2024年9月25日(03:50)太陽はてんびん座2°12′月はかに座2°12′で(活動宮の)下弦の月になります。
(月はかに座の支配星=ルーラーです)
10月3日のてんびん座10°日蝕(MSN♎6°)新月転換までラスト1週間の下弦の月フェーズが始まります。
火星はいま明けの空にありますが(0.6等)今回の下弦図でかに座11°、下弦の月はかに座2°。
今年の年末年始はしし座6°⇒かに座17°で火星の逆行が起こります。
(火星のハイオクターブ)冥王星は10月12日にやぎ座29°で順行、年末逆行する火星はしし座前半からかに座後半まで逆行するので、太陽やぎ座の冬至シーズンに火星は太陽&冥王星と180°オポジットになります。
(冥王星が2025年1月3日、太陽が1月16日に180°、月のノード軸とはトライン)
現在の火星/冥王星(2024.02.14バレンタイン)&木星/土星サイクルの会合度数みずがめ座0°を活性化させます。
火星(♈ルーラー)も月も共通しているのは個人の(脳神経学的な)怒りをはじめとする感情、そして本能/反射性です
(火星は闘争本能/生存本能、月は母性本能)
そして火星と冥王星は占星術の神話的元型において、どちらも怒りの象徴です。
現代は性格的な自己愛的気質が増加している時代ですが、自己愛固着や自己愛転移が困難となる境界性パーソナリティの原因と考えられているのが幼児期(乳幼児期から児童期前半)に起こった自己愛憤怒、自己愛を傷つけられた経験への固着/退行です。
怒りという感情は人間の脳神経的な反応のひとつですが、怒りは人格的な成長を妨げる幼児性の分裂「統合の失敗」を誘発します。
西洋占星術におけるうお座/海王星的アプローチが仏陀(超個)とユング(集合の前個)であるなら、冥王星的アプローチはフロイト的なシャドーワークのアプローチが有効です。
性心理は(若年期はとくに活発な)人間の反応性や衝動性を研究していきますが、シャドーワークの内省において、自分の反応性や衝動性のパターンが他者との関係性理論のダイナミクスの中でどう展開しているか、より深く内省するのに良いタイミングであると今年後半の星まわりからも思います
月と火星の組み合わせは心理学でいえば自我の防衛機制と呼んでもよい組み合わせです。
自我の防衛機制の一つに「隔離」があります。
巷のスピリチュアルで降伏(サレンダー)という考えがありますが人間が嫌な出来事や嫌な相手をいつまでも記憶しているのは同じ過ちを繰り返してはならないという心理的なダイナミクスが働いています。
そこには生存適合や個的自己化(個性化/差異化)で克服すべき課題があるから人間は覚えているわけであり、重要な克服すべきテーマを自我から覆い隠し隠ぺいしてはならないのです。
真にスピリチュアルな教えとはコスモスの一元性(ワンネス)を説く伝統宗教が持っている実践的体系だけであり、自民族だけ救われる・自信徒だけ救われる、まして個的自己化を追求する考えは本来はスピリチュアルと呼べるべきものではないと考えられます。
人間の魂は個的自己のものではありません。
このコスモスに無数に顕現しているスピリット(霊性/神性/仏性)のあらわれ・振る舞いの一端に過ぎません。