2023年3月7日火曜日(21:42)月は乙女座16°で満月が起こります。
乙女座サインに属すること:労働、洗練、改善、分析、批評、完璧主義、審美眼、器用さ(ハンドメイドスキル)、才能、技能、秩序、衛生、機能(ファンクション)、生産性、修理、予防医学、治療法、ダイエット、スポーツ、フィットネス
=リソースの管理と維持にかかわること全般
Image by Susanne Jutzeler, from Pixabay
魚座16°太陽はルーラー(支配星)24°海王星までオーブ8°手前の合
同じ柔軟宮の双子座21°火星と乙女座16°月は柔軟宮のTスクエア。
火星が双子座25°になって魚座25°太陽/水星/海王星と90°スクエアになるのは3月17日です。
火星が双子座25°で逆行開始したのは10月末だったので、この頃に重要なテーマだった事柄:教育、コミュニケーションや移動について何か取り組んできた人は
10月末に活性化していたテーマがこの満月でも刺激されます
双子座のルーラー水星は3日に水瓶座から魚座に移動しています。
魚座&海王星は右脳:想像(イメージ)豊かな受け身のエネルギーです。
しかし双子座の火星は、自分の意見をはっきり言いたい、スピーク・アップしたい。
自分の理念や信念を、自分の意見としてはっきり言うことをモットーにしていましたが
水星が魚座に入ると沈黙(サイレント)し、空想の世界の住人になるかもしれません。
もしくは議論の現場に立ち、自分の意見を言いたくて仕方なくなるかもしれません。
乙女座の分析力は、ときに辛口の批評家になります。
ここはいちど深呼吸して、過度な批判や口論を避けるべく意識しておいたほうが良いでしょう。
水星(ヘルメス)と太陽は、想像の海を航海し始めます。
双子座/乙女座はどちらも水星をルーラーとしているため
想像力豊かであると同時に、あれこれ想像しすぎて敏感になる
ナイーブ(神経質)な春の満月になります
完璧主義の乙女座のエネルギーには優れた分析力がありますが、行き過ぎると自他への批判につながります。
内省の力が強いため他者とのあいだで何か対立や葛藤がおこったとき「自分に責任があるのではないか?」
と自分を責めすぎてしまうのが影(シャドー)です
元型のなかで春分点に対してYOD(神の指)になる乙女/蠍の
150°クィンカンクスの分析力・リサーチ力:批評力のワークする力が高まります。
地の星座、乙女座はコントロールと機能(ファンクション)する境界を必要としますが
魚座&海王星は人間がコントロールできない無境界【NoBoundary】のエネルギー
自己と非自己のあいだに境界のない超個(トランス・パーソナル)の世界です。
軍事の専門用語で境界【Boundary】を考える時 、境界線には戦線、戦いの最前線になる可能性が秘められている事を意味します。
乙女座は自己の境界を守るための戦いの最前線の領域(エリア)です。
しかし私たちは、宇宙の偶発的な力を前にして、ライフの全てを完璧にコントロールすることはできないという
冷徹な事実を学ぶ必要性もあるのです。
病・老・死を完全に避けることは誰にもできない。
しかし病・老・死を遅らせることはできる、意志(Will)によって制御(コントロール)できる部分も事実としてあるのです。
どこは戦うべき時と場所で、どこが自己を降伏(サレンダー)させるべき時と場所であるか。
宇宙を信頼し完全主義を手放すこと=降伏(サレンダー)することを学ぶのことが乙女座/魚座の軸のテーマです
乙女座はカオスが宇宙の秩序の一部であることを学びます
また魚座/乙女座の軸はコントロールの軸であると同時に奉仕(サービス)の軸です。
魚座&海王星領域における、集合(collective)に対する奉仕と犠牲的な態度は
人間社会の基準でみると自己犠牲を払っているように
外からは見えますが
本人の感覚からすると個(パーソナル)の運命を実現するため
懸命に集合へ奉仕することになります。
神智学者として有名なルドルフ・シュタイナーは魚座太陽&乙女座月の出生です。
