:ReVision

魂の設計図に進化と統合を

霊的物質主義の超克🪐木星天王星合

 

 

 木星は12年かけて黄道12星座帯を一周し、13年ごとに天王星(84年周期)と会合します。

 惑星の会合サイクルは(新月時の意図と同様)人類と個々人の両方を進化させる新しい意図の設定がなされるとき、進化のための新たな種が蒔かれるときです。

 進化=自己超越はいつも、包含すべき新たな存在の登場から開始されます。

 2024年4月21日(12:21)木星天王星はおうし座21°49′で会合し木星/天王星の新しいサイクルがスタートします。

 

 

 今回木星/天王星が会合するおうし座は五感的身体性と自己保存のためのセルフ・ケアの確立に関する星座です。

 人間が自己保存するためには物質が必要になるため、生存適応するのに必要な五感的感覚(センス)、すなわちおうし座的金星は個人のリソース(資質や資産)やバリュー(価値や価値観)として外部に客体化(オブジェクト)されます。

 木星占星術の伝統的に成長と豊かさの象徴ですが、木星がおうし座にあるとき、木星の拡大/膨張のメカニズムはおうし座の五感的身体性/物質性に資源の浪費と浪費の過剰さというシャドーを生み出します。

 現代の資本主義は基本的に、人類が自己の欲望のため地球=ガイアから資源を収奪するシステムによって形成されています。

 人類は本来循環型であるべき生態系を無軌道に破壊し続けており、それは良識ある人であれば誰もが知っている事実です。

 木星天王星はどちらも12星座後半の星座の支配星であり、人間のスピリチュアルな気づき=物質世界的な限界を超越していこうとする人間の高次の右脳(木星)と左脳(天王星)マインドの象徴です。

 日本に限らず今の世界的なスピリチュアル・ブームの中心は、人間の霊性をすべて物質的な豊かさや肉体的快楽の追求に還元しようとする霊的物質主義の隆盛です。

 80億の人間がガイアから一斉収奪している現在、誰もが無意識に資源分配をめぐる地球規模の緊張に気づきつつあり、霊的な手段も含めあらゆる手段を使って自分だけは充足したい、自分だけは満足を得続けたいという、苦痛を避け快楽を求める人間の生存本能がこの物質主義的なスピリチュアルブームの根幹にはあります。

 人間は本来、成長するにつれ自己の情動や衝動、欲望を抑制する能力を発達させていく存在です。

 伝統的な霊修行はどれも人間のエゴ中心的な身体的快楽を抑制する方法、自己中心的な情動や欲望を抑制する方法を教えてくれています。

 木星/天王星は新しい視野(木星)と新しい視座(天王星)です。

 両者は人間の肉体/身体性と現実的な物質性に新しいパラダイム(世界観)をもたらします。

 死と再生の星:冥王星は、天王星を支配星とするみずがめ座での20年間の旅を今年から本格的に始めます。

 今回の会合から始まる13年間は個人の根源的なバリュー(価値観)のスケールを果てしなく拡大させるサイクルです

 おうし座は霊の受肉化と顕現化、霊が地上に下降していこうとするエネルギーですが、後方星座のみずがめ座/うお座はクラウン・チャクラのエネルギー、上昇していこうとするエネルギーです。

 下降から始まった人間の魂が、上昇ー超越を志向し始めるのは魂の真の救済が地上(物質)にあるのではなく天上(彼岸)にあるためです。