2020年はパンデミックの年、そして人類の「宇宙世紀」の元年として記憶されるだろう。
2つの社会天体が山羊座の後半度数を運行しているので、社会は未来を感じやすくなっています。
蠍座新月前後はワクチン開発成功→株高の流れが世界の雰囲気を変えつつあります。
とくに13日に木星が3回目の木星/冥王星の合を終えたことが大きかったようです。
「やるべきことをとことんやる」という木星/冥王星の3回目の合が残っているプレッシャーは、今年後半は無意識でも、かなりきつく感じていたはずです。
木星が射手座の支配星であることから、冥王星の抑圧から抜けていく感覚は、
太陽が射手座に星座移動した後はいっそう強まります。
今年の満月も、残り2回。今回は半影月蝕の満月です。毎年、半年ごとに訪れる蝕のシーズンが始まります。
半影の月蝕であるため、地球のぼんやりした影が月の表面に落ちます。
皆既のときのように黒くはならず、月の片側の端に暗い陰影があります。
2020年11月30日18時30分、双子座8°38'で半影月蝕の満月になります。
月が欠けていき、下弦になるまでの約1週間は満月のフェーズ(1/4ごとのサイクル:周期)です。
また今回の月蝕は、来月の日蝕が示す半年間のトレンド(傾向)を補完します。
普段、満月はひとの本能と感情をピークに導きますが、月蝕は感情のリセットを表します。
過去6ヶ月間の感情的なわだかまりを刷新する機会です。
双子座は最初の風サイン特有の軽い側面、
何かと言い過ぎな面もあるので、あの時は言い過ぎたな、という過去の反省が生まれやすいでしょう。
満月軸となる双子座/射手座の軸は、学習と教育の軸です。
双子座らしいオープンマインドを意識して、
もっとダイバーシティ(多様化)になり、日常生活に役立つ新しいスキルを学ぶチャンスです。
個人天体の金星と水星、とくに月のある双子座の支配星、水星は集中力と洞察力を発揮する蠍座にあるため
集中して新しい知識(=双子座)を学べる時間を得やすい時です。
満月軸である射手座太陽と双子座月が月のノード軸と11度も離れているため
今回の月蝕は皆既でなく半影の月蝕になります。
次の新月は12月15日、この月のノード軸のサウスノード側で太陽と月が重なり、射手座の皆既日食が起こる新月です。
太陽が射手座にある季節は、クリスマス前の華やかなクリスマス・シーズンです。
魚座&海王星の目に見えにくい側面、これまで隠されていたものが、霧が晴れるようにはっきりする時です。
今回の満月時には、この魚座18°海王星が満月軸と柔軟宮のTスクエアを作り
次の射手座の新月では、月のノード軸のサウスノード側に、重なり新月となる太陽と月、そして水星がトリプル合となって
柔軟宮のTスクエアを形成します。
よって今回の満月は、先の蠍座新月のフェーズのなかにありながら、
次の射手座新月(皆既日食)に起こる出来事の予兆も同時に示すことになる満月です。
柔軟宮のTスクエアであるため、社会情勢としては、おそらく感染拡大が高止まりしてる最中でも
Gotoキャンペーン(=ノースノードのある双子座)を実施しながら、いかにコロナと経済の両立を維持するか
柔軟宮らしい柔軟性と適応力を使っての問題の突破、
日本社会が日々、毎日の感染者数の増減に一喜一憂、緊張しながら難儀し続けるフェーズになることがうかがわれます。
射手座のガースーにとっては外交デビューなシーズンになりますが、問題は対向の双子座にある月のノード軸のノースノード(ドラゴンヘッド)、すなわちGotoキャンペーンです。
ノースノードがあるので、Gotoキャンペーンが経済対策として完全に間違っているわけでもないのです。
山羊座ステリウムの対策、すなわち高齢化社会の日本の医療と介護の現場に、政府が配慮する気配、国家が持てる最大限のリソースを投下する態度が見えないことが問題です。
ただ重要なことは、今回の柔軟宮Tスクエアは、順行に戻った牡羊座火星によって調停されるということです。
満月の段階では、牡羊座火星と射手座太陽の一方だけが火の星座同士の120°トラインとなりますが
次の射手座新月はオーブ3°内の狭いオーブで明確に新月と月のノード軸を調停します。
この時期、おそらく多くの人々がコロナウィルスに感染してしまいますが
しかし一方で、かなり大多数の人々が、みずからの生命力と免疫力で、ウィルスを克服することが暗示されています。
東アジアではマスク着用による緩やかな集団免疫の獲得、欧米では開発されたばかりのワクチンの緊急投与になるかもしれません。
懸念すべきは死者数のピークがいつになるかで、おそらく12月23日にオーブ0°となる、牡羊座火星(順惑星エリスが合)と、山羊座冥王星の90°スクエアが
