惑星のほとんどが見かけの上で太陽の両側のやや狭い範囲に集合しています
よって惑星を見ることができるのが日没後の西の空か日の出前の東の空です
2024年4月9日(03:20)月と太陽はおひつじ座19°24'で新月になります。
この日は日蝕が起こるので新月はおひつじ座15°月の北ノード(=自我の進化の方向性)と合になりますが、新月の太陽と月は小惑星キロン(=傷ついたヒーラー)ともまた完全一致のミラクル合になります
太陽や月が欠けていく蝕は古代の人びとには呪いとして恐れられてきました
ヒンズー教の神話によると、アスラであるラーフ神は神の蜜である不死の霊薬アムリタを盗み飲んだため神々によって斬首されました。
ラーフの頭が空に飛び、太陽を飲み込み、日食を引き起こすと古代インドの人々は考えたのです
新月が起こるおひつじ座のルーラーは火星。火星はうお座にありますがうお座では火星が土星に合、金星が海王星に合(海王星は金星のハイオクターブ)。
いまはうお座ステリウムの季節です
火星は自律と分離そして独立性(独自性)の象徴であり、火星が強くなると個はパイオニア的なリーダーシップを発揮したくなります。
おひつじ座が12星座最初のサイン=宇宙(うお座)からの分離である以上、外部環境への生存適合、自律的に自己保存しようとしているのが火星のエネルギーです。
火星は人間が生存するのに必要な自我の防衛機制(ディフェンスメカニズム)ですが、土星と組み合わされると本来であるなら「管理された防衛本能」ミリタリーなパワーを発揮します。
しかし最終星座うお座は、個の領域=自我による制御のエリアでなく集合の領域、それも人間集合をさらに超越して宇宙(コスモス)の正体はたった一つのスピリットであることを学ぶエリアです。
人間は魂レベルにおいては、その根底にあるのはたった一つの真我(アートマン)です。
ではなぜ本来、非二元(無極)であったはずの宇宙は分離/分極化(火星)を起こしたのか?顕現と受肉化=分離や分極化は人間存在の混乱や苦痛の始まりに見えるのに。
霊的伝統や神秘家は宇宙の創造は「神が遊戯する」ためだとしている。一者(ワン)は遊びたい、喜びたい、楽しみたいがために多者(メニ-)を生起させているのだと。
人間が誰かを必要とするように、スピリット、宇宙(コスモス)もまた誰かを必要としている。そういうシステムの中に人間は存在している。
スピリットは二元性の基盤。そしてスピリットは二元性(対立軸)をいつも同等に生起させている(空即是色 色即是空)
快楽/苦痛、善と悪、光と影、上昇と下降、主体と客体。
霊的な発達の目的地、悟りの目的は二元性の両方を生起させる非二元(無極)を見出そうとすること。
人間は神の偉大な計画の一部
生命、生きる事には痛みがあり同時に救済がある。痛みと救済。このパラドックス(逆説/両義性)のなかに人間のライフ(生命/人生)がある。