:ReVision

人間存在の「魂の設計図」に進化と統合を

2021/9/23 04:22 秋分

 

 

 今年の秋分は9月23日です。

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(George Mason, The Harvest Moon, )

 

 占星術の秋は、風のサインである天秤座から始まります。

 牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座と4つあるホロスコープのアングル軸のひとつ、天秤座の0°を太陽が越える瞬間、秋分になります。

 北半球の昼と夜は、ほぼ同じ長さとなり、夜がもっとも長い冬至に達するまで、夜の時間がだんだん長くなっていきます。

 

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 秋分のエネルギーは、マンデーン=社会情勢の新しいトレンド(傾向)として、先の夏至図のエネルギーに加わります。

 秋分の星回りを見ることで、冬至に至るまでの世界の新たなトレンド(傾向)を予測することができます。 

 自然界のサイクルでいえば、春分のころに撒いた種を刈り取る準備に入ります。

 

 ホロスコープのなかでは、12星座の始まり牡羊座から、乙女座までの6つの前半サイクルが「個」の確立をテーマにしているのに対して

天秤座以降の魚座までの後半サイクルは、「集合性」のなかでの生き方の確立をテーマにしています。

 

 集合性のサイクルの始まりである天秤座では、自分からみた自己像ではなく、人から自分がどう見えているかという、自己の意識に他者からの視座が導入されます。

 天秤座は自分のアイデンティティーをはっきり認識し、他人から見える自分という人格的な成長を求めていこうとするエネルギーです。

 

 よって12星座のなかで、もっとも強い成長への意欲があるのが天秤座です。

 その支配星である金星は、対象を受け入れ、吸収する特質と引きつける魅力を持っています。

 調和を求めるため、妥協する意欲があり、ホロスコープ内のアスペクトでいえば、60度セクスタイルは金星の特質に対応しています。

 

 今年の秋分図の金星は、蠍座にあります。金星は9月11日に蠍座に入りました。

 金星は本来、対向の牡牛座の支配星でもあるため、金星が蠍座に入ると位置的にデトリメント(障害)となります。

 なぜなら金星が蠍座に入ることで呼び起こされる、私たちを興奮させるもの、神経を刺激するもの、

特に性的な刺激と興奮に対する強い感覚を、意識的に制御し、コントロールする必要があるからです。

 

 確か壇蜜さんの出生が蠍座金星だったと思いますが、蠍座金星の人々はセクシュアリティに対して深い独特な感性を持っています。

 安達祐実ちゃんも蠍座金星で、映画の花魁役が大人の女優として役の幅を広げた転換点だったと記憶しています。

 蠍座の金星は強い性的エネルギー(魅力)を放射し、性的なトリック(罠)を利用して他者を支配&洗脳したいという欲望をかき立てられます。

 しかしこのエネルギーを高次に転換できれば、他者のメンタルや感情を深く洞察する探偵能力がもたらされます。

 つまり蠍座的な愛情(=金星)には、欲望の痕跡がつきまといます。

 私たちはこの期間、パートナーシップにおける深刻なテーマ、愛と性的なトリックの問題と向き合わされることになります。

 

 蠍座の金星はこの秋分の日の夕方6時40分に、対向にある牡牛座14°天王星とオーブ0度で180°オポジットアスペクトをとります。

 対向にある天王星の影響で、不倫のように道徳心やモラルから逸脱してしまう人、また有名人のスキャンダル報道も多いでしょう。

 しかし太陽のある天秤座は、パートナーシップのあるべき姿はお互いにやましさのないフェアであるべきだと考えています。

 国や文化が違っても、夫婦のあいだで法的な正義と倫理観を守るのは当然です。

 