世界的な死者数のピークになる恐れがあります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染予測(日本版)
木星が冥王星を通過したとはいえ、山羊座の3天体、土星、木星、冥王星が運行している山羊座は道徳と倫理観が重要になる星座です。
日本の第3波の出現は、3回目の木星/冥王星の合の直前でした。
山羊座らしい真面目な道徳と倫理観を守ることが、感染症の多発しやすい風サインの時代において、感染拡大を防ぐ重要な条件になり続けることが示されます。
いまは活動宮のTスクエアができていた蠍座新月のフェーズの範疇です。
手洗い、マスク、消毒、三密を避ける行動で感染を避けることができます。
個人天体の最後を進む金星は、満月図では天王星のいる牡牛座の対向180°オポジションに位置する蠍座に到ります。
金星は牡牛座の支配星であり、支配星交換(ミューチュアルレセプション)のように親和的で友好的なエネルギー交換が生まれています。
牡牛座天王星と双子座月は同じく8度同士、30°セミセクスタイルで結ばれ
全体として電気的な帯電を感じさせる満月図です。
閃光のような気づきとアイデアの発見で、問題のブレイクスルー(打開策)をもたらすエネルギーです。
今回の月蝕の満月のもうひとつの強力な面は、この牡牛座天王星180°蠍座金星が満月軸と結びついた刺激長方形、イリテーション・レクタングルになることです。
電気的な牡牛座天王星側、満月軸の双子座月側も30°セミセクスタイル、
天王星の対向、蠍座金星は射手座太陽と30°セミセクスタイルとなることで複合し
180度と150度を長方形にします。
この長方形の流れは、経済システムの劇的な変化、新しい時代の方向性に柔軟に適応し、
不況を乗り越えるため
経済を積極的に改善させようとするダイナミックな流れを示すアスペクトです。
未来志向の個人のDX化(デジタルトランスフォーメーション)のように、
デジタル化、オンライン化した新しい経済システム、新しい産業構造への個人の参加が促進されている様子がうかがえます。
長方形のなかで、牡牛座天王星以外は全て個人天体、ニューエコノミー(牡牛座天王星)が個人を吸収していく様子です。
長方形を動かす起点となるのは蠍座金星、好きなことのために恐れを克服する女性たち
お金のためならなりふり構ってられない、切羽つまった気持ちがブレイクスルーのきっかけになるかもしれません。
コロナ禍は女性が多く就業している産業、飲食・宿泊など接客業を直撃し、若い女性たちの失業率は高止まりしていますが
牡牛座天王星があらわす新しく勃興し始めた経済と産業が、これら働く女性たちを吸収していきます。
それでも、金星は蠍座にいるので、苦しい思いをしている女性がたくさんいます。
蠍座の支配星、冥王星は、社会天体である木星と土星が山羊座を離れた後も、2023年まで山羊座に残り続けます。
破壊のあとは、かならず再生します。
金星とともに蠍座にある水星は山羊座ステリウムと60°セクスタイル、
水星は、満月が起こる双子座の支配星です。
自分の真実を明らかにしたい、という願いを叶えます。
満月軸である双子座/射手座の軸は学びの軸です。
今回の月蝕の双子座満月は、新時代に向けて自分が学ぶべき知識が何であるか、はっきりと理解している状態になります。
大きな「行動変容」の機会が訪れている時間帯です。
金星は個人天体の最後にいます。
「母親が小さな自分の子を導き、急な階段を一段一段ゆっくりと昇らせる」
女性陣はとくに無理せず、ゆっくり回復の道を辿ってください。
牡羊座の火星は順行に戻ったので、男性陣は先陣をきって勝手にフルスロットルでやっていこうとしています。
男性陣は、火星がリリスと合していた頃の問題、すなわち性的欲求を意識的にコントロールしていないと、家庭を崩壊させたり、社会的制裁を受けたりするカルマ、
性的欲求を自分の意識の表面に出して、しっかりコントロールしていないがためのカルマの精算が、男性芸能人を中心にみられます。
今回の満月のフェーズのあいだ、月が12月に替わって2日に、水星は射手座にイングレス(星座移動)します。
12月7日は二十四節気の大雪。
華やかなクリスマスシーズンを、可能な範囲で楽しみましょう。
冬至になり、太陽が山羊座に入ると年末年始の厳かな雰囲気に一変します。
2020年12月8日9時37分、月は乙女座16°22'で下弦の月になります。
秋の夜長、星が美しい時ですが、今年はとくに風邪をひかないようにしてください。
冬至の頃は、木星と土星も夜空で実際に合になる様子が観察できます。