2024年5月8日(20:48)太陽と月はおうし座18°で新月になります
西洋占星術(アストロロジー)のおうし座は伝統的に五感的身体性と自己を維持するための物質性(リソース/バリュー、金融経済を含めた)そして地球と地母神ガイアの象徴、また雄牛は古代より東西の諸文化における豊かさの象徴のひとつです。
木星/天王星(13年サイクル)がおうし座21°で会合したのは先月4月21日です
木星は天王星から離れつつあり月末5月26日(08:27)ふたご座に移動(=学ぶ&移動)します。
移動すると木星はみずがめ座冥王星と風サイン同士の120°トライン
太陽が天王星を通過するのが5月13日(♉23°)木星を通過するのが19日(♉28°)
自我を第1・2チャクラ(レッド/アンバー/オレンジ)的なものばかりに固着させるのは良くない。
進化とは全てのシステムが内包する自己超越する力であり、低次はあらゆる存在が高次に進化しようとしていく時の土台であり核心(コア)である。
低次はいつも高次の土台であり核心であり続ける。だから低次を無視したり排除したり無意識下に抑圧したりすべきでない。
世の中の善だけがスピリットの顕現でない。スピリットは善と悪と両方の基盤である。
だから低次が悪として出現した時、低次が無視されたままであったり無意識下に抑圧されたままであると出現した悪に対する根源的な解決策を見出すことができなくなる。
物質性や五感的身体は、人間存在が身体➡心➡魂➡霊の順番に発達していく時の土台、最初に統合されるべき重大な基盤であり誰もが重要視するのは当然です。
しかし基盤は基盤であって本来的に高次に上昇/超越しようとする霊性の全てを低次/基盤レベルに溶解/還元すべきでない。
(魂がスピリット側に向かって超越/上昇しようとするのは魂にとっての真実の救済が物質界や肉体性にあるのでなく天上/彼岸にあるから)
人間の内面にある真善美の全てを外部の物質や五感的身体性に全て還元することはできない。それぞれはそれぞれのレベルでお互いに呼応(同等に生起)し合っている。
スピリットはいつも、いかなる時も、さまざまなレベル(次元)で顕現(振る舞い)あっている。
そして繰り返すが人間存在も含めてスピリットはホロン(高次⇆低次階層性)の形で顕現しているので、例え高次の存在が新たに出現しても、高次を支えているのは常に低次のホロンであり、低次は消えたり、溶解して無くなったりはしない。
ホロスコープの最初の3星座は人間の生存適合が示されます。
金星と火星がそれぞれ支配するおひつじ座/おうし座に戻り、かつ個人天体5天体がこの第一象限にある現在は個的自己の核心部分(生存適合)をより強固に固めていく時間帯です
とくに火星&水星(機能/マインド)は個を外部環境へ生存適合させるため外部環境にGo&Doさせます。
個人の生存適合を集合のレベルまで高度に洗練(=練度による高度化)させるのが木星/天王星の(外惑星の)社会的視座の介入/導入です。
おうし座ルーラー金星は5月18日におうし座23°で天王星と合、この日火星はおひつじ座13°で北ノード(自我が進むべき方向性)と合。
新月は新しい意図を設定するタイミングです。
キリスト教は身体は精霊の宿る神殿だと考えます。
誰もが自分の身体性の維持をつうじてスピリット(霊性)の様々なレベルの顕現と向き合っています。
低次の欲望=人間の願望充足の欲望は個人が生き延びるのに欠かせない動因、エンジンであることは事実ですが、自分が接続している資本主義のシステム中で明らかに地球(ガイア)の生態系を破壊しているシステムがあることに気づけたなら、そこから意図して抜けだす現実を少しづつ作り出すことも人間には可能です。
例えばフードマイレージ。
遠くから運ばれて来た環境に負荷がかかっている食品を意図的に避ける食生活など、ちょっとした工夫の積み重ね。できる限り身近で生産されているものを食べる。
地産地消のシステムに自分自身の持続性を接続する。
ちょうど1か月後の6月5日に金星はふたご座14°29分で外合(フルビーナス)
ふたご座ルーラー水星は前日6月4日にふたご座2°1′で木星と合。この時期はふたご座ステリウムになります
Edwin Landseer - Wild Cattle of Chillingham Northumberland 1867
星ぼしの美ばかり耽溺し肉体のグロス的喜びだけにいつまでもいつまでも耽っている(対処すべき世界の真の苦痛や苦悩から目を背けている)ことにスピリットは悲しみ、大いに嘆いている。
(とくにこのブログのブログ主のことを)
(個人の自己統合の悩みよりもっと重大な危機的状況がいまの世界にはある)