:ReVision

魂の設計図に進化と統合を

ケア・コレクティブ🌚♓20°新月

 

 

 2024年3月10日(18:00)月と太陽うお座20°16'で新月になります。

 うお座23°は2022年に始まった現在の木星/海王星の13年サイクルの開始点、このあと木星がおうし座後半に来るとopening60°、最初の地✖水の60°セクスタイルになります

 (もしトラの世界という流行の言葉は非常に右脳的で木星/海王星の雰囲気をよく表している)

 うお座27°は間もなく終わる2011年開始の木星/天王星の13年惑星間周期の開始点です.

 

 うお座を支配する海王星は金星のハイオクターブの惑星です。

 おうし座的金星はセルフ・ケアの確立、てんびん座的金星は相互のケア、ケアを与え、ケアをレシーブ(受け取る)する。

 てんびん座領域においては、自分だけが他者を一方的にケアするだけでなく、他者からのケアを受け入れる学びも大切です。

 海王星は究極の受容性ですが、超個的な発達段階として、集合(地球や人間を含む地球の動植物)に対するより普遍的(ユニバーサル)なケアうお座領域では学んでいきます。

 金星/海王星のサイクルは愛と平和のサイクルですが、部屋に閉じこもって平和を祈っている場合と、街頭に出て弱者救済のため奔走する人と、どちらがうお座/海王星領域において発達しているかは一目瞭然です。

 うお座/海王星は集合を象徴する第4象限(クオドラント)のなかでも一切衆生、命あるもの全て、とくに弱者を救済しようとするスピリット[霊性/神性/仏性]の象徴です

 老・病・死。

 自分ひとりだけが輪廻の苦しみのなかにあるのでない。

 命ある者すべては輪廻(サンサーラ)の苦しみの中にあり、衆生の哀れと苦しみに菩薩の涙は流れている

 

 地球から見て月が太陽の方向に重なり合う新月は、月が満ち欠けのダンスを繰り返す約29日間の太陽/月サイクルの始まりです

 新月の静謐な雰囲気は、自分にとって何が本当に大切な意図かをリマインダー(想起)させてくれます。

 自分のオリジナルな意図を再設定し、アイデアと計画の種を蒔き直す良い機会です

 また自身のいまの意志/意図/ロゴ(意味)を表現する簡潔な言葉を繰り返し唱えるアファメーション(affirmation)の実践は、ヴィジョン[将来構想]と変容の創造を実現する強力な道具になります

 人間がうお座/海王星領域で発達させようとしていることは、全体図(相互接続的秩序)の理解です。

 対向おとめ座が奉仕の連鎖(サービスのチェーン)を理解しているように対向うお座は宇宙(コスモス)の大いなる連鎖、存在の偉大な連鎖を理解しようとしています。

 生態系が生命の網(ウェブオブライフ)であることや仏教でいえば大乗的な感性です

 うお座20°新月はおうし座19°天王星と60°、天王星木星と4月21日おうし座21°で合します

 いま喫緊な課題は霊と物質の調和の問題です。

news.yahoo.co.jp

 

 株価が上がっていることよりパスタが食べられなくなる日がやってくることのほうが庶民には深刻な問題です

 これは因果応報であり、人類が地母神ガイアの血と肉を痛めつけてきたカルマの結果に直面しています

 

 

 新月の翌週20日春分の日、月のノード軸は♈♎15°、春分は蝕のシーズンに入っていてます。3月25日は月蝕の満月です

 

探求志向と倫理的直観🌗♐13°下弦

 

 


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 2024年3月4日月曜日(0:23)太陽はうお座13°月はいて座13°で柔軟宮の下弦の月になります

