2023年11月13日（18:28）月と太陽は♏さそり座20°43'で新月になります
太陽と月の約28日間サイクルが始まる新月は、新しいアイデアの種を蒔き、新たな意図を設定し、行動を開始するのに最適なタイミングです。
太陽と火星は5日後に会合して新火星のサイクルが18日に始まります
火星は冥王星発見以前のさそり座のルーラー、いまでも副支配星
火星はいま北ノード☊のルーラーであり、現状における自分の変化変容のプロセスを理解するうえで重要な新月になります
火星/冥王星は共通してセクシュアリティ（性自認や性のあり方）をテーマにしています
対向おうし座ルーラー金星もまたセクシュアリティをあらわし、金星は受け取る性を表していますが、金星はより感覚的なセンシュアル（官能）の感受性です
さそり座の元型（冥王星/8ハウスが含まれる）には、シャドーと呼ばれる人間の心の暗部（ダークサイド）、心理力学（サイコ・ダイナミック）的問題が含まれます。
自己のシャドーを解放することなく「抑圧された無意識」のままにした場合、ひとは自分のシャドーとシャドー・ボクシングし続けることになり
本来変容するのに使うべき膨大な量のエネルギーを無駄に浪費し続けることになります。
蝕のシーズンが終わり、自己のセクシュアリティを中心としたシャドー・ワークに取り組むのに最適な時間帯です
-『悔悛するマグダラのマリア（聖なる火を前にしたマグダラのマリア）』 作者：ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(1640年頃) ルーヴル美術館
新月と火星は、来年4月におうし座21度で会合する木星/天王星（13年サイクル）の天王星と180°オポジットになっています。
太陽は今年5月6日のさそり座14°月蝕満月のころ天王星と合になっていました
前の♎新月フェーズの中で、木星180°火星は宗教戦争となって世界に立ち現れていましたが、天王星は高い視座からの解決策を私たちに求めています
周囲の状況が危機的であるほど、感情的にいちどデタッチして冷静になり、マインドを使って解決策を探るべき時です。
新月のサビアンシンボルはさそり座21度「自らの良心に従い、兵士が規律に抵抗する」
これも戦争を思わせるシンボルで、ウクライナやガザ戦争の状況に集合はかなり感情的に揺さぶられるはず
天王星のあるおうし座のルーラー金星は、11月8日にてんびん座に移動しました
金星はまたてんびん座のルーラーであり、いまてんびん座には月のノード軸の南ノードがあります。
バランス感覚を発揮して他者と調停・調和を図ろうとするニーズには緊急性が高まっています。
そして火星180°天王星を調停しているのが金星のハイオクターブ、うお座25°海王星。
火星/天王星は、感情と本能VSハイヤー・マインドであり、この対立は和合させる扱いが難しいのも事実ですが、いまこそ本能に翻弄されることなく、感情に飲み込まれることを避けるべきとき。
星まわりは集合に危機の根本的解決策を見つけるよう促していて、解決のブレイクスルーのチャンスになり得ます。
いま感情的なセキュリティには変化/変容の必要性が含まれ、セキュリティそのものが成長に依存していることを受け入れることが進化のレッスンになります
天王星/海王星/冥王星のトランスパーソナル三天体によって、私たちの意識は以前に比べかなり進化＆拡大しています
暗部を受け入れ、苦難を乗り越え、力（パワー）を与えられたと感じるとき、さそり座は変化の恩恵を見ることができるサインです
水星がいて座に移ったのが11月10日、うお座土星とのスクエアは、この新月サイクル期間中の神経やコミュニケーション、移動に混乱や混沌を招く可能性があります。
しかし、いて座ルーラー木星との連動を意識し続ければ、新しい視野（木星）と新しい視座（天王星）、可能性の地平線を広げるアイデアをもたらし、年末12月13日からは水星逆行が始まります（♑8°▶♐22°）
個人天体5天体すべてが成長がテーマになる第三象限（quadrant）に集まっています
集合からの要請や、集合とのバランスを図りながら、それでもなお個人としての成長とエンパワーメントに意識が集中している晩秋です
