夏至は北半球でもっとも昼が長い日です。
早い夜明け。遅い日没。
そして短い夜のあいだに繰り広げられる、真夏の夜の夢。
(Photo by Philip Mackie on Unsplash)
母性を基調とする蟹座サインに太陽が入る瞬間である夏至は、男性性を優位とする牡羊座に太陽が入った春分以降、攻めの姿勢で生きてきた人全員にとって、女性性と男性性のバランスを取り返すのによい機会です。
各個人の男性性と女性性、現在のジェンダーは、他者や社会によって定義されるものではありません。
現在のジェンダーはより自由に、各個人の個性によって、いくらでも再定義が可能です。
男女は分け隔てなく、同じように自分の性の在り方、セクシュアリティを他者に語ったり、表現すべきであり、男性が料理や家事、おしゃれを楽しむことは、人間本来のあるべき自然な姿です。
夏至に至り、がむしゃらな男性性に偏った意識で暮らしてきたひとは、月のリズムによく似た体内時計、すなわち女性性を大切にする生活リズムをとり戻すことができます。
牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座のそれぞれはじめの部分は、運勢の大きなターニングポイントです。
二至二分、春分、夏至、秋分、冬至の4つの瞬間の天体図は、今後3ヶ月間の社会情勢におけるトレンド(傾向)を暗示しています。
先の春分図に新たに加えられる傾向(トレンド)、時代の新潮流が何であるか、夏至から今後3ヶ月は何が期待できるか、その兆候を掴むことができます。
天球の蟹座サインに太陽が入る瞬間は6月21日12時33分。
日本の夏至図における蟹座の太陽は9ハウスでMC(天頂)付近。
去年は夏至自体が蟹座の日食と重なっていましたが、蟹座0度のサビアンシンボルは国威発揚の旗のシンボルです。
9ハウス蟹座は海外からこの国に集まる人々の祭典、この夏至のターンの最大の関心事はもちろん東京オリンピックの開催です。
この夏至図の特徴のひとつが、この日に木星が魚座2度で逆行を始めることですが、オリンピックを開催する日本政府=蟹座太陽は逆行を始める魚座木星と120°トラインの好角度。
さらに夏至図の月は蠍座9度にあるため、個人天体である2つの発光天体と社会天体、魚座木星とのあいだは、アスペクトのゆるい水のグランドトラインができあがります。
木星の逆行自体は、13か月ごとに発生する、4か月間の定期的なサイクル(周期)です。
木星はこのあと、7月28日に水瓶座に戻り、10月17日に水瓶座22°で順行に戻ります。
惑星の逆行は、作戦を練り直すための内省の時間です。
木星の逆行は、哲学的および精神的な内省の時間ですが、魚座自体がスピリチュアリティを示すため、内省のためにより深い瞑想的な観念が呼び戻されます。
冒険の結果として木星が約束する成長と発展、幸福、そして成功を、いま現在において阻んでいる個人的問題にひとは気づき、対処する必要があることに気づかされます。
東京オリンピックは完全な成功を約束されているわけではありません。
しかし痛手を負う開催の結果は、政府と国民、双方に精神的な成長の機会を与えてくれるはずです。
日本人はスクラップ&ビルドのたびに強くなっていった民族です。
かつての敗戦に比べれば、我々のリソースは充分残されています。
このあと起こる可能性の高い、台風や水の災害を含めて、その苦労は並大抵のものではないはずです。
けれども、結果としては良い遺産を次世代に残すことができるはずです。
おそらく世界から見た日本国のイメージは、かつてのバブルの時代のような物質的な豊かさの表現から、より霊的、精神的な豊かさの表現へと変化します。
私は朝ドラのおかえりモネを時々見ていますが、気仙沼や登米の景色は感嘆するほど美しく、また東北の文化は実に多様であり、これこそ有形無形の国民の財産、国土の真の幸福が表現されているものです。
月が蠍座にあるため、2021年の1年を激動にしている牡牛座天王星90°水瓶座土星のスクエアは、獅子座の火星を含めて不動宮のグランドクロスが形成されます。
牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座の4つの不動宮は、自分のリソース(才能や能力)を表現し、社会に還元することを目的とします。
獅子座の火星は、自分の実力を発揮するアスリートと言って良いですから、オリンピックの祭典で活躍するであろう選手たち、オリンピアンは、この星回りをそのまま体現する存在です。
コロナ禍のなかで忘れている温かく友好的な人間らしい感情、国や民族の違いを乗り越える相互の理解と尊重、最大限のパフォーマンスを目指す創造的な意思の力。
私たちはオリンピアンから多くの学びを得ることができます。
繰り返しますが、彼らを誹謗中傷するのは間違っています。
悪いのは国の医療リソースを的確に国民に配分できていない政府のリーダーシップです。国民の苦しみと選手たちは何の関係もありません。
蟹座の金星が10ハウスにあるため、国内の内需、オリンピック景気の行方が暗示されてもいます。
夏至のアセンダントが天秤座であるため、支配星の金星が蟹座にあることは、周囲の人間関係のなかで何を喜びとして、お互いシェアしあえば良いかが分かります。
かつて火星があった冥王星の対向180°に、この金星は来ています。
そして同じ水の星座、魚座海王星が120°トラインで調停しています。
(海王星はまもなく26日から12月1日まで、魚座2°で逆行を開始します。)
魚座はアルコールに関連し、蟹座はビール好きですが、家で観戦する際のアルコール水の売れ行きは盛り上がりそうです。
水商売系もかなり盛り返して景気に寄与します。お酒はかなり売れまくります。
ただアルコール依存症に気を付けてください。海王星だけでなく木星も逆行しますから、実際、お酒はかなり美味しく感じるでしょうが、飲みすぎにはしばらく注意が必要です。
両者の逆行は依存や中毒に対して自制が効かなくなる感じです。
先の双子座の日蝕は、このあとも私たちに強い影響を残します。
双子座の水星は23日の7時ちょうどに逆行から順行に戻ろうとしているところです。
6月第4週、この週は21日木星、23日水星、26日海王星がつぎつぎと逆行&順行していくため、惑星の留が続く、とても要注意な時間帯です。
この週の金曜日25日3時40分には山羊座の満月。
私はNTT西日本の大規模メンテナンスに引っかかって苦労していますが、この水星逆行のバグやダウンは、半端なかった印象です。
さすが双子座、本拠地の逆行。もう、やれやれです。逆行が異常に長く感じています。早く開けてほしい。
木星&海王星は魚座で逆行するので、例年のごとく梅雨の時期の洪水、河川の氾濫。
山羊座満月の25日前後に天気予報が雨の地域の方はもう対策を準備しておいたほうが良いかもしれません。
水星は7月5日に西方最大離角となって、明け方の空に美しく輝きます。
また秋分は9月23日ですが、9月14日には東方最大離角となって夕方の空に輝いています。
金星は宵の明星として西の空に美しく輝き、日蝕の新月のあとの三日月と並んで素晴らしいランデブーを見せていました。
私は日蝕の前日に、7年間可愛がっていた保護猫の一匹を感染症で亡くしましたが、この三日月と宵の明星におおいに慰められました。
死んだ猫は、以前、事務所のドアに挟まれそうになった猫とは別の猫ですが、元気に生き残っている、おてんばな猫のほうも、薄々感じるところがあるようで、しばらく私の周りで気を遣っていたようです。もう忘れて遊びまわっていますが。