一年で最も長い夜だった冬至から3ヶ月が過ぎました。いよいよ春の到来、春分です。
春分から次の3ヶ月のあいだ、日照時間はだんだんと長くなります。そして3ヶ月後の、1年で最も長い昼である6月21日の夏至につながります。
分点は、天球上で天の赤道と黄道とが交わる点、そして太陽がこの点を通過する瞬間を指します。
分点は2つあり、春と秋にそれぞれ通過します。春分(3月21日頃)と秋分(9月23日頃)です。
春分では南から北方向に、秋分では北から南方向に天の赤道を横切ることになります。
春分は北半球の春の始まり、秋分は秋の始まりを示しています(南半球では季節が逆になります)。
北半球では、春分点は黄道十二宮牡羊座の0度に相当し、反対側の点(秋分点)は天秤座0度に相当します。
太陽が牡羊座の0度または天秤座の0度にあるとき、日照時間の長さはほぼ等しくなります。
一方で、北と南の両方から、太陽が赤道に対して最大の角度を形成する時間は、至点と呼ばれます。
すなわち北半球の蟹座0度が夏至、山羊座0度は冬至になります。
by toodlingstudioによるPixabayからの画像
牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座のそれぞれはじめの部分は、運勢の大きなターニングポイントになります。
二至二分、4つの瞬間の天体図は、今後3ヶ月間の社会情勢におけるトレンド(傾向)を強く暗示します。
とくにホロスコープの始源である春分図は、次の春分までの1年後までに渡って、より支配的であり、最も影響の大きい天体図であるといえます。
しかしこのトレンドには、次回起こる月蝕によって新たなトレンドの要素が加えられます。
今回の春分図のあいだでは、5月26日20時14分の射手座での皆既月食によって、影響は中断されます。
さらに6月10日19時53分の双子座の日食も、強力な影響をもたらします。
東京チャート、日本の春分図のアセンダント(=ライジング・サイン)は、天秤座です。
3月の月末の満月もまた天秤座で起こるため、ここから先は、自己中心的断定から離れた他者からの視点、
客観的な視座の導入と、そこから導き出すアイデンティティーの再構築が、今後の日本社会と、私たち個人それぞれにとっての重要なテーマとなります。
天秤座はいつも、よく検討し、よく準備を行い、法則性を探し、目的と状況の正しい判断と評価に基づいたタスクを好みます。
この天秤座の良いエネルギーを使い、春分以降の私たちは各自の進化を目指していきます。
国家の関心は、もちろんオリンピックの開催と、諸外国から選手が参加してもらえるかどうかです。
春分図のアセンダント(地平線)である天秤座のルーラー=支配星、金星が春分図を支配します。
金星、別名アフロディーテ、愛と美の女神は、女性の強さと力の象徴です。戦争でなく、愛と快楽によって、いかなる敵をも打ち砕きます。
金星はいま現在、モーニングスターからイブニングスターに移行しているところです。
太陽の強い光は、3月から4月まで金星の光を隠していますが、5月5日に、彼女は輝くイブニングスターとして、宵の空に再び現れます。
金星の輝きは、夏の間中ずっと、夕方の空を優雅に照らします。その癒しの光は、希望と愛を私たちに思い起こさせます。
金星は魚座にあり、健康と労働のハウス、6ハウスに位置します。
健康第一にオリンピック開催を判断する必要があります。
マンデーン(社会情勢)でみると太陽は国のリーダー、政府&首脳をあらわしますが、政府はコロナ変異種の蔓延に躊躇します。開催にしろ、中止にしろ、その決断は国と首脳にとって深刻なジレンマです。
魚座&海王星は真実を隠します。春分図では水星でさえ魚座にあります。国家は相変わらず、日本の感染者数を隠ぺいしようとするか、わざと検査しないようにするかもしれません。
個人にとっては仕事とやるべき使命について、より理想的な夢を追いかけます。6ハウスは本来は乙女座のハウスであり、魚座&乙女座はどちらも完璧な理想を追い求めます。
そして両者とも、そして金星さえも、非常に実り多い芸術的感性、インスピレーションの源を待っています。
この春は、素晴らしい日本の春の恵みを、旬の食べ物や美味しいお酒として受け取ってください。
医食同源、日本の豊かな自然に感謝し、その恵みをいただくことが、より健康なライフスタイルに寄与する春です。
5ハウス側に、その右脳的直感力を強力にバックアップする魚座の水星と水瓶座木星があります。
水星は2月中旬から、きらびやかなモーニング・スターになっていますが、4月上旬まで夜明けの空にとどまっています。
