:ReVision

魂の設計図に進化と統合を

シャドーの統合🌝♏4°満月

 

 

地球の環境について考える「地球の日アースデイ)」


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 2024年4月24日(08:49)月はさそり座4°17'太陽はおうし座4°17'で(不動宮の)満月になります。この満月はピンクムーンの満月です

 満月の翌日水星順行です(22:00)

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 反転水星は月のノード軸の北ノードと合。満月の揺さぶりをあらかじめ折り込んでおく。北ノードである以上悪くはありません

 多くの人にとって関係性における最初のつまずきは幼児期(月期)における母親との1対1の関係性になる。

 幼児は生存のためのケアや充足/満足の全てを母親に依存しなければならないが、ワンオペ育児の過酷さや他の兄弟の面倒、母親自身の母親との関係性など幼児のニーズの全てを母親が充足させられない例は別に珍しいことでない。

 おうし座がかに座の前方星座であることから分かるように、母親との最初の関係性に多少のつまずきがあっても、人間は成長後にセルフケアの確立によって自己充足を獲得し、幼児期に得られなかったケアへの飢餓を乗り越え、母親との関係性を再構築し、また他者と互いのニーズを理解し合い相互間のケアを学んでいく。

 幼児は自身へのケア不足や不満足を理由に母親に不満や怒りを感じるが、母親との関係性の消失は幼児にとっては生存の危機に直結するため、幼児は本能的に怒りや不快な感情を抑制し、自身の生育環境や家庭環境に適応しようとする。

 人間には怒りや混乱その原因を隠蔽してしまう習性がある

 

 (母親との関係性を出生図の月と月の元型&月のノード軸の状態で見る)

 長期座相の海王星60°冥王星(1948-2030)は出生図の中で空想的/情動的な自己愛的境界例として現れやすく、その出方は出生図でのサインやハウスによって違いはあるが、対処法としては空想(海王星)側が瞑想体験の蓄積によって自我の固着を外すこと、情動(冥王星)側はシャドーワークの習慣化になる。

 

 太陽がおうし座に移動して蝕のシーズンが過ぎ、太陽はみずがめ座冥王星と不動宮同士の(opening90°)スクエア。ぴったり90度は天王星/木星(13年サイクル)会合の翌日の4月22日です

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 満月軸は冥王星を不動宮Tスクエアにします。

 スクエアはエネルギーが外部に客体化(オブジェクト)しているときは外圧からの抑圧(プレッシャー)を感じますが、自己のパワーを内在の主体(サブジェクト)と感じられるときは創造的な挑戦や獲得、再投資をしてる緊張感として感じることができます。

 

 冥王星はさそり座のルーラー、さそり座の満月はいつでも変容の満月であり、蝕がもたらした変化/変容の結果を自己の深いレベル(潜在意識)から浮かび上がってきた願望充足であったことを実感するかもしれません。

 おうし座/さそり座は第1・2チャクラのパワー軸/セクシュアリティ軸/リソースとバリューの軸であり、スピリット(霊性/神性/仏性)が有機的世界に受肉化され、物質として顕現するため下降(ディセンディング)していくエネルギーです。

 ここはスピリットが地球に着地(グラウディング)するアーシングなエネルギーのサインです。

 地震津波の危機は物質的な有機性=形あるものの本質的な限界を教えています。

 五感的身体性や物質も、スピリットが顕現しているものであることは間違いありません。

 しかし有限性、限りのあるもの、五感的身体性、有機的なものを追い求める以上、有限性/有機性が必然的に持つ苦しみや苦悩から逃れることができません

 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール『鏡の前のマグダラのマリア』(1635-1640年)、ナショナル・ギャラリー (ワシントン)

 

 

変化変容のプロセス🌓♋26°上弦

 

 

 2024年4月16日(04:13)月はかに座26°18′太陽はおひつじ座26°18′で(活動宮の)上弦の月になります。

 

 占星術の活動宮はセルフ・アイデンティティ(自己同一性認識)に関する4つの軸です

 ★♈=自律と独立性(エージェンシー):♋=自己統合:♎=関係性(リレーションシップ):♑=立場(ロール) 

