4月2日(07:36)おひつじ座27°で水星の逆行が開始され順行に戻るのは4月25日(22:00)おひつじ座15°。内合は4月12日(08:02)おひつじ座22°32′
水星の逆行運動は約3週間(約24日間)よって逆行開始日から12日後くらいで逆行の中日になります
逆行サイクル全体でいえば、水星が逆行と順行を始める際、留(ステーショナリー)となり折り返す度数を通過するあいだの2つの期間=逆行のシャドウ・フェーズ(影の期間)が重要期間として含まれます
今回は逆行のシャドーフェーズ入りが3月19日(☿♈15°)抜けるのが5月13日(☿♈27°)
水星が逆行のシャドーフェーズに入る時期思いついていた閃きやアイデア、計画はとても重要です。水星逆行期間に、そのアイデアが現実に実現可能かどうか、長期間、耐性ある計画であるかを確かめる、また心変わりすることがないか内観し、テストすることができます
逆行期間のあいだ中、逆行以前の思考やアイデア、コミュニケーションの問題は常にテストされ、強化や修正のためのヒントを得ることができます。
水星が逆行と順行の前後3日間は、水星が留:ステーションの状態になるため、とくに注意が必要ですが、この時間帯はアイデアとインスピレーションにたいへん恵まれる時間帯でもあります
惑星という天体の呼び名は、並びに変化のない星のあいだを惑星だけが惑うように動いていくことから名づけられました。
惑星が星座のあいだを西から東へ動いて行く時は順行、反対に、東から西へ動く時は逆行しています
進行方向を転換する惑星は、いっとき留(ステーショナリー)となって動きを止めているように地上からは見えます
(地球から遠い外惑星ほど移動の動きは遅くなる)
水星は太陽系でもっとも太陽に近い惑星です。普段、日の出前の東の低い空か、日没後の西の低い空で見ることができます
3月25日に東方最大離角。水星が夕方に見れるチャンス
太陽に最も近い内惑星の水星は、88日かけて太陽のまわりをひと回りします。
水星はどの惑星よりも頻繁に逆行し、平均して年に3回(4回のときも)、3か月に一度、一度に約3週間(約24日間)逆行します
普通は4回連続して同じエレメントで逆行します。
①2023年-2024年 12/13(♑8°)⇒'24 1/2(♐22°11′) ★内合:12/23 ♑0° ※前回
②2024年 4/2(♈27°13′)⇒4/25(♈15°59′) ★内合:4/12 ♈22°32′
③2024年 8/5(♍4°6′)⇒8/29(♌21°25′) ★内合 :8/19 ♌26°35′
④2024年 11/26(♐22°40)⇒12/16(♐6°24′) ★内合:12/6 ♐14°27′
⑤2025年 3/15 (♈9°35′)⇒4/7(♓26°50′) ★内合:3/25 ♈4°24′
⑥2025年 7/18(♌15°34′)⇒8/11(♌4°15′) ★内合:8/1 ♌9°00′
⑦2025年 11/10(♐6°52′)⇒11/30(♏20°43′) ★内合:11/20 ♏28°18′
⑧2026年 2/26(♓22°34′)⇒3/21(♓8°30′) ★内合:3/7 ♓16°
水星の逆行は、うっかりミス、もの忘れ、情報の齟齬、コミュニケーションの行き違い、移動や旅行、計画の遅延、テクノロジー機器の故障、神経質な不安や神経過敏の症状、文具など身近なアイテムの紛失等をもたらします。
これは双子座のルーラー(支配星)である水星が、左脳的知性=合理的マインド、コミュニケーション=情報交換と伝達、移動(移動手段も)に関連することが原因です
(ギリシア神話のヘルメスは頭脳明晰、そしてスピードも飛ぶたび記録更新)
一般的には水星逆行はメリットというよりも厄介なものと見なされていますが、水星のもつ内省&熟考力を積極的に活用し、計画の細部にこだわる、忘れていた過去のアイデアを思い出すなど有意義な効用もある時間帯
