満月は、月が地球をはさんで、太陽の真反対に位置する状態ですが
冬の太陽は南の空を低く昇るため、その反対側にくる満月は、夜になると空高く煌々と輝きます。
(いっぽう太陽のほうが空高く昇る夏は、満月は南の空低く、赤みを帯びて、どんよりした姿で見えたことを思い出してください。)
どんな天体であれ、獅子座に入るだけで世界に明るい雰囲気をもたらします。
華やかな冬の満月です。
Alessio_01によるPixabayからの画像
満月はひとの感情と本能をピークに導きます。今、自分が何に不満をもっているか、はっきりと気づくことができるタイミングです。
ひとは前世から続く執着の解決を、人生の重要テーマとして持ち、出生図ではその課題が冥王星に現れています。
満月は感情的なリリース(解放)の手助けをしてくれます。
直感と感情的な癒し、自己を愛するセルフラブ、許しの心を感じることで、感情的なわだかまりや人間関係での(とくに家族の)課題を克服することができます。
獅子座の満月は、人生に必要不可欠なプライドについても問いかけてきます。
とくに自尊心と虚栄心は、似て非なるものです。
エゴイズムからくる虚栄心を手放し、生きるうえで必要な自尊心を取り戻すサポートをしてくれる獅子座の満月です。
獅子座は愛と喜び、人生は楽しむためにあるものを思い出させてくれる無邪気な子どもの遊びのエネルギーです。
生まれてきたことに感謝し、みずからの人生に乾杯し、祝福するときです。
2021年1月29日4時16分、月は獅子座9°05'、反対側の太陽は水瓶座9°05'で
獅子座の満月になります。
満月が欠け始め、下弦の月になるまでの約1週間は満月のフェーズ(期間、1/4ごとのサイクル)です。
東京チャートの満月図のアセンダント(地平線)は射手座、射手座の支配星である木星はまさに今、水瓶座9°17'にあって
水瓶座9度の太陽とこの日、1月29日午前10時39分に、オーブ(範囲)0度でぴったりコンジャンクト(合)していこうとしているところです。
この満月は人々の名誉と自信の回復を手助けする満月です。
水瓶座9度の太陽が土星を抜けたのは1月24日でしたが、2021年の指針、そして新しく到来した風の時代を生きるべく、人生の新しい方向性を誰もが掴もうとしている時です。
満月軸の太陽側には上記のとおり、水瓶座9度で合になる木星、4度の土星、小惑星パラスをはさんで、31日から逆行する26°水星の水瓶座ステリウム(惑星集合)状態。
いっぽう月側には衛生、健康を示す小惑星ヒギエア(#10 Hygiea)があり、世界的なワクチン接種の推進が暗示されている満月です。
満月軸は同じ不動宮に属する牡牛座6°天王星と10°火星、11°ブラックムーン・リリスとのあいだで不動宮のTスクエアをつくります。
とくに水瓶座太陽&木星90°牡牛座天王星&火星の90°スクエアには、木星が火星の怒りや挑戦的性質を増幅させる効果があらわれています。
しかも満月軸からなるTスクエアの頂点( エイペックス)が火星と天王星の合、ミサイルの導火線を点火するロケットマンの座相です。
現在の世界の状況からすると、これは人々がいかにしてアンガー・マネジメント、怒りの感情を管理するか、人類が試されている状態です。
これを調停しているのが牡羊座のキロン(カイロン)であることが、人々の傷ついたトラウマをかえって刺激している印象です。
世界中いたるところで何らかの抗議活動が活発になっています。
実際、日本人も戦争の足音が身近に迫っている怖さを感じるようになるはずです。
スピ系の人々の中華叩きがJアノン(?)を増長させている、というようなコメントをネットで見かけますが、霊的に危険だと感じていることは臆せず注意喚起するべきだと私は考えます。
(我々が油断していたからこそ世界中のコロナ禍を許したのです)
少なくとも日本人が大挙して、シャーマンのコスプレで米国の立法府を襲撃することは考えにくいことです。
武器を持って立法府を襲撃する場合、たとえ彼らが暴動を革命だと信じていたとしても、最終的には法治主義(=天秤座)のもとで裁かれることになります。
水瓶座土星90°天王星が、ビックテックによる情報検閲や市民の思想統制として現れていることは、非常に注意すべきことです。
冬至の直後に水瓶座0°で開始されたばかりの木星/土星のサイクルは、より広範なリベラル色の強い世界秩序の出現が示されますが
水瓶座0度自体はITのプラットフォーム、GAFAのようなビックテックが
(GAFA=Google+Amazon+Facebook+ANTIFA)政府を越えたパワーをもつ時代が暗示されています。
土星90°天王星のアスペクトには個人の自由と権利を制限しようとする働きも生まれます。(天王星を上手く使えば解放ですが、ビックテックの良心を信用しないひとは多いでしょう。)
いま広がりつつある政治と社会の全体主義的傾向は、風の時代&水瓶座のダークサイド、低い波動、負(シャドー)の側面です。
水瓶座のエネルギーを人類がまだ正しく使いこなせていないあらわれです。
今年3回起こるこのアスペクトは、予期せぬ突然の変化が世界中で引き起こされる可能性を示唆しています。
社会情勢は別にして、個人はこの情熱的な不動宮Tスクエアを、飽くなきニーズと挑戦のエネルギーとして活用できます。
ただし満月の日は、悪いことに山羊座の25°で金星が冥王星にコンジャンクト(合)しようとしているタイミングです。
