水星がようやく先の逆行のシャドーフェーズを抜けました。
水星は蟹座新月の2日後、12日には長く滞在した双子座を抜け、蟹座に星座移動しますが、やはり今回は双子座での逆行の影響が強かった気がします。
天王星以外の外惑星、社会生活に関連する木星、土星、海王星、冥王星の4惑星は逆行しています。
惑星が逆行している時間帯は、前進よりも内省し、軌道修正していくフェーズです。
直近の水星逆行は、外惑星の逆行シーズンの開始とともに起きていたので、各自がそれぞれの人生や生活で必要としていた修正のポイントや傾向&対策を、すでにつかんでいることだと思います。
そして、今回の新月が起こる蟹座は心の問題、住まいや家系、家族との関わりが、私たちの心の基点になっていることを思い起こさせようとしています。
感情的な問題に向き合うには、時間をかける必要があります。
新月はいつも新しい時間の始まりです。
新しい28日間のサイクルが開始されます。
2021年7月10日10時17分、月は蟹座18°01'で新月になります。
今回の新月のサビアンシンボルは蟹座19度「結婚の儀式を行う司祭」。
13日の夜には、獅子座19°48'で金星と火星のコンジャンクト（重なり合い)が起ころうとしていることから、恋愛と結婚、男性性と女性性の融合から新しい創造が始まることが見て取れます。
獅子座が子どもに関連し、この獅子座金星＆火星が牡牛座天王星と水瓶座土星（逆行）のスクエアに巻き込まれてTスクエアになることから、
先進医療を利用して子どもを授かる決意をするカップルが多くいるような印象も受けます。
この不動宮Tスクエアを調停しているのが、牡羊座12度の小惑星キロンであるため、生命を授かることに関して、前世からのトラウマを癒す機会が与えられているカップルもいます。
海外では珍しくない代理母出産のような、新しいかたちの親子関係が社会に広くみとめられていく時代の到来かもしれません。
金星と火星が合になる獅子座19度のほうのサビアンシンボルは獅子座20度「ズーニー族のインディアンが、太陽に向かって儀式をしている」
このシンボルは自然崇拝への回帰。儀式はそのまま、東京オリンピックなのかもしれない。
月は新月のあと獅子座に入り、この金星＆火星の合を通過します。
自分の生命力を回復させるのが、自然界のエネルギーであることに気がつくことになります。
自然の猛威、とくにこの集中豪雨には、日本人が気づくべき自然界からのメッセージがたくさん含まれています。
各地の龍神が、これほどまでに怒っているのは何故なのか。
荒ぶる自然は、水を始めとした国土の豊かさの裏返しです。
厳しさを目の当たりにして、自然への感謝や謙虚さを思い出す時間帯になるはずです。
静かなオリンピックを歓迎します。
まだ行方不明の方々がいるなかで、浮かれたお祭り気分になれる日本人はいません。
獅子座19度で火星と合になる金星は、牡牛座の支配星なので、この新月にはパートナーシップや人間関係の中での、愛やお金をめぐる価値観の違いや軋轢を表面化させる力が働きます。
牡牛座の天王星は、新月の太陽と月に対しては、地と水で結ばれる30°セクスタイルのアスペクト。
このあとも蟹座を移動し続ける太陽は、自分の感情にしたがうこと、自分の心に正直になることを求めています。
それ以外は、もう解放するしか、他に手段がないのです。
あなたにとって居心地が良いスペース、納得がいく方法をここから先は選択していくことです。
2021年7月17日19時11分、月は天秤座25°3'で上弦の月になります。
次の上弦の月のフェーズ、活動宮の後半で準惑星エリスを巻き込むグランドクロスは、不吉な印象があります。
オリンピックを台無しにするような災害を、すこし覚悟しておく必要があるのかもしれません（首都の緊急事態宣言で済むなら、まだましです）。
日本の国土の神々が怒りっぽいのは、今に始まったことではありません。
太古の昔、古代から連綿と、この神々の怒りと向き合って、生きてきたのが日本人です。
ホロスコープのなかで、蟹座は母方の先祖、山羊座は父方の先祖をあらわします。
これまで日本人が、どのようにして疫病や災害の時代と向き合い、折り合ってきたのか、歴史から学ぶことができるはずです。
暦の七十二候では、12日から蓮始開（はすはじめてひらく）。
蓮の花がひらく頃。
余裕がある時は、私も祈りの時間をもちたいです。
今上陛下と皇后様が、国民を想って祈っておられるんだな、と最近よく感じられます。