☆柔軟宮♊♍♐♓のモダリティ(知覚的様相):巨きな相互接続性のなかで、この宇宙と世界がスピリット[霊性/神性/仏性]の顕現(あらわれ)であること。

 いて座/うお座の高次の右脳は人間の内面/外面の真実性(truthness)を学ぶ機能。そして柔軟宮は左脳(♊♍)と右脳(♐♓)のバランスを学ぶ軸。

 (神は人間に左右両方の腕を使って働くよう両腕を作った。着地=グラウンディングは左右(右脳/左脳)両腕を使い一生懸命に働くこと)

 ふたご座/いて座の軸は学び(伝達含む)移動(旅行を含む)異文化理解(ふたご座多文化主義:マルチカルチャー)の軸です。

 いて座のルーラー(支配星)木星は今年4月21日(4/16日おひつじ座19°皆既日蝕:MNN☊19°の2週間後)におうし座21°で天王星と会合(会合周期13年)します

 木星天王星は高次の右脳と左脳。

 非常にロジカルで、論理的思考かつ観念的な創造性であり、これは人間を思想家にする組み合わせです。

 両者とも既存の境界=既成概念を越えようとするため、新しい視野(木星)と新しい高次の視座=メタ視点(天王星の鳥瞰図)を人生にもたらします。

 個人も集合も、新しいパラダイム(世界観)を獲得する惑星会合であり、バリュー(価値観)のスケールの拡大、天王星は未来に持続可能な問題の解決策のアイデアをもたらします。

 地のサインおうし座=地球の限りある資源(リソース)の分配をよりサステナビリティ(持続可能性)にする解決策のアイデアを探求するのが天王星です。

 どちらもオブジェクト・トゥルー、コスモスの真実を客体化しようとするが、天王星はアイデア=科学や技術を使って真実を客体化し、いっぽう木星は右脳の霊性理解=霊修行や瞑想体験をとうして真実を内面解釈し、また外部それも海外、遠くまで出かけ真実を探求する

(個的自己の成長に不可欠なオデッセイ、英雄の旅)

 木星はこの会合後の5月26日にふたご座に移動、天王星は来年2025年7月7日(七夕)にふたご座に移動します

 両者のopening90°スクエアは2027年9月11日ふたご座9°/おとめ座9°、180°オポジット2031年に3回、天王星はふたご座19°-26°木星は支配する本拠地いて座19°-26°に来てからの180度。

 木星/天王星惑星間周期の最初の90°と180度は、天王星ふたご座時代(2025.7-2032.8)に起こります

 closing90°が2034年9月21日天王星かに座10°木星おひつじ座10°

 (ラスト90度は天王星かに座時代)

 (次回の2037-38年の♋20°-23°会合は月ノード軸の北ノードとも合。かに座のルーラーは月)

 ふたご座/いて座軸は宇宙(コスモス)たるうお座に90°スクエアになるため両者にはこの宇宙の神秘(ミステリー)や仕組み、その全容を知りたい、真実を知りたい、というニーズが強くあります。

 いて座の星座は弓を持った半人半馬のケンタウロス族の姿をしています。これは霊性/精神性と肉体/物質の調和のシンボルです。

 (柔軟宮には人間が二元性/二極性をバランス&リバランスする必要性が強く強調されている)

 人間が肉体を持った存在である以上、人間はみずからの思考が真実であると受け入れている事柄(信念)について、実際に行動(火星)を起こし、それが本当かどうか確かめてみる必要があります。

 無批判な信念の受容でなく、懐疑的な疑念に終始するのでなく、実際に身体を使ってその真実を証明してみせる

 開かれた探求志向。柔軟宮が得意とするオープン・マインドな態度宇宙(コスモス=うお座)に90°スクエアになるいて座らしい自己表現方法です

 火の星座は行動することが知覚の原理/様式であるため、いて座は実際の行動によって真実をプロセスします。

 前方星座のさそり座は感情/心理プロセスによって真実をソウル・ワークしている

 いて座の月には、個人にとっての内外面の真実を知りたい、というニーズがあります

 月(かに座)にはもともと有機的な殻(安全な巣)に引きこもって内面プロセスする自我(エゴ)のニーズがありますが、ひとは時には自分の内面的な真実を他者に伝えるため、他者と本音の部分で感情共有するため、自分の本心を素直に語る(Weの共感)能力を成長させる必要があります。

