山羊座を移動する太陽が、冥王星にコンジャンクト(合)していこうとしている
ぴったり合は18日(山羊座28°)=水星順行の日
冥王星は3月23日には今いる山羊座♑から水瓶座♒に移動していくが
(244年サイクル、19.5年間水瓶座、前回1777年4月ingress)
アポロン王は地下に潜って、冥府の王ハーデスに面会し、パワーを充填してから、水瓶座の新世界に旅立つ必要があるらしい。
山羊座は(父権的なリーダーシップ)権威、冥王星はパワーなので、山羊座冥王星は「権力」
パワーを正しく使う事は個と人類全体:集合(collective)両方にとって大事なテーマだが、
冥王星は個にも集合にとっても、不都合なシャドー:無意識の影の部分を象徴する。
もっとも深い苦痛に満ちた体験を、人は自分のシャドーのなかにしまい込んでいる。
だから日頃からシャドーワークを行い、自分にとって不都合な真実を統合していくことで、ほんとうのパワー:磁力をエンパワーメントできる。
いまは深い部分に隠れている自分のシャドーに、真摯に向き合うシャドーワークの時なのだ
私たちの外部には、自分の内側のダイアローグが常に投影されている。
自分の未解決の問題が、周囲の人々や出来事に投影され、自分を刺激する時
私たちは自分を刺激する相手目がけて、無意識的に、そして直接的もしくは間接的に
否定的な感情や限定的な負のイメージを放つ。
パターン化された否定的なシャドーの傾向を意識化し、
その投影を自己の一部として所有し直すことは、
周囲の人々とこの世界に対する大きな責任になる。
シャドーワークを習慣にすることは、重要な倫理的行動になるのです。
私は先のブログで、倫理的な発達がごっそり抜けている、と誰かを強い調子でを非難した。
そう、モラル(倫理)の事で、かつて私と対立した「誰か」に向かって。
これは明らかに私のシャドーである。
私たちは法令順守のコンプライアンスが網の目のように張り巡らされた、非常に緊張した社会に住んでいる。
倫理や道徳が自分の外面にあると錯覚してしまうのは、現代を生きる人間のシャドーである
直感的倫理(moral intuition)。
倫理は難しいものでなく、慣習でもなく、純粋に良心のこと。
良心が痛い、胸が痛い。
モラル(倫理や道徳)とは、外部にあるものでなく、自分の胸(ハート)の知性に従って生きること。
そうしながら「親からみた善い子」「先生からみた善い子」という幼稚な従順さから、人は脱していく。
木星/土星(社会天体)の「法(laws)と秩序」の核心にあるものは、自分の内なる善(goodness):直感的倫理(moral intuition)
モラル(倫理や道徳)を守る事は、善悪を巡る伝統的な慣習や規範を鵜呑みにすることでない。
倫理についての自律的な判断は、いつも個人の内面の意図に基づいて発達していくのだ。
私は偶然、善意ある場所に生まれ育った。
両親は単純に、慣習的倫理のなかを安逸に生きて来ただけだろうが、その単純な生き方の重大さに思い至った事は、一度もなかった。
自分と違う環境で生まれ育った人の胸の内を、これまで一度も思い至りもしない。
他者への善意=倫理は人それぞれ、という相対主義的な態度に陥ることなく、相手が自分の内なる善に気づく言葉
内省をうながす問い(question)をどういうふうに問いかけてあげるべきか?
「相手に申し訳ないと思うなら、あなたは今後どういう行動をすべきですか?」
他者への善意について、自分でない他者は、どう発達させてきているか。
そういう能力を養おうと思ったことも、これまで一度もなかった。
感情と倫理の相関に思い至る事がなかったのである。
未解決のカルマは、過去に終わったことでなく、この先の未来をどう生きるかという、いまの内省と未来への意図のなかに続いている。
18日、新しい太陽/冥王星のサイクルが始まる。
自分を苦悩させる煩わしさ、自分を倫理や道徳から外れさせる危ういものから、意図的に遠ざかる。
善意ある場所をつくって生きよう。そこに誰かを招くために。
気分良く、シンプルに生きよう。
慣習的に生きた親世代より、もっと意図的に。