宇宙(=魚座)という純粋で完全なるものに機能的に今後も健全にアクセスし続けるため
現在地での弱点や、障害を克服することを目指す。
理想主義的に、そして自己犠牲的に才能を育てていく満月のフェーズになります
満月は感情と本能をピークに導きます。
2月27日の双子座上弦のプロセスが順調であったのなら
サクセスフルな満月タイムを迎えられます。
ただ魚座海王星はコントロールできない、流れに身を任すしかない時なので
宇宙のジャッジに謙虚にしたがう、受け身の態度でライフに臨むしかなくなるタイミングです。
この強力な宇宙の支配(ルール)に対して、人間がバランスを取り戻すためには、
乙女座のワーク(仕事)に実直に取り組むしかありません。
ライフを健全に機能させるために必要なニーズを適切にケアし
自分の弱点を再認識して受け入れ、それを克服すること。
自分の生活機能において最も適切な安全性(セキュリティ)を求めるべきときです。
この満月に必要不可欠なワークは、今ここ(ヒア&ナウ)に集中するマインドフルネスです
前回、出生図で双子/魚座の座相をもつ人は何かの呼吸法(ブレス・ワーク)の習慣があると良いと書きましたが
出生図の風のサインに惑星がないひとも、呼吸法で風=空気のエネルギーを補うことをおすすめします。
いまは移動がゆっくりの惑星がすべて第4から第1象限(quadrant)に集中している時代であり
火星金星太陽水星のパーソナル天体がそこに会合していくので
月が魚座の対向、乙女座に来てくれるこの満月は非常に貴重な時間帯です。
自分を集合(collective)側に合わせて成長していくフェーズになるため、自分のリズムを見失いがちな時ですが
月が個人の境界や機能回復に努める乙女座に来てくれることで、外側からの要求に過剰にレスポンス(応答)し続ける事より
自分自身の心身のメンテナンスと機能回復のほうが
持続的な成長にはより重要なんだと気づくことができます。
月&蟹座は体内時計、乙女座は身体であるので、時間栄養学をもとにした温活は崩れがちな生活リズムを整え、心身のリセットに役立つと思います。
土星は水瓶座の最終度数にあり、いままさに魚座にイングレスしようとしている瞬間。
ライフの全体図(BigPictar)を俯瞰する満月です。
宇宙がいまの自分をどう導いているか。
自分のビジョンが宇宙の導きと確かに一致(アライメント)しているかどうか
ここから先、ジャッジするのは人間の意志(Will)でなく宇宙(Kosomos)です。
運命という大きな流れの、自分はいまどこにいて、目的地はどこであり、その意図は果たして正しいか。
宇宙の導きのなかで、大きな有機体の一部である自分を感じる時。
その自分がいま目の前に集中し、精一杯できることは何か。
満月の乙女16°は1965年10月に始まった現在の天王星/冥王星(113-141年)サイクルの開始点、乙女座17°のあるところ
コントロールを求める乙女座のマインドと、より深い感情プロセスのニーズの対立と和合が成される会合周期。
これは危機の根源的解決策を探していくサイクルです。
冥王星が水瓶座に入ることで、よりよい現実に繋がる変容のための解決策を見つける力として働きます。
冥王星/天王星は2026年7月から2028年5月にかけて風サインの120°トラインを形成します。
人類が現在の世界の諸問題の解決策をみつけ、科学的発明と進歩と発達が加速する時代の
ルネサンスが花ひらく時代の到来です。
日本の満月図の乙女座の月は、11ハウス。
解決策をもとめていくハウスですが、乙女座は労働や健康、月はパーソナルな生産性:時間をかけた感情プロセス
発達のリズムの基盤、そしてケアと育成(ナーチャリング)する天体であり、
保育士さんの待遇改善を求める記者会見のニュースがありましたが
日本社会全体がケア・コレクティブを実現できる時代の到来が待たれます。
魚座土星&海王星の時代に、より進んだ社会全体のケアの実現が可能です。
再見♡