 (自己の信念への愛着(アタッチ)&同一化の度合いもかに座✖いて座元型の組み合わせで分かる)

 下弦の月のフェーズ=closing90°スクエアは構造側からの機能テストです。

 木星/土星は人間集合の社会秩序ですが、うお座海王星は宇宙(コスモス)の偉大な秩序:グレート・オーダーです。

 いて座は個人(個的自己)の真実を内外面で表現しますが、それが宇宙(コスモス)の真実として構造的=現実に機能するかどうかはいつも宇宙(うお座)からテストされます。

 「すべては真実であるが、部分的である」(←いて座にふたご座の多様性が介入している)

 個人は自己の真実よりも偉大な宇宙(コスモス)の真実のほうを尊重(アライン)しないといけなくなります。これがいて座90°うお座ダイナミクスです。

 いて座/木星は行動(火星)の背景たるビリーフ(信念)システムを構築しますが、信念体系の核心となるのは人間の倫理的直観(moral intuition)です

 (倫理は間主観的な意味を持つので時と場合によっては自分の倫理観を他者に説明しなければならない)

 木星は拡大基調で個的自己の真実には確かに成功をもたらします。

 しかしリーダー(木星)は成功のためなら何をしてもいいわけでない。成功したからといって何をしてもいいわけでない。

 他者にこんなことをするのは良心が痛む、こういう行動は胸が痛い、というハート中心の倫理的直観(moral intuition)を人間は成人後でも発達させる必要がある。

 木星は確かに自由意志を拡大させるが、その人物のハート(太陽)が倫理的直観を十分に発達させていない時、その結果はどうなるか。

 いて座が前方星座のさそり座でシャドーワークしていない時。その結果は深刻なカルマ(土星)となってやぎ座領域に引き継がれていく。

 発達心理学の世界的権威ロバート・キーガン博士は、人間の最も本質的な精神活動を意味構築活動(meaning-making activity)と定義しています。

 自分の人生経験を何か特別な意味のある物語(ストーリー)としてプロセスさせてくれるのがいて座/木星の領域です

 

minaminosimano.hatenablog.com

 

 3月3日(ひなまつり)みずがめ座金星(オーブ5°離れて火星)とおうし座天王星は♒♉19°でclosing90°スクエアになります

 (金星はおうし座ルーラー、天王星みずがめ座ルーラーなのでミューチュアルレセプション=支配星交換になる)

 目の前にある五感的身体性の快楽、物質的な充足は確かに個人が必死で努力した結果、成功の報酬として与えられたものかもしれない。

 けれど本質的に、誰がその充足を与えてくれたか。与えた地球の現状はいまどうなっているか。誰であっても今現在の地球の枯渇と近い将来、無関係でいられるはずがない

 地球の回復に必要不可欠なものは、現代を生きる人間の内面的な霊性の目覚めだが、誰もが自分の物質面だけの持続可能性にばかり目を向け、内面の霊的な貧しさや未発達に気づかない

 戦争の危機が目の前にあり、また災害が頻発し、明日の自分の物質的な糧ばかり気にして自分自身の今日の内面性が明日の人類の糧であることに気づかない

 資本主義は思想そのものが地球から資源を収奪することを基本に成り立っている。

 人類は資源の収奪に立脚しない新しいパラダイムを必要としているが、個がそれに気づくには内面にある自己の霊性に深化をもたらすことがその一歩になる

 それは今日、いますぐにでも気が付ける進化だ

 

 

命短し恋せよ乙女🌝♍5°満月

 

 


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 2024年2月24日土曜日(21:30)月はおとめ座♍05°23'太陽はうお座♓05°23'で柔軟宮の満月(スノームーン)になります

