーラー火星はかに座13°にあります。月はかに座のルーラーです。

 月&月のノード軸は、家族、家系、母親や母方の先祖と関連します。

 日蝕図には、自分のルーツ、自分の支援システム:家族、帰属と、新しく自分との対立(コンフリクト)や葛藤の意味が含まれます。

 

 活動宮♈♋♎♑には、自分のパーソナルな方向性を定期的にリニューアルする必要性と、自己を再定義する必要性が常にあるため、アイデンティティの危機に陥ります。

 

 かに座火星は、自律的な主権、自治と自主性を強く求めています。

 他人のニーズ優先で生きて来たひとは、他人のニーズだけでなく個人のニーズも考慮する生き方を学ばなければならなくなります。

 とてもエモーショナルな配置であり、危機に直面して防御的な過剰反応(オーバーリアクト)があるかもしれません。

 ♈♋の組み合わせは過敏なディフェンス(抗体)メカニズムです。

 行き過ぎる感情的・本能的なレスポンスや、自分と他者の両方が、感情的・本能的に反応(リアクト)しすぎることに意識的でなければなりません。

 

 この日蝕は強い目的意識、明確な意図を持って望まないと、激しい怒りや恐れといった、パワフルな感情に揺さぶられる可能性が高い時間です

 

 太陽は12日に木星と合しています。

 変容を恐れないファイティング・スピリットがあり、目の前に広がるフロンティア、新しい地平、新天地を征服したい。

 それが個人の本心のニーズです。

 このアイデンティティ危機における、感情的な困難さを乗り越えられる真実、人生の意味をすでに知っています。

minaminosimano.hatenablog.com

 

 危機を乗り越え、生き延びていく経験は、未来に渡って自分を生かすサバイバル・スキルになります。

 クライシスに直面するかもしれませんが、ここには危機の根元的解決策を探る、優れたリサーチ力があります。

 自分の限界から逃げずに、困難に挑戦し、変化変容への恐怖心を乗り越え、未来資産を手にします。

 自分を自分の力でエンパワーメントする方法に気づくのです。

 

 解決策(ソリューション)は、おうし座天王星、自給自足する手段に気づく。

 自分のパワーで自分自身を充足させる方法を見い出すこと。

 バリュー(価値)システムを更新する。リソースを洗練させ、自分の基盤:ファンダメンタル・バリューをエンパワーメントする。

 みずがめ座冥王星はうわべだけの解決策でなく、根源的な解決策を求めています。

 おうし座もまた、無用の長物的アイデアでなく、具体的で実用的な結果が欲しいのです。

minaminosimano.hatenablog.com

 

 新月の翌日21日(17:35)から水星逆行が始まります

 

 月のノード軸と新月90冥王星のTスクエアを調停するのはうお座土星

 自分の存在意義の揺らぎ、自己の再定義、いま変容を迫られているのは、宇宙が意図している大きなライフの目的があるからです。

 (木星/海王星30°)

 ライフの全体図(BigPicture)から、自分がいま選択しようとしている変化・変容・変身を見てください。

 うお座土星は宇宙の導き(ガイドとガイダンス)です。大きな力に導かれていることを信じて。

 

 おうし座ルーラー金星はふたご座にあり、おうし座天王星の解決策をどうやってやるか補っているエネルギーです。

 QOL:ライフの質の向上、リソースを洗練させるために最新のトレンドともコネクトする必要があります。

 しかし、ふたご10°金星はうお座土星とまだ90°スクエアです。

 自分をマス(大衆)にブレンドしすぎると、本当の自分を見失います。

 自分がコネクト(つながる)する先に、意識的・意図的であること。

 

 熟考し、インサイト(内察)し、自己価値を真に高めてくれるものを判断基準として、自分を取り巻く環境について、緩ませる境界と強化する境界を意識しておくと良いでしょう

 

 蝕の影響は次の蝕シーズンまで半年間続きますが、出生図でヒットする人は人生のターニングポイントです。

 

 新月の数時間後、太陽はおうし座へ移動します(17:14)

-June 10, 2021 Annular Solar Eclipse Statue of Liberty New York City From Wikimedia Commons, the free media repository