 新月/上弦/満月/下弦4つの月相は、ホロスコープの元配置でいえば活動宮♈♋♎♑にあたるため、このとき試されるのはいつも自分自身のアイデンティティについてです。

 月はかに座のルーラー(支配星)、今回の蝕のシーズン中に起こっている運命的出来事について、意図を感情的に試され、また心理面を揺さぶられる可能性が高い時期です

 月は自我の感情面です。おひつじ座/かに座両者の共通項はどちらも個的(パーソナル)の始原的/原初(プリミティブ)な感情・本能・欲求です。

 共通項が生存的本能(母性本能的な)と自我の防衛機制(ディフェンス・メカニズム)であるため、突発的に感情が刺激されたとき思いもよらない過剰防衛に走ってしまう可能性があります。

 自他への過剰反応(オーバーリアクト)に注意とケアを向けることは必要ですが、人間の自己愛的感情の直下に潜んでいる怒りや攻撃性について改めてプロセス・ワークするタイミングかもしれません。

 人間の感情プロセス(処理)の難しさの一つは、例えば怒りの感情が悲しみに二次転換されてしまうように、人間が特定の何かについて当初感じる感情的な混乱や原因が自我の防衛機制によって心理的シャドーに巧みに隠されてしまうことです。

 人間心理は本能的に自分を苦しめている感情的困難さとその根本的原因を隠ぺい・放棄してしまうのです。

 人間は生きている以上、自分自身の内面にある真・善・美を外部に現出させる努力を続けます。

 人間が自分の外部に感じている真善美は、自分の内面にある真善美に呼応/客体化している存在です。

 人間は自分の内面性を外部に現出させるため自己変容していきますが、自己変容には長期にわたる集中力を含めた膨大なエネルギーの投資が必要になります。

 自我の感情的未統合は、自己変容の土台となる心身統合を妨げている根本的な原因です。

 宇宙のポータルがひらき自我がむき出しになっている蝕のシーズンは、自身の感情的な深層面に深くアクセスできる好機です。




霊的物質主義の超克🪐木星天王星合

 

 

 木星は12年かけて黄道12星座帯を一周し、13年ごとに天王星(84年周期)と会合します。

 惑星の会合サイクルは(新月時の意図と同様)人類と個々人の両方を進化させる新しい意図の設定がなされるとき、進化のための新たな種が蒔かれるときです。

 進化=自己超越はいつも、包含すべき新たな存在の登場から開始されます。

 2024年4月21日(12:21)木星天王星はおうし座21°49′で会合し木星/天王星の新しいサイクルがスタートします。

 

 

 今回木星/天王星が会合するおうし座は五感的身体性と自己保存のためのセルフ・ケアの確立に関する星座です。

 人間が自己保存するためには物質が必要になるため、生存適応するのに必要な五感的感覚(センス)、すなわちおうし座的金星は個人のリソース(資質や資産)やバリュー(価値や価値観)として外部に客体化(オブジェクト)されます。

 木星占星術の伝統的に成長と豊かさの象徴ですが、木星がおうし座にあるとき、木星の拡大/膨張のメカニズムはおうし座の五感的身体性/物質性に資源の浪費と浪費の過剰さというシャドーを生み出します。

 現代の資本主義は基本的に、人類が自己の欲望のため地球=ガイアから資源を収奪するシステムによって形成されています。

 人類は本来循環型であるべき生態系を無軌道に破壊し続けており、それは良識ある人であれば誰もが知っている事実です。

 木星天王星はどちらも12星座後半の星座の支配星であり、人間のスピリチュアルな気づき=物質世界的な限界を超越していこうとする人間の高次の右脳(木星)と左脳(天王星)マインドの象徴です。

 日本に限らず今の世界的なスピリチュアル・ブームの中心は、人間の霊性をすべて物質的な豊かさや肉体的快楽の追求に還元しようとする霊的物質主義の隆盛です。

 80億の人間がガイアから一斉収奪している現在、誰もが無意識に資源分配をめぐる地球規模の緊張に気づきつつあり、霊的な手段も含めあらゆる手段を使って自分だけは充足したい、自分だけは満足を得続けたいという、苦痛を避け快楽を求める人間の生存本能がこの物質主義的なスピリチュアルブームの根幹にはあります。