 

 ☆柔軟宮♊♍♐♓モダリティ(=知覚的様相):巨きな相互接続性のなかで、この世界がスピリット[霊性/神性/仏性]の顕現(あらわれ)であること。すなわち内面/外面の真実性(truthness)左脳(♊♍)/右脳(♐♓)のバランスを学ぶ

 

 太陽がみずがめ座からうお座にイングレス(星座移動)したのが19日(13:13)

 (うお座のみなさん、お誕生日の季節おめでとうございます💗)

2月29日/30日はうお座9°で太陽が土星と合さらに、おとめ座ルーラー水星とも外合のトリプル会合

 満月はひとの感情・本能・欲求をピークに導きます。

 満月の時間帯は、ふだん意識の統制下にある自分のエゴのニーズが明らかにされるだけでなく、周囲にいる人々も自分と同じようにエゴのニーズが意識の光のもとにさらけだされています。

 高度に情報化された現代社会は、誰もが(私のように)自分の自律の権利、独立の権利、自己充足の権利だけを声高に叫ぶ時代。

 (誰もが自分の好きなことを好きなだけ叫んでいる時代)

 世界に溢れる情報量が多い分だけ、他者との相互の関係性が弱く、薄いものになり、現代人の自我はかなり細分化/分断化された世界を生きることを宿命づけられています

 情報があまりに多すぎて(私自身も)自分が処理できる情報量=自分が欲しい情報しかプロセスしない=質量的にプロセスできない時代を生きている。

 満月の時間帯は、自分と他者の両方に配慮とケアを与えることを意識する

 ケアネスをとうして自分と世界との繋がりをもういちど深く結びなおす時間帯です

 来月の春分の頃はもう蝕のシーズンが始まっています。3月25日♎5°満月は月蝕です(満月時のMSN♎15°)

 -UnsplashのLucaが撮影した写真

  おとめ座の乙女が手に持つ麦穂にあたるのが恒星スピカ、幸福の星。

おとめ座領域は収穫のための努力を象徴します

 月がてんびん座を移動する28日/29日頃の未明は、欠けゆく月の西にスピカが見える

 おとめ座領域は占星術の伝統的にも雇用と労働の領域になります

 おとめ座♍/うお座♓の軸は、生存適合(サバイバル)を包含(超えて含む)した個的自己の最終形態が、集合に対して奉仕(サービス)をする軸です

 7h8h(てんびん座/さそり座)=他者/集合との関わりのなかで人間は自分自身の飢えに気づき、自分の魂(冥王星)がもっとも求めているもの/ことに気づきます

 (個的自己の成長のエリア)

 そして最終星座のうお座に来ると、世界がもっと飢えている場所に気づき♓♍のエネルギーをとうして世界がもっとも飢えている場所を癒やすことになります

 (個的自己が超個になる段階)

 そこは自分の魂がもっとも希求することと世界がもっとも飢えていることが出会う場所です。

 与えるという行為のなかに、与えられているという感覚がもっとも宿る場所です。

 自分も他者も、この世界はすべてがスピリット〈霊性/神性/仏性〉が具現となって顕現(あらわれ)している存在です。

 奉仕とは帰依の実践です。

 あらゆる奉仕は自己のスピリット(霊性)への帰依の具体的な実践になるのです

 正念(マインドフルネス)はおとめ座領域のエネルギーです

 地のサインは対象/客体(オブジェクト)化している対象が密度の濃いもの(変化も遅い)であり、どれも人間が求める充足に関わっています。

 おうし座は自分の身体という贈り物に地球とともに充足し、おとめ座は「今のここ」という贈り物に機能として充足し、やぎ座は時間(歴史)が織りあげた構造に信頼と共に充足します

