地上の生命が清らかで明るく、生き生きしている季節です。
二十四節気や月の満ち欠けなど、移りゆく季節と、変わりゆく毎日を意識しながら暮らすことで、
自分のホロスコープのなかの乙女座や6ハウスのエネルギーを強化し、
生活のなかに精神的な安定感をもたらすことができます。
令和3年の新年度が始まりました。
月が下弦になるフェーズ(Last Quarter)は、新月転換の前に清算すべきことを清算する、調整に向いている時間帯です。
仕事や社会生活を示す山羊座から始まる、下弦のフェーズです。
山羊座は、地の星座らしい忍耐と努力、目標設定と勤労意欲に関連する星座でもあります。
新年度を迎えたばかりで業務に追われる忙しい日々を助けてくれるエネルギーが溢れている毎日です。
山羊座は 膝、関節、背骨、脊椎筋、膝蓋骨、骨、腱、靭帯、皮膚、髪、脾臓に関連します。
月が山羊座にあるとき、これらの身体の部位や臓器は敏感になっています。
身体の声に耳をかたむけ、普段と違う痛みや違和感が感じる場合、診察を受けてみましょう。
また歯科検診や治療、歯石除去のクリーニングのようなメンテナンスもおすすめです。
普段から上昇志向が強く、忙しく働きがちな山羊座の強いひとほど、このフェーズは休息とのあいだでの正しいワークバランスを心がけることが必要です。
とくに牡羊座を運行している太陽はまだ、心の傷と癒しの小惑星キロン(カイロン)の近くにあります。
キロンは手をかざして患部を治癒するキリストも暗示する、代替医療に関連した小惑星です。
山羊座的な外部への承認欲求だけでなく、自分の内なる価値観を信頼することを学ぶことに気づくことができるフェーズです。
あなたが働く会社には上司がいるかもしれませんが、あなたの人生のボスは他の誰でもない、あなた自身です。
月を下弦のかたちに導いている、太陽がいま運行している牡羊座は、リーダーシップとパイオニアの星座です。
2021年4月4日19時02分、月は山羊座14°51′で下弦の月になります。
このあと月はさらに欠けていき、やがて見えなくなります。新月になるまでの約1週間は下弦の月のフェーズ(期間、1/4ごとのサイクル)です。
新月転換までのラスト1週間です。
春分から半月が過ぎたいま、太陽は牡羊座9度に小惑星キロンを残して、牡羊座14度まで進み、金星はさらに進んで牡羊座17度。
牡羊座の支配者は、エネルギー、健康、闘志、リーダーシップスキルを象徴する惑星、火星です。
牡羊座の太陽は、その牡羊座の支配星である火星、双子座18度の火星&12度の月のノースノード(ドラゴンヘッド)、水瓶座11°土星と火と風の小三角、
さらに射手座の月のサウスノードと、牡羊座太陽&水瓶座土星でのあいだも火と風の小三角。
この2つの小三角から組み合わされる、双子座/射手座からなる柔軟宮の月のノード軸を底にした、台形(クレイドル)型の複合アスペクトは満月から引き続いています。
運命と進化の軸である月のノード軸が台形型アスペクトの底になっているため、
私たちは導かれるべきところに、間違いなく導かれています。
双子座らしい好奇心とオープンマインドさえ意識できれば、出会うべきひとや経験とは、かならず出会うことができます。
個人天体の月と水星はクレイドルから離されていますが、いまの私たちは
内惑星と外惑星がこれだけ調和している複合アスペクトなかで日々を過ごしています。
そして火星と月のノースノードがある双子座の支配星、水星は、
4月4日12時41分に魚座から牡羊座にイングレス(星座移動)します。
よって双子座にある火星と、牡羊座に移る水星は、お互いが支配星交換(ミューチュアル・レセプション)となり
両者のあいだにはエネルギーを交換しあう、とてもフレンドリーで融和的なエネルギー交流の力学が生じます。
双子座火星&牡羊座水星はとても直観的です。
目の前の対象について、本能的に何が正しくて何が正しくないか、理論的思考を飛び越え、確信することができます。
風のエレメントは、学べば学ぶほど、知れば知るほど、情熱の炎をあおっていきます。
それは唯一無二の個性、アイデンティティを発見し、自分らしさを育て、進むべき道を照らす希望の道です。
春分で決意した目標の炎、聖火はけして消えることなく、みなの胸に灯っている状態です。
さらに今は10天体すべてが順行しています。
私たちはまさに今、人生を希望ある未来の方向に前進させていく推進力に素晴らしく恵まれている時間帯のなかにいます。
いまのホロスコープの中で、個人天体をリードしてくれているのは火星です。
私たちの周囲にいる男性たちはリーダーシップがあり、頼りがいがあります。
もちろん、女性やLGBTQのひとのホロスコープのなかにも火星があり、男性と同じように積極的なリーダーシップを発揮できます。
春のセンバツ高校野球の球児たちが、一生懸命に白球を追いかける姿は、それを見る人びとの男女の性差の違いなく、
正々堂々勝負すること、そして戦うことの神聖さと大切さを思い出させてくれます。
私たち大人は、火星のエネルギーを、パワハラやセクハラ、不毛な主導権争いではなく、
彼らのように最終的には平和につながる方法で、純粋に利用するべきです。
今年のセンバツ野球が無事に終わったたことをうれしく思います。今年も感動をありがとう。
毎年の春と夏の球児たちの健闘を、大人のひとりとして称えたいです。
そして東京オリンピックが、アスリートの栄冠や福島復興のためでなく、
政府が間違った国威発揚のため、このまま国民に無茶ぶりを強いることにならないよう願っています。
4月12日11時31分は、牡羊座22°24′で春もたけなわの牡羊座の新月です。