若いお嬢さんがいるご家庭は、ストーカー事件など娘さんが何か事件事故に巻き込まれることがないようフォローしてください。
山羊座なので、年長の姉妹の印象も受けます。女性同士以外でも、お互い火事や安全に気をつけるよう声を掛け合ってください。
各自、コミュニティや仲間同士でサポートしあう時です。
今回の満月図の良い側面としては、ある程度のリスクをとってでも新しいプロジェクトを開始し、とくにお金&ファイナンスの改善のために、大きな成功に向けての第一歩を踏み出す勇気を与えてもらえる星回りです。
山羊座は手元にすでに持っている宝、先祖から与えられた縁と財産を大切にして、それを最大限に引き出すことを考えます。
冥王星&金星の組み合わせは引き寄せのための磁力を創り出すことができます。
ただ性的な魅力や衝動は、ストーカーなど犯罪を誘発する危険があることも確かです。
水瓶座水星は逆行のため留、ステーションに向けてなり速度が遅くなります。
先見の明と知略をもたらしてくれますが、計画していない突発的な行動にはリスクがある時です。石橋を叩き始めてください。
ところで獅子座にはネコ科の動物も含まれます。
私もIC(地底)が獅子座の最終度数にあるので、生活圏にいつも猫がいます。
最近の悩み事に、面倒を見ている2匹の保護猫とじゅうぶんに遊んであげていないこと、また保護できない地域猫のことが心に重くのしかかっています(NPOに相談中)。
獅子座の満月が来ると、可愛がっていた猫ちゃんのことを思い出すひとも多いと思われます。
泣きたい夜は泣いたっていいんだよ、と天国の猫ちゃんは言っています。
2021年2月5日2時37分、月は蠍座16°7'で下弦の月のフェーズになります。
2月12日の水瓶座の新月まで不動宮(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)の月のフェーズが続いていきます。
不動宮に属する星座(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)は才能がとても豊かな反面、自分らしい表現に固執する頑固な一面もあるため、
今年1年続いていく牡牛座天王星90°水瓶座土星が形成する不動宮スクエアは
時代の変化を簡単には受け入れがたい社会の影の部分と向き合っています。
いっぽうで、不動宮の90度スクエアが続くあいだはタフな集中力と持久力に誰もが恵まれます。
これは紛れもなく2021年に私たちが天から与えられた神の恩寵です。天体の星たちは私たちの眠れる才能の開発、成長と進化を常にサポートしてます。
牡牛座天王星側にブラックムーン・リリスがあるので、政治力の弱い女性たちが辛い立場に追いやられすぎていることが気にかかっています。
火星が牡羊座を運行していた頃、私はガースーに非常に怒っていました。
日本の女性の政治力があまりに弱いばかりに、多くの女性たちが追い詰められているのを感じて無力感に腹を立てていたのです。
ガースーよ、私はもう怒っていない。
どうか今国会で、男性の経営者だけでなく、もっと非正規の女性を救済する政策を施行させてほしい。
今もまだ自分と家族を守るため、大変なひとがいると思いますが、こんなに厳しいのは冬至のフェーズのあいだだけです。
3月20日の春分でフェーズが切替われば世相もかなり明るくなると想定しています。
2021年からは風の時代(air epoch)、人類が新しいルネサンスを創造していく時代です。
時代の新しい風にたいして、適応力と応用力、柔軟でオープンマインドな心を生活の中でもち続ける年です。
困難に挑戦することは、自分についての否定的な感情を克服させ、精神を自由に解放する機会をもたらします。
冥王星は金星と合になり、まさに自分の愛と、愛する対象を解放します。
多くの女性たちが、過去に社会から押し付けられてきた女性はこうあるべき論から自分を解放する時です。
水瓶座の時代は、これまでの社会的性差を越えて、男女が真に同権、あらゆるジェンダーが本質的に平等になれる時代です。
愛とお金をつかさどる金星、そして女性性を楽しむことを私たちに教えてくれる金星は
2月1日23時06分に水瓶座にイングレス(星座移動)します。
すべての人がお互いのジェンダーを尊重し、本来あるべき人間の自然な姿を再発見できる時です。
ひとはみな、生まれながら平等に人間らしく生きる権利を授けられている存在です。
その気づきが、新しいルネサンスの根源の力になります。
今回は獅子座で起こる満月です。
水瓶座で太陽と木星が重なりあうことは、未来のビジョンが与えられ、自信が拡大することのあらわれです。
今回の満月の月のサビアンシンボルは獅子座10°「日光が野に降り注ぐと早朝の露がきらめく」
苦労の後の解放。抑圧の後の明るみ、苦しみの後の楽しみ。
ここには獅子座らしい若々しさ、若返りというキーワードも隠されています。
ホロスコープの中で、水瓶座の対向に位置する獅子座は、自分の運命が唯一無二のオリジナルな個性であることを思い出させ、確かなプライドと自尊心を与えてくれるエネルギーです。
獅子座自体が他者に寛大で優しい星座ですが、その寛大さと優しさの礎は、まずは自分を信じること、自尊心の大切さを私たちに教えてくれます。
(水瓶座水星逆行の記事を31日の逆行開始までにはアップする予定です)