 人間は本来、成長するにつれ自己の情動や衝動、欲望を抑制する能力を発達させていく存在です。

 伝統的な霊修行はどれも人間のエゴ中心的な身体的快楽を抑制する方法、自己中心的な情動や欲望を抑制する方法を教えてくれています。

 木星/天王星は新しい視野(木星)と新しい視座(天王星)です。

 両者は人間の肉体/身体性と現実的な物質性に新しいパラダイム(世界観)をもたらします。

 死と再生の星:冥王星は、天王星を支配星とするみずがめ座での20年間の旅を今年から本格的に始めます。

 今回の会合から始まる13年間は個人の根源的なバリュー(価値観)のスケールを果てしなく拡大させるサイクルです

 おうし座は霊の受肉化と顕現化、霊が地上に下降していこうとするエネルギーですが、後方星座のみずがめ座/うお座はクラウン・チャクラのエネルギー、上昇していこうとするエネルギーです。

 下降から始まった人間の魂が、上昇ー超越を志向し始めるのは魂の真の救済が地上(物質)にあるのではなく天上(彼岸)にあるためです。

 

痛みの中の進化🌚♈19°新月

 

 

惑星のほとんどが見かけの上で太陽の両側のやや狭い範囲に集合しています

よって惑星を見ることができるのが日没後の西の空か日の出前の東の空です


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 2024年4月9日(03:20)月と太陽おひつじ座19°24'新月になります。

 この日は日蝕が起こるので新月はおひつじ座15°月の北ノード(=自我の進化の方向性)と合になりますが、新月の太陽と月は小惑星キロン(=傷ついたヒーラー)ともまた完全一致のラクル合になります

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 太陽や月が欠けていく蝕は古代の人びとには呪いとして恐れられてきました

 ヒンズー教の神話によると、アスラであるラーフ神は神の蜜である不死の霊薬アムリタを盗み飲んだため神々によって斬首されました。

 ラーフの頭が空に飛び、太陽を飲み込み、日食を引き起こすと古代インドの人々は考えたのです

 新月が起こるおひつじ座のルーラーは火星。火星はうお座にありますがうお座では火星が土星に合、金星が海王星に合(海王星は金星のハイオクターブ)。

 いまはうお座ステリウムの季節です

 火星は自律と分離そして独立性(独自性)の象徴であり、火星が強くなると個はパイオニア的なリーダーシップを発揮したくなります。

 おひつじ座が12星座最初のサイン=宇宙(うお座)からの分離である以上、外部環境への生存適合、自律的に自己保存しようとしているのが火星のエネルギーです。

 火星は人間が生存するのに必要な自我の防衛機制(ディフェンスメカニズム)ですが、土星と組み合わされると本来であるなら「管理された防衛本能」ミリタリーなパワーを発揮します。

 しかし最終星座うお座は、個の領域=自我による制御のエリアでなく集合の領域、それも人間集合をさらに超越して宇宙(コスモス)の正体はたった一つのスピリットであることを学ぶエリアです。

 人間は魂レベルにおいては、その根底にあるのはたった一つの真我(アートマン)です。

 ではなぜ本来、非二元(無極)であったはずの宇宙は分離/分極化(火星)を起こしたのか?顕現と受肉化=分離や分極化は人間存在の混乱や苦痛の始まりに見えるのに。

 霊的伝統や神秘家は宇宙の創造は「神が遊戯する」ためだとしている。一者(ワン)は遊びたい、喜びたい、楽しみたいがために多者(メニ-)を生起させているのだと。

 人間が誰かを必要とするように、スピリット、宇宙(コスモス)もまた誰かを必要としている。そういうシステムの中に人間は存在している。

 スピリットは二元性の基盤。そしてスピリットは二元性(対立軸)をいつも同等に生起させている(空即是色 色即是空

 快楽/苦痛、善と悪、光と影、上昇と下降、主体と客体。

 霊的な発達の目的地、悟りの目的は二元性の両方を生起させる非二元(無極)を見出そうとすること。

 人間は神の偉大な計画の一部


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 生命、生きる事には痛みがあり同時に救済がある。痛みと救済。このパラドックス(逆説/両義性)のなかに人間のライフ(生命/人生)がある。