冥王星の逆行には、出生図でも、マンデーンでも、奥深くに隠されていたものを表出させるパワーがあります。
進化を通して、変容を成し遂げる学びを与えるのが冥王星です。
惑星から外れた現代においても、冥王星は太陽系と太陽系外の境目の象徴、外宇宙から太陽系内にもたらされる宇宙の意思を象徴しています。
人生を突き動かす激しい衝動、力のコントロールを学び、魂の進化について考える時間です。
出生図に冥王星の逆行がある場合、パワーのコントロールを学び、その分野のカリスマとして表現することを学ぶまで、特定のテーマが経験として繰り返されることがあります。
多くは、人生の初期においてコントロールできない運命的な出来事として表現されます。
冥王星の逆行は、毎年約5か月のあいだ続く定期的なサイクルです。
逆行といっても、内惑星の水星や金星のように、身近に混乱を強く感じられるものでなく、より内面的で深い変容をあたえてくれます。
2022年は4月30日（山羊座28°35'）から10月9日（山羊座26°06')までのあいだ逆行します。
山羊座にある冥王星は、タフなハードワークと、厳しい倫理観を社会と個人の両方に強いてきます。
人生における基礎的成果と達成を見たいのであれば、今の私たちは一生懸命、真面目に働かなければなりません。
冥王星は、すでに機能しなくなっているもの、役に立っていないものを取り除かせようとします。
機能不全におちいっている対象については、すべてを捨てて破壊し、新しく始めるか、スクラップ＆ビルド、再構築するかのどちらかを選ばなくてはいけなくなります。
そのため死と再生=エンパワーメントの星と呼ばれています。
（象徴的な死と、実際の死の両方の意味を含みます）
順行のあいだは、政府と権力機構、社会保障制度、徹底的な組織化および組織の解体、社会のなかで組織を運用していくプロセス管理、および効率性の向上に大きな力を発揮してきました。
しかし、その陰で隠されてきた権力の腐敗や、力を持つ者のスキャンダルがあるはずです。
逆行が開始され、私たちはこれまでは隠されてきた真実を発見するでしょう。
また日本人はハードワークに従事しすぎる国民性です。
身体（＝牡牛座）を壊すほど働きすぎている人は、心身の健康を取り戻す、体という資本を丁寧にメンテナンスすべき時です。
今年の冥王星の逆行開始は、5月1日に牡牛座で起こる日蝕の新月の直前に起こります。
冥王星のある山羊座と同じ牡牛座にある新月（日蝕）、そして水の星座魚座にある木星/海王星と結ばれ、幸運の小三角✨を形成します。
逆行するとはいえ、次の新月の冥王星は、過去の負の感情から私たちを解放し、進化をサポートする意欲に満ちています。
感情的な癒しと、前向きな変化が人生にもたらされるでしょう。
冥王星は来年3月23日－6月11日、水瓶座にイングレス（星座移動）します。
人類は今よりもっと自由で、革新的で、個性と権利が尊重される社会を、平等な地球市民として生きようとし始めるでしょう。
（もしくは全体主義国家と戦争を始めているかもしれません）
冥王星の次の逆行は、2023年5月1日（水瓶座00°21′）から10月11日山羊座27°53′までのあいだに起こります。
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