2021年1月31日0時52分、水星は水瓶座26°29' で今年最初の逆行を始めます。
逆行が終わるのは2月21日09時52分、順行に戻る度数は水瓶座11°02'です。
水星はどの惑星よりも頻繁に逆行し、平均して年に3回(4回のときも)、3か月に一度、一度に3週間(約24日間)逆行します。
よって1年のうち9週間は、過去3ヶ月間に行ったことを再考し、3週間自分を見つめ直すための定期的な星のサイクルです。
より完璧な完成を目指して、変更が必要になる計画は、不慮のアクシデントが起こり一時停止したりします。
水星が逆行しているあいだ、占星術で水星をルーラー(支配星)としてる双子座が管轄している分野はすべて注意が必要です。
双子座はホロスコープの3ハウスに位置し、コミュニケーションを中心とした日常生活の多くを意味します。
主に情報と交通の分野、あらゆるメッセージのやりとり&セキュリティ、メッセージを配信するデバイス機器の故障、旅行に関係することには注意が必要です。
パソコンの重要データをバックアップし、スマホの送受信システムと迷惑フォルダ内の再確認、メッセージの内容は送信する前にもう一度、チェックしておいたほうがよいでしょう。
水瓶座はインターネットに関連するので多発しているセキュリティの問題、サーバーのダウンやフィッシング詐欺にも注意が必要です。
手帳や文房具のような筆記用具の紛失も起こりやすい時です。逆行中に試験などテストを受ける予定の方はとくにご注意を。
私はお気に入りのペンや定規をよく無くします。
また水星は神経と左脳的論理的思考をつかさどるため、特定の物事に普段より強いこだわりを見せるなど
神経質な不安や神経痛の症状があらわれやすい体質のひともいます。
水星逆行が起こる水瓶座は、双子座と同じ風のサイン、どちらも左脳のメカニズムと神経系、呼吸器系に関連します。
普段から神経痛の悩みがある人はビタミンB12を摂取するなど健康に留意してください。
風サイン=言葉とコミュニケーション、何気ない会話でも言葉に注意を払い、挑発的な議論に乗らないように、反応しすぎて喧嘩にならないよう気をつけてください。
相手を不誠実と感じやすく、実際、信頼できない詐欺には注意が必要です。
商談や投資は流動的であり、あたらしい契約は避けたほうがいいかもしれません。
水星が逆行&順行のため留になる逆行&順行日の前後3日間は、意思決定、コミュニケーション、通信、交通と輸送について、とくに注意が必要です。
水星のスピードが出てくる2日後以降は、逆行中でも留の時間帯ほどには神経質になる必要はないと思います。
一方で同じく双子座の支配する分野である学習においては、優れた復習の機会です。必要としている基礎知識をより強固に再構築できます。
水星が逆行と順行の前後3日間は、水星が留、ステーションの状態になるため、とくに注意が必要ですが、この時間帯はアイデアとインスピレーションに恵まれます。
普段から水星を内省的に使っている乙女座の強い人々、水星が逆行のときに生まれた人々もまた優れた閃きに恵まれます。
知性の洗練をぞんぶんに求めてください。
水瓶座には今、水星、木星、太陽、土星と4つも惑星が集まり、まさに水瓶座ステリウム(惑星の集合)という状態です。
水瓶座には惑星だけでなく、現在は17度に小惑星パラス(#2)もいます。
パラスはセレス(ケレス)に続いて2番目に発見された小惑星です。
現在はセレスが準惑星に格上げされているので、パラスも今後、準惑星に格上げされる可能性があります。
パラスはギリシア神話のゼウスの娘、パラス・アテナから名づけられました。
パラス・アテナはゼウスの頭部から生まれたとされるため、知恵、勇気、戦争、戦略、スキルの女神とされています。
彼女は政治的な戦略家でもあります。
小惑星が最初に発見された1800年代頃、小惑星には女神の名前が付けられていましたが、この頃は近代以降の女性開放の意識が最初に広がった時代であり
そのため女神の名前がつけられている小惑星は女性性の解放に関連しているともいえます。
小惑星は女性性を示すため、戦争の女神とはいえパラスは本質的に防御的であり、暴力を避けるため、創造的で戦略的な知性を使おうとします。
小惑星パラスは火星と木星の間にある小惑星(アステロイド)帯にあり、木星はゼウスです。