毎年、1年のうち9週間は、過去3ヶ月間に行ったことを再考し、この約3週間を自分を見つめ直すために使う定期的な星のサイクルです
ヘルメスのもつ杖ケーリュケイオン。友情の証として親友アポロンから贈られた。水星のマーク:☿は二匹の蛇が杖にからみついているところから。右脳と左脳のバランス、そしてエネルギーの螺旋型展開があらわされている。この杖は眠りをコントロールすることができる。医療神アスクレーピオス(衛生と薬学の女神ヒギエア(EUの薬局のマーク)の父。彼の師匠がケンタウルス族の賢者ケイローン)が持つ杖は蛇が一匹
前述したように水星が逆行しているあいだは、占星術で水星をルーラー(支配星)としてる双子座が管轄している分野はすべて注意が必要です
双子座はホロスコープの元型として3ハウスに位置し、移動や情報処理、コミュニケーションを中心とした日常生活の多く、左脳と神経系、また兄弟姉妹を意味します
以前からこじれていた兄弟間の問題があれば、この時期に解決できるかもしれません
水星の逆行中は、手帳や文房具のような筆記用具の紛失も起こりやすい時です
双子座&水星は学びのエネルギーであるため、逆行中に資格試験などテストを受ける予定の方も注意。
水星は知覚のセンサー、アンテナ、方向感覚です。迷子にも注意
ふたご座とその元型(水星&3ハウス)が属する風の性質は、横軸の方向に移動し、他者と他者のアイデアを知り、理解し、バランスをとって、つながっていこうとするコミュニケーションに関連します
(天王星は集合を縦に上昇させるバランス)
水星逆行中のコミュニケーションは、相互の誤解や齟齬が生じやすいため、相手を不誠実に感じたり、また実際、信頼できない相手がもってくる儲け話、投資詐欺やロマンス詐欺には注意が必要です
商談や投資は流動的であり、明らかに準備不足な新しい契約は避けたほうがいいとされます
社会生活においては、何気ない会話でも言葉に注意を払い、SNSでの挑発的な議論に乗らない、言葉尻をとらえて反応しすぎない、他者と喧嘩にならないよう気をつける
主に情報と交通の分野、あらゆるメッセージのやりとり&セキュリティ、メッセージを配信するデバイス機器の故障、旅行に関係することには注意が必要です。
パソコンの重要データをバックアップし、スマホの送受信システムと迷惑フォルダ内の再確認、メッセージの内容は送信する前にもう一度、チェックする
水星は神経(これは双子座&乙女座両方の性質)と、左脳的論理思考をつかさどるため、特定の物事に普段より過敏に反応し、強いこだわりを見せるなど、ナーバス(神経質)な不安、神経痛の症状があらわれやすい体質のひともいます
とくに注意が必要となる時間帯は、水星が逆行&順行のため留になる逆行&順行日の前後3日間です。
逆行前後3日間は、意思決定、コミュニケーション、通信、交通と輸送について、とくに注意が必要です
現在の計画が万全でなく、変更が必要になる場合は、より完璧な完成を目指して、不慮のアクシデントが起こるべくして起こり、一時停止します
これら水星逆行中のアクシデントは、軌道修正することでより良い結果を導くための事故です
何が起こっても、オープンマインドな態度で物事に当たってみる。謙虚に問題解決に挑みましょう
水星のスピードが出てくる2日後以降は、留の時間帯ほど神経質になる必要はありません。
(体調も含めて、むしろ解決策を探る)
このエネルギーを積極活用するため、スケジュールに余裕を持たせ、できるだけリラックスできる時間を確保し、アイデアと知性の洗練をぞんぶんに求めることに使ってください
水星が逆行している期間は、予期せず過去の知り合いと偶然の再会する事があります
また、こじれていた人間関係の問題を解決できるタイミング、仲直りも期待できます
水星の逆行時は、自分の内なる声に耳を傾けるときです。
日々目まぐるしく変化する現代の生活の慌ただしさに自分を無理やり合わせ、人生を早送りする必要はどこにもない、という宇宙からのメッセージです