2023年3月22日水曜日(02:23)牡羊座0°49'で新月が起こります。
今回の新月が起こる牡羊座0度は、春分点=ホロスコープの開始点(スタート・ポイント)
西洋占星術(アストロロジー)のすべての始まりを意味する度数です。
現在、魚座のルーラー海王星、そして山羊座ルーラー土星は、魚座の25°&1°を移動中です。
(土星は3月7日にうお座入室。約2年半のサイクル。海王星は震災直前2011年5月にうお座入室。14年サイクル)
今から3年後の2026年2月20日、海王星と土星は牡羊座0°45'で会合し
海王星/土星の35-37年会合周期(サイクル)が始まります。
海王星はリソースを全体でシェアする惑星であるため公共サービス、海王星/土星はどちらも
秩序と法則を示すため、このサイクルは政治と立法、社会体制の変化が示されます。
現在の海王星/土星サイクルは1989年やぎ座11°で始まっているため、土星の意味する体制や秩序が変容してきたさまは強烈でしたが、
いまはその最後のClosing30°をすでに切っている状態です。
海王星も土星も動きがゆっくりなので2025年は魚座後半で両惑星がずっと合する状態であり、
これから先の社会体制や構造の崩壊や変容はやはり大きなものがあることは想定されます。
この新月は3年後に始まる人類のまったく新しい文明史、そして個人のライフにおける
新章(新しいチャプター)に向け助走が始まるタイミングです。
惑星のカーディナル(活動宮)・シフトは、アイデンティティ・シフトを起こします。
SomethingNew、新しい何かになっていく、もっと自分らしく生きていけるためのライフの行き先、人生の方向性を決めていける時です。
活動宮はみずから活動し、投資して、自分らしい自分になっていこうとする力学(ダイナミクス)です。
新しい火が着火される、新しい計画の種を蒔く、新しい意図を設定する、新しい波の到来
螺旋(スパイラル)の一段高いレベルが開始されるとき。
ほかの誰かのためでない、ほんとうの自分らしさ、本物の自分になっていく新月。
太陽/月だけでなく、ほかの個(パーソナル)天体、(牡羊座のルーラーである)火星、金星、水星が
すべてホロスコープの第一象限(quadrant):牡羊座、牡牛座、双子座に入っているため、これは
自給自足して満足している天体図。
自分らしさのなかで完璧に充足する時間が示されます。
新月図で注目すべきポイントのひとつが、牡牛座のルーラー金星が自分のサインに戻り、月のノード軸の北ノードと合。
(前日の春分図ではぴったり合)
月のNN北ノードは去年後半から今年初めまで天王星と合していたので、牡牛座の意味するお金:財政金融(ファイナンス)
経済問題の解決策が自分の手もとに今あることが分かります。
牡牛座は五感を含めた身体感覚でもあるので、自分の才能や稼いだお金で自分自身を充足させ、満足させる方法にも気づかされます。
第一象限は、サバイバルモード:自分の力で自分の自己価値を高めていくところです。
牡牛座的金星や2ハウスはリソース(資質や資産)&自己価値を高めるバリュー(価値と価値観)、
これらは天与の贈り物(ギフト)であり、また
個それぞれの魅力(グラマー)となって豊かさや繁栄を引き寄せます。
牡牛座の元型は宇宙のスピリットが物質化したところであり、美意識もここに含まれます。
ここで大事になるのは、自分にもたらされている恩恵と恩寵、このリソースが地球や宇宙から与えられたものであるという
感謝(アプリシエイト)の気持ちです。
この牡牛座4ー5°の月北ノード&金星合を頂点として
リソースやリーダーシップをテーマに持つ牡牛座/蠍座の月のノード軸を
魚座1°土星にアウトオブサインで120°になる双子座28°火星の小三角が組み合わさって
全体統合のカイト型(複合アスペクト)ができあがります。
牡羊座新月のテーマ:どうやって自分らしくなっていくか、を双子座火星が示しています。