パラスはゼウスの娘であることから創造的な知性だけでなく、父と娘の関係にも結びついています。
小惑星パラスは去年2020年、山羊座で冥王星・土星・木星の集合とともにありました。
パラスはエッセンシャルワーカーとして従事する女性や、家庭を守る女性たちを勇気づけ、困難を乗り越える手助けをしてくれました。
パラス・アテナは、現代でいえばワンダーウーマンといえます。
水星逆行サイクル全体でいえば、水星が逆行と順行を始める際、留(ステーション)となり折り返す度数を通過するあいだの、2つの期間=逆行のシャドウ・フェーズ(影の期間)が重要期間として含まれます。
水星が順行に戻る水瓶座11度を通過したのは1月13日の山羊座新月の直後、1月15日の夕方頃でした。
1月13日の山羊座新月の頃、思いついていた閃きやアイデアはとても重要です。
逆行期間にそのアイデアが耐性ある計画であるか確かめる、心変わりすることがないかテストすることができます。
①1月15日から31日まで、水星が水瓶座11度から26度に至るまでの水星逆行前の最初のシャドーフェーズ
②2月21日から3月13日まで、順行に戻った水星が水瓶座11度から26度を離れるまで順行後の2番目のシャドーフェーズ
逆行期間のあいだに、逆行以前の思考やアイデア、コミュニケーションの問題はテストされ、修正のためのヒントを得ることができます。
水星逆行のあいだ、交通関連は電車や自動車に限らずスケジュールには余裕が必要ですが、水瓶座&天王星のエネルギーが航空機を含むため、空港へは余裕をもって到着しましょう。
電気もまた水瓶座に含まれるので、天然ガス不足や新電力の問題にも関心が集まります。
水星が逆行する時、水星を含む太陽&木星&土星ステリウムの180度対向獅子座に満月が終わったばかりの月があります。
自分のアイデンティティーについて、緊張やストレスを感じることがあるかもしれません。
順行に戻る時、実は月は双子座のノースノード(ドラゴンヘッド)と合になります。
逆行する水星を支配しているのが双子座です。
月のノード軸は魚座海王星とながらく柔軟宮のTスクエアを形成していますが、これが世界をいま分断化して二極化させている象徴だと私は感じています。
人々は射手座のサウスノード、右と左に分かれて自分の信念に固執し、決して相手に道を譲らないのです。
それでも月のノード軸のノースノードこそが学びと進化の方向性を指示しています。統合するための解決策がここにあります。
双子座の指し示すダイバーシティ、多様性を理解し、オープンマインドな心を持つことが、この憎しみ溢れる世界を乗り越える鍵です。
また順行に戻る時、女性を示す金星とパラス・アテナが重なり合います。
この世界を支えている、すべての女性こそ地球と人類を癒すワンダー・ウーマンといえます。
水瓶座に限らず、不動宮(=牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)はみずからの価値、アイデア、リソース(才能や能力)の開発を通じて未来を築きます。
新しい風の時代を生きるのに必要な能力の基礎部分について、この逆行が終わるまでに全員がキャパシティ・ビルディング(能力強化)するでしょう。
金星は、支配する天秤座に関連する人間関係もあらわします。
逆行期間は過去を思い出しがちになり、カルマを刺激するような過去のひととの再会の可能性がありますが、双子座&水瓶座は友愛の星です。
また、どちらも中性的、ジェンダーレスな魅力があります。
今回の水星逆行は、男女の垣根を越えた真の友情を育むときです。
双子座&水星には兄弟姉妹が関係します。あなたに疎遠になっている兄弟姉妹がいる場合、たまにはメールで連絡を取り合うのも良いでしょう。
子ども時代の思い出や互いのアルバムを整理&交換しあうのは(双子座の月)、家族の絆をふたたび強く結びつけるはずです。
それこそ、星たちがいま願っていることです。
水星の逆行時は、内なる声に耳を傾けるときです。
忙しい現代社会に、自分の体内時計のリズムを無理やり合わせて、人生を早送りする必要はどこにもないのです。
いまは自分を尊重することが大切な獅子座の満月のフェーズのうちにあります。
逆行の期間全体を通じて、あなたの内なるガイダンスを尊重してください。