 命短し恋せよ乙女。

 労働と雇用だけがおとめ座の全て無い。

 未来の利益にだけ首をのばし「今のこの瞬間」という贈り物を見過ごし、放棄してはならない。

 「今のここ」という贈り物は働き者のおとめ座にこそ与えられた贈り物であるのに、あるかどうかも保証されない未来の利益のため、いま目の前にある人生まで放棄すべきでない。

 あなたの人生を労働と雇用一色にしてはならない。

 人間は、身体五感が感じられるものだけが全てという左脳(経験的科学)にだけ支配されてはならない。

 人間は「今のここ」という贈り物のかけがえのなさに最大に充足しながら生きる生き方も学ぶ必要がある。

 それは「分からないこと」「知らない。ということ」に充足できるうお座領域にある右脳(左手の道)の役割。内面充実の世界と方法を学ぶこと。

 

 またおとめ座/うお座の軸は免疫系、魂の免疫系/身体の免疫系の軸です。

 たとえば友人が進めるヒーラー(療法家)が、世間で評判のあるヒーラーであっても、自分の魂の免疫系が感じる直感がそのヒーラーを苦手だなと感じるのなら、その相手からのヒーリングは受けるべきでない



 

スピリットの具現🌓♉27°上弦の月

 

 

 024年2月17日(0:01)太陽はみずがめ座♒27°25'月はおうし座♉27°25'で不動宮での上弦の月になります

 ☆不動宮♉♌♏♒モダリティ(知覚的様相)=パワー・リソース・リーダーシップ・創造性・セクシュアリティを自分の内在動力に統合していく軸

 みずがめ座27°という度数は、去年3月7日にうお座入りした土星が太陽と移動直前に会合し約2年2ヶ月のうお座土星時代の意図(intention)が設定された度数です

minaminosimano.hatenablog.com

 

 土星はやぎ座のルーラー(支配星)

 また土星みずがめ座の副支配星。みずがめ座には精神性と物質性(土星)の両方の性質を持っています

 やぎ座はみずがめ座/うお座とともに4つの象限の最終象限:集合=人間の客観と間主観が相互理解・共有されている=領域であり、ここにはかならず集合の規則(ルール)があり、また人間は発達の各段階において集合に自己の発達のレベルをテストされることになります。

 土星の間主観(人間の主観と主観のあいだ)的側面=人間の内部の発達道徳・倫理・人間の役割と規則および具体的操作性の発達。責任・信頼性

 土星の客観的側面=(クロノス的)時間、構造=継承される社会と文化的側面、継承される技術的/知性的側面、社会的・文化的ルールや慣習、法体系、社会システム・先生、両親、父方先祖

 今年の土星の逆行日は6月30日(♓19°26′)

 土星うお座ルーラー海王星個の意志が制御できない集合のルールとテストですが、やぎ座/土星が人間の律法であるなら、うお座/海王星神の律法・宇宙(コスモス)の憲法

 ホロスコープの第4象限=やぎ座/みずがめ座/うお座は、エゴセントリック(自己中心性)の太陽・月を支配星とする個人領域のしし座/かに座の対向180°に位置しており、集合(社会)との関係性の中で人間は自己中心性を減少させ、発達していきます。

 集合の領域は、自分の動因(ドライヴ)を優先させるのでなく、集合のルールやテストを尊重(アライン)する領域です

 ただ自己と他者との位置関係を、人間各自がどう見ているかについては、各人のホロスコープを見れば分かるように、個性と多様性、バラエティに富んでいるので、人間は各人の各領域における発達のリズムも含め、画一的には発達していかない

 6月21日に♉21°で会合する木星/天王星(惑星周期13年)この時期ポン・ブルックス彗星も地球に接近する

www.astroarts.co.jp

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 上弦図で木星はおうし座9°天王星はおうし座19°でオーブ10度内に入ってきている。

 月は自身の感情プロセスとニーズ(欲求と必要性)ですが、15日にはもう天王星を通過、おうし座ルーラー♑29°金星/♒0°冥王星/♒2°火星のトリプルコンジャンクションと、金星のハイオクターブ♓26°海王星と地✖水エレメントの小三角。