学ぶことがアイデンティティの発達につながり、教育によって自分の人生を切り開く事ができる。
また火星が支配する牡羊座に木星があるのだから、本や教室だけで学ぶのでなく、自分の身体をもって旅をして
ほかの地域の人々と交流したり、ひろい世界を実際に見て回ることで、知識や見識を広げていくこと。
木星は先生であるので、学んだことを教えることも自分の成長につながります。
この火星は16・17日には魚座太陽&海王星とぴったり90°になり、自分が何のために戦うかの意志(Will)を確認済みです
ただ大衆(マス)のなかに自分をブレンドしすぎて、自分を見失いがちだった側面があったのが、
自分のスピリチュアルな先生やスピリチュアルな体系(=魚座土星)に出会ったことで(120°)
自分の意志を宇宙の秩序=土星に一致(アライメント)させていく方法を教えてもらっているところです。
双子座ルーラー水星が牡羊座にあり、牡羊座に太陽月水星木星が集まるステリウム。こういうときは
どうしても自分本位の主観的な視座を持ちやすい。
だから火星/海王星が持つべき正しい意図、意志が正しい倫理や道徳と一致しているかどうかを意図的に判断する。
自分の運命を自分の手で切り開いている、今この新月の戦いは、正しい意図でなければ勝利することができない。
土星は先生、学びには先生と教え子のあいだで時間と空間を超える精神的な絆が生まれます。
火星/土星は強さ、うお座土星は自分にとって大切な事を思い出させ、シンプルにすること、手放すことで
自分自身をもっと強化できることを教えてくれます。
社会正義を達成するため、弱者を救済する方法を情熱的に学ぶ。
大きすぎる理想主義に溺れるのでなく、学んだ成果を実直に社会にお返しできる機会を得ていける新月フェーズ。
牡羊座にある木星は、自分が信じる信念や考えを主張し、また他者に教えていくニーズがあらわされています。
この新月図は双子座火星を使って、他者に伝達していきます。
そしてこの学びの成果は、自分の人生に豊かさと自分らしく生きられる自由を与えてくれるものです。
去年の8月20の火星双子座入りの時から約7ヶ月間、熱心に学んできた教育への投資の成果が目に見えるかたちである。
去年からの学びが、自分を危機から救うリソースになり、さらに自分が今度は先生となって
社会に恩返ししていく、奉仕していく開始地点になる人もいます。
後進を指導し、自分の考えを社会に主張し、その対価で自分の生活を維持できる経済の循環サイクルの
新たな始まりとなるとなるのです。
学びの成果を自己のリソースとして実感できる人が多く、そのことによって経済問題を中心とした
自己のリソースや個人的なバリューの解決策を発見できる。
過去7か月間の教育成果によって、自分の存在価値や存在意義、自分という存在をこの世界のなかで
一段高いレベルへと押しあげていく新月です。
木星が5月1日に牡牛座に入ると、牡牛座の木星は多産な繫栄(プロスペリティ)であり
牡牛座天王星は経済的なシステムの将来への発展。
自分の持つリソースを利用して繫栄する経済システムを構築できるチャンスが到来します。
牡牛座にある天王星はバリューシステム:価値判断の基準を洗練させてもいます。
5月20日は牡牛木星/獅子火星/水瓶座冥王星が不動宮の0度:ゼロ・フイックスTスクエア、
さそり座にある月の南ノードがこれに絡むので、ライフにおけるリソースそしてパワーの行方
創造性とリーダシップの試練を、魂のレッスンとして受けることになります。
私たちのリソースは、不動宮のなかにしかないのです。
新月図のアセンダント(東の地平線:ライジングサイン)は山羊座21度。
1ハウスの状態は牡羊座新月と牡羊座ステリウム&双子座火星の機能を補助します。
新月のカイト型は、山羊座最終度数(29°58)冥王星&月のノード軸によるTスクエアの
シャドー・ワークのプロセスをスムーズにします。
倫理的道徳的に正しいパワーの使い方とは何か、自分より目上の権威(人によっては父親や両親)との対立や
