:ReVision

魂の設計図に進化と統合を

潜在意識の変容☀♑29°太陽冥王星合

 

 

 冥王星みずがめ座0度2度目のイングレスするのは1月21日(11:39)、前日20日には太陽がやぎ座29°59'(最終度数)で冥王星に合し、太陽/冥王星は合したまま共にみずがめ座0度に移っていくことになります

 太陽との合は個人の意識が次のみずがめ座冥王星時代の20年間に意図(設定)することをあらわしています

 ここには個性/個別(individual)化を目指す自我(エゴ)の深い感情変容のプロセス(魂の進化)が意図され、また冥王星みずがめ座に入ったあとは、この危機の根源(ディープ・ルーツ)的解決策の探究を意図し始めることになる

-ジョルジュ・ド・ラ・トゥール『鏡の前のマグダラのマリア』(1635-1640年)、ナショナル・ギャラリー (ワシントン)

 真実の悔いは意識を深く目覚めさせてくれます

カルマに気づくことは本物の人生と現実に私たちの意識を引き戻してくれます。やぎ座のルーラー土星はカルマの主です

 冥王星みずがめ座入りを前に、誠実さと高潔さを人生の基盤にしようと意図することは否定的なカルマを新たには作らない、という意志に真実の力を与えます(will power)

 自分は何者であるか。自分は何者としてどう生きるのか。アイデンティティを明確にしたいというのは人間の基本的な願望のひとつであり、この渇望においておひつじ座/かに座/てんびん座/やぎ座の活動宮は全て同じである。

 活動宮は「自分を確認するため」行動している。やぎ座においてはライフの基盤たる構造(ストラクチャー)を建設し、また破壊したり(いま冥王星)するが、活動宮は常に何者かになっていこうとするモダリティ、そして最後はかならず前へと進んでいく

 自我(エゴ)の進化のポータルポイント、月のノード軸☊はいまおひつじ座☊/てんびん座にある。

 冥王星は感情変容、魂の進化は感情体の変容であるため、エゴ(月/太陽)の感情プロセスが過渡している情報を教えてくれる月のノード軸☊のあるサインとそのルーラー(支配星)をトラック(追跡)していくことはとても重要です

 冥王星は順行し、ノード軸は逆行していくため両者は離れつつあるが、今度はおひつじ座ルーラー火星(冥王星のローオクターブ)がやぎ座に入って月のノード軸をTスクエアにしている。

 そして北ノード☊はここから1か月後2月20日小惑星キロンとおひつじ座16°で合(自我の分離の痛み)

 冥王星は火星のハイ・オクターブ、火星には怒りという人間の生(なま)の本能と感情があり冥王星の怒りはさらに激しいアンガー、憤怒です

「俺は怒っている!あいつが憎い!殺してやる!」自我を圧倒するような激しい憤りはもはや瞑想で抑え込めるレベルでないためキック・ボクシングやスポーツジムなど肉体と感情の両方を解放できる激しめの有酸素運動による発散を利用しながら、意識の光のもとで怒りと付き合っていく必要があります(武道や武術を習っている人は詳しいはず)

 いま何かに激しく怒っているのなら、これは火星/冥王星の動作です。

 冥王星/太陽/火星の3セットであるので11月のさそり座太陽/火星合&新月から一続きの流れになります。またやぎ座で冥王星/木星/土星に火星が通過していった2020年2月ころからの課題である人もいるかもしれません(やぎ座ステリウム)

 やぎ座/土星はカルマの主、これはパワーのカルマ、権力と権力闘争のシャドー、社会的には倫理や道徳的問題の昇華がテーマになってきます

minaminosimano.hatenablog.com

 

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 しかし怒りは行動を導く動因でもあるためけして悪いものではありません。意識の光から隠すのでなく解放&発散しながら付き合っていくべき感情です(隠すと冥王星化する)

 そしてこの怒りは外部由来でなく実は自分の内部にある心理力学(サイコダイナミクス)の何らかの投影です。

 ホロスコープの第1ハウスはおひつじ座、ライフはバトル(戦い)とストラグル(闘争)から始まっている。おひつじ座と火星の本質は、自分から動き始める創始者(イニシエータ)であることです

 月の北ノード90火星は、そしてこの太陽冥王星合は自分のライフ、そして自己のアイデンティティという基礎構造を強化するためには戦うべきであることを意味している。

 そう、自我が感情変容プロセスとしていま求めているのは、自分の魂が何かに使命と情熱と創造意欲を感じ、自分らしさ(個性化)を求めていることを素直に認めること。

 感情変容(魂の進化)すること。魂のなかに深く根を下ろしたアイデンティティが確立される。今生(ライフ)そのものが変容(トランスフォーメーション)する

(photo by Angela Yuriko Smith on pixabay)

 

 1ハウスを出発した火星は8ハウスで冥王星に出会います(元型の150°クィンカンクス)

 ここで火星=自尊心はパワーの低下と無力化のリスク、拒絶(リジェクト)と失敗、敗北の経験をします。パワーの喪失、セキュリティの危機、リソースの不足、明らかになった真実に対して謙虚(ハンブル)さを学ぶために。原因を究明し洞察力を得て執着や余計なプライドから抜け出すために。

 人間が生まれ変わるのに必要な魂の夜。冥界の王ハーデスが飼うケルベロスのように腐臭を追い続ける。冥王星は象徴においても、実際においても死であり、また再生(転生)です

 冥王星はトランスパーソナル三天体(冥王星天王星海王星:意識のチェンジメーカー)の最初に出会う惑星。潜在意識の門(ゲート)を最初に突破させてくれる惑星

 (※トランスパーソナル:個人のアイデンティティが個人の自我境界を超え拡張・外展していく)

 パワー未然のフォース(潜在能力)はこの潜在意識のなかから湧き出てくる。火星/冥王星は潜在能力とエンパワーメントのサイクル。いま自分を揺さぶっているのは自己のシャドーがこれまで隠し持ってきた潜在能力なのだ。

 この危機と成長課題を克服する能力は、そのまま自分のプライド(自意識)になる。

 ロー・オクターブの惑星(火星)はハイ・オクターブの惑星(冥王星)に出会うことで、次のレベル、次のステージにレベルアップしていく

 (※オクターブ=意識の波動の周波数:意識は波であり宇宙は波動でできている)

 冥王星は他者との融合、火星/金星の融合。火星と金星は来年すぐ2月22に合して約2年の火星/金星の新しいサイクルが開始される。

 このサイクルは対人関係(リレーションシップ)とセクシュアリティのサイクル。人間関係もセクシュアリティも、両方とも私たちの創造力と活力(バイタリティ)を刺激し活性化させてくれる存在。

 ボディ占星術で腎臓はてんびん座、副腎はおひつじ座(火星)。知っている人間も多いが腎臓と副腎は活力(バイタリティ)に結びついている

 冥王星と共にみずがめ座にあるため、新たな視座と解決策を得て次のレベルにレベルアップ(進化)していく

 

 金星と会合する直前の火星がみずがめ座0°で冥王星と合するのは2月13日。このとき金星はまだやぎ座27°にある。やぎ座27度は2022年3月に冥王星/火星/金星がトリプル合した度数と同じ度数。今の金星/火星サイクルはトリプル合したあとみずがめ座0度で合して始まっているので、解決策の一端はもうすでにもたらされてもいる