 金星は自分と他者の両方のニーズに対する受容性であり、またケアする能力ですが、ケアはいつでも自分や他者のニーズとセットです。

 目の前に発生しているニーズを受容できるからこそ、金星は自他をケアできるのであり、これが人間社会に何らかの関係性を発生させ、そして火星の自律性・独立性(エージェンシー)と二元性(分極)となって人間世界に現れています。

 おうし座/2H/おうし座的金星は、前方にあるおひつじ座/1H/火星が持っている自律性/独立性を包含してセルフケア(充足)を確立する。

 女性たちのなかで、女性は男性(男性性)との関係性のみでじゅうぶん充足できる!と主張する女性が今でも意外と大多数いるが、

 (その人はその人なりに自我を関係性に固着させる理由がある)

自分が望むかたちの自律性/独立性を包含し、自分が望むかたちの個的自己となり、自分の望むセルフケアの方法で、自分が願うセルフケアを充足させる経験を望む女性が存在することを、同じ女性が容認しない現実は哀しむべきことである。

 性の多様性をLGBTQIAと表現する時代に、性差を男性/女性と二元性で表現することは難しく、むしろ占星術的に火星/金星=男性性/女性性と表現するほうが理解しやすい時代になっている

 人間は自律性と関係性、この二元性をより高い意識のレベルで相互に包含しつづけながら、自分自身の全体性をより大きな存在に成長・発達させていく。

 人間はひとりの人間として自律できれば終わり、でもなく、他者と適正な関係性を確立できれば終わり、でもない。人生は続いていく。

 二元性が二元性のまま(この場合、火星/金星)存在できるよう、どちらかへの過度な自我の固着をゆるめ、より高いレベルの意識によって分極を超越しつづけ、より大きな全体性へと成長・発達し、二元性を限りなく高いレベルで包含し続けることが人間の自然な発達の道だ

 しかし実際、個的自己の発達過程で、おうし座150°てんびん座を包含することは難しい。

 それは金星の火星化でもなく、また関係性のため犠牲的に自律を抑制することでもない。

 それでも金星のハイオクターブ海王星は、両者に同じく150°であり、自分が生きるタイプに女性性を選択したことは宇宙からの贈り物、グレイス(恩寵あるもの)なのだ

Redon_-_The_Centaur_(1895-1900)

 

 おうし座木星のシャドー(影の側面)は人間のスピリットを全て物質主義に還元させる霊的物質主義です。

 木星は高次の右脳であり、その役割は人間の内面にあるべき個人の真実性、人間が感じている内面解釈に真実の知性によって深さを与え(いわゆるプラトンの真・善・美によって)内面真実を充溢させ、人間存在に力を与えることです。

 しかし現代社会は人間性をその根幹から全て左脳の経験的科学主義、五感的身体感覚で充足できる物質主義に人間の霊性/精神性全てを折りたたんで溶解させてしまっている

 天王星のシャドーは、霊性を失った現代人の合理性が、この木星のシャドー:飽くなき物質主義的欲望を、高次の知性の光によってこれまで一度も正してこなかっただけでなく、科学によって地球と動植物、食物連鎖を大規模に、もはや回復不可能なレベルにまで破壊し尽くしてきたことです。

 人間の内在動力学としての天王星は、そもそもが高次の左脳であるため、木星/海王星のように右脳的な内面解釈を持っていない。

 風サインの動因(ドライブ)自体が、客体すべてを目に見える左脳的な経験的科学にフラット化しようとするので、水サインの介入が必要になる。

 木星の本来あるべき姿、ケンタウロス霊性と肉体(物質)の調和を象徴しています

 バランスはいつも抑制と均衡によってもたらされます。

 おうし座領域において、人間がいま最初に包含すべきことは何か?

 過度な五感的快楽の抑制。あまりに過分すぎる欲望を抑制する認識を育てること