権力闘争のカルマを見せ、そのシャドーをプロセスさせてきた山羊座冥王星の15年間。
山羊座のルーラー土星は魚座にあります。土星は統制、コントロールと支配を望みますが、それが宇宙の意図と一致していない場合
ウクライナの平原地帯の春の雪解け道のように、ドロドロとなってロシアの戦車が通れないような泥、ぬかるみに変わります。
山羊座最終度数の冥王星は魚座海王星と60度。
ひとつのテスト:試練のプロセスの終わりを感じさせます
自分の運命の支配をめぐる対立、権力闘争(パワーストラグル)し続けてきた自分の戦いのカルマについて、
復讐するのでなく、相手や過去の出来事を許すこと、こだわりを手放すことを学ぶ時です。
時間の神クロノス(土星)は魚座にいるので時間も空間も越えていきます。
カルマは過去にあるのでなく「同じ過ちを繰り返さない」と誓う、いまの内省と未来への意図のなかにあります。
年をとるということは、否が応でも何らかの権威者になるということです。
自分だったら、若い人々に対してどんなロールモデルになりたいか?アイデンティティの観点から自問する時かもしれません
経過(トランジット)でも出生図でも、天王星があるところは、愛着や執着といった感情的なドラマから自分をデタッチ:距離を置かせることで
問題の解決策を発見できる高い視座を天王星がもたらしてくれるように
冥王星があるところは、経過でも出生図でも、自己の限界(リミット)に直面させ、
自分の脆弱性(ボーナブル)や恐れ(怖れ)に気づかせる危機が起こるところです。
その感情的クライシスの危機を、逃げるのでなく根本原因(自分のシャドー)を究明し、危機を乗り越ることで
冥王星は私たちを成長してさせ、魂の器を大きくし、フォースをパワーに変えていくところです。
冥王星は自己の意識の深い部分での感情プロセスをうながして来ます。
蠍座的な成長にはいつも、自分の限界や危機を乗り越えていく脱皮の苦しみがあるのです。
蠍座の対向:牡牛座の「I have」の感覚、自分が持っているリソースと価値に気づく事、その価値を高めることで
この蠍座の限界を乗り越える変容(プロセス)の厳しさと、
自分を満足させる金星の豊かさのあいだで上手くバランスがとれる中庸ポイントを見いだせます。
自我のシャドーの変容は、対向のおうし座:価値を判断するバリューシステムそのものも変容させていきます。
冥王星は火星のハイ・オクターブです。
よって自我(火星)を最大値にしてくれるのが冥王星です。
強く健全な自我を育てるためにも、自分の性格のシャドー(影)を見つめるシャドー・ワークは重要です。
火星/冥王星は怒りでもあります。
行動したい気持ちが強いときに、牡羊座ステリウム90火星が、誰かとの言い争いとして表現されないよう、自分の怒りやパワーについては意識をおく必要があります。
自我が無意識に隠しているシャドーそのものにも、大きな意図が隠されています。
(ゴールデン・シャドー)
星の光を思い出してみてください。
私たちが光と呼ぶものは、実際には暗い背景に浮かぶ光のかたちです。
闇夜に空を眺め、明るい星を知覚するとき、人間が実際に見ているのは明るい星+暗い背景です。
明るい星と、その背景である暗闇がいかに対照的であろうとも、重要なのは一方なくして他方を知覚することは絶対にできないということです。
統合とは陰陽の中庸(ミドルウェイ)を見いだすことであり、陰(シャドー)を無視して
光だけを追い求めるポジティブ信仰ではないのです。
闇(夜)のない世界には、光(星)もまた存在できない。
今年は牡羊座の新月が2回あります。そして来月4月20日の牡羊座29度新月は日蝕です。
自分のなかに新しい自分を発見する。自分らしい自分になるため何かを始める。人生の方向性を決定する。
木星は5月1日には牡牛座に抜けてしまうので、新しい自分、新しいアイデンティティを獲得する今年の春のスタートです
再見♡God bless you♡