4月19日、水星は太陽の向こう側に到着します。太陽との合です。
太陽/水星の合は、水星が太陽に焼かれるバーストになるので、理論的行動は難しいですが
太陽と水星が合になる時は、むしろ内なるガイダンス、あなた自身の直感に耳を傾けてあげるべきときです。
春分、牡羊座の0度は、自分らしさを発見し、より自分らしい自分になっていこうとする旅の始まりです。
その時から、水星は地球に戻る旅を開始し、4月27日から6月1日までは輝くイブニングスターとして夕方の空に出現します。
次の水星の逆行は、5月30日から6月23日まで双子座で逆行します。
移動、旅行、輸送、通信の滞り、不具合にあらかじめ注意してください。
日蝕が起こる双子座の支配星は、水星です。支配する双子座で逆行している最中、6月10日に双子座で日食が起こります。
いずれにせよ蝕は宇宙のポータルが開くときです。運命の扉がひらく人々が多くいます。
2021年の水星は、私たちに多くの新しい知識と経験を与え、これまでになかったような未知との出会いと大きなチャンスを与えてくれる素晴らしい存在です。
その双子座に、春分図では火星が入ったばかりです。月のノード軸のノースノード(ドラゴンヘッド)に近づきつつあり、
春分図では月がそのノースノードを越えたばかりです。
春分の日の宵の口は、実際に上弦の月と火星が並んで輝く様子を観察することができます。
私たちは必ずや、知るべきことを知り、学ぶべき事を学びます。出会うべき人と物事に出会いに行こうとしています。
世界は新しい時代の新しい空気感に満ちています。
月はマンデーンでは大衆と、大衆の底力である女性です。
政府が国民をコントロールしようとしても、もはや私たちは、悪意ある嘘や偽りには騙されません。
そして春分図の天頂、MC(ミディアムコエリ)は、月を支配星とする蟹座です。
この春分のあいだ、物事を正しく判断できる情報を握っているのは国民の側になります。政治もまた、最終的には世論が動かしていくことになるでしょう。
水瓶座にある木星は、現在、イブニングスターとして空にあらわれています。
太陽系の冒険家である木星もまた、夢の実現に向けて私たちを導き、前進させています。
日本の春分では創造性とロマンスのハウス、5ハウスに位置します。未来的な喜びと楽しみを追及しているあいだに、私たち全員の夢は叶います。
水瓶座の木星は、この世界がどのようにあるべきかという問題を提起します。
オリンピックがどうなろうとも、日本は世界に新しい公衆衛生の規範の、ひとつのモデルを示すことができるでしょう。コロナ禍のなかで、日本人はこれだけ衛生観念を進化させてきたのです。
MCの蟹座とも共鳴し、人類はかならず、ひとつの大家族になることができる、ということを日本から発信することができるでしょう。
水瓶座の時代、かねてからニューエイジの哲学である、このアクエリアス・エイジに対して、日本の歴史と文化から、人類全体に貢献できる知恵と経験を、日本人はすでにもっています。
水瓶座の木星は去年の年末、冬至の直後、土星とのグレートコンジャンクションを形成し、水瓶座を強調する新しい200年の時代を開始したばかりです。
水瓶座土星と、牡牛座天王星の間の90°スクエアは、2021年の1年間ずっと続きます。春分以降も、もちろん次の3か月を通して天体図を支配します。
天王星は、水瓶座の支配星です。よって世界秩序の再構築を志向するこのエネルギーは、現在2乗になっています。
水瓶座土星は、同じ風サインである双子座の火星、ノースノード、月に対して120°トラインの好角度をとっています。
水瓶座土星に代表される社会の現状は、改革者、革命家、イノベーターである天王星によって引き起こさる、時代の大きな変化を経験しているところです。
これは個人的にとって、最も強力で有益な調整であることが理解できるはずです。
過去に起こった経済危機、経済破綻は、人類の長い歴史の流れからすれば、いつでもいっときの調整だったからです。
疫病、天災、戦争、この先に何があっても人類の歴史は終わりません。
水瓶座&天王星は高い視座からのブレイクスルー(打開策)をもたらします。
すべてはルネサンス(再生と復活)に導かれています。2021年が終わる時、私たちはその成果に、非常に満足するはずです。
春分は個人にとって重要な日です。
この日はぜひとも時間の余裕をもち、あなたの願い、希望、夢のリストを、一枚の紙もしくは手帳に書き留めておいてください。
春分は次の春までの目標を設定し、戦略を立てるべき時です。
春分の太陽はあなたの前の道を照らし、暖かさでくるみ、輝かせ、あなたの夢を実現させます。