 いっぽうで心理学的探究には、大きな恩恵がもたらされます。

 天王星は目覚めをもたらす存在です。

 蠍座の深い洞察力は、カルマの問題を始めとした人間関係のダイナミクスについて、天王星らしい解決策(ブレイクスルー)を与えてくれます。

 この秋分のフェーズは、まわりの人間を深く理解することができ、また心理占星術の研究にも最適な期間です。

 内面の葛藤をきっかけに、誰もが人間的に大きく成長できる時期です。

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 蠍座の支配星、冥王星山羊座にあります。これは政治権力です。

 この秋分における国民の最大の関心は、もちろん衆議院解散総選挙、日本の新しい権力者と新政権の誕生です。

 国民はいま、コロナによる医学的パニックを収束させるリーダーを求めています。

 去年の乙女座新月で、菅新政権は誕生し、今年の乙女座新月の直前に、菅総理自民党総裁選不出馬を表明しました。

 安倍元総理は健康、菅総理は人事の行き詰まり、政局の調整に失敗し、どちらも外惑星が逆行しているなかで、乙女座のエネルギーである健康や調整につまづいた印象です。

 秋分図のアセンダントは乙女座です。国民の最大の関心ごとは乙女座に関連すること、すなわち健康と医療、雇用の問題です。

 乙女座のルーラー水星は天秤座にあり、ガースーを見てのとおり、対人関係は注意を要します。拙速さを避け、客観的視座とバランス感覚が大切です。

 (ガースーはらしくない辞任の仕方でした)

 

 東京の秋分チャートで蠍座金星は2ハウスになります。

 金星は先に述べたとおり天秤座だけでなく、2ハウスを本来の座位とする牡牛座のルーラー(支配星)。

 対向、牡牛座にある天王星と180°オポジット

 この2ハウス&金星の意味、すなわちお金と価値観に関する課題が強く強調されています。

 新政権の大規模財政出動への期待から、日本の株価が爆騰しているのが今現在です。

 天王星は逆行しているので、本来、日本の株価が出遅れていた分を取り戻しているだけとも言えます。

 蠍座金星は牡牛座天王星90°水瓶座土星に巻き込まれて不動宮同士のTスクエア。

 オーブは緩いといえども牡牛座天王星的意味合い、すなわち金融緩和の理解と、

所得の再配分を政策に大胆に打ち出し、そのアピールに成功する候補者が勝利の女神に好かれるでしょう。

 

 蠍座の金星は税金と借金、オリンピックの赤字負債も含めて、国の財政均衡の問題があります。

 米国FRBが緩和のテーパリングを示唆している以上、出口戦略をうかつに発言する候補者が世論調査で支持を集める場合、株式市場が過敏に反応する可能性もあります。

 天王星水瓶座のハイオクターブのエネルギー、風サインの天秤座太陽のもと、金融に関する要人の発言に対して、市場は過剰反応しがちです。

 

 水瓶座土星90天王星の星回りの下で、マスコミの発信力は以前より、大衆を扇動している感じがします。

 放送のデジタル化により、水瓶座的エネルギーが復権した印象を受けます。

 

 また天秤座的な価値観の問題も、有権者の関心を買います。

 天秤座太陽と合になっている火星、水星はパートナーシップと男女平等の法整備に関連します。

 女系天皇や、通称を入れた夫婦別姓の問題も、国民の関心の高い大きな議題になるでしょう。

 自民党総裁選は29日予定ですが、天秤座の水星は月末27日から逆行するので、派閥政治は混乱し、候補者選びはもつれるかもしれません。

 実際、出馬する候補者のうち数人は、政策提言が右往左往している印象があります。

 また逆行している天王星の影響で、若手議員や若い自民党党員は、長老政治=権威に対して、いつも以上に反逆的です。

news.yahoo.co.jp

 天秤座の水星が順行に戻るのは10月19日、冥王星が外惑星で最初に順行に戻るのは10月7日、そこを皮切りに土星が10月11日、木星が17日。

 

 衆議院解散総選挙はそのあとになりそうです。

 しばらくリーダーシップは不在ですが、国民には投票までに投票先を考える猶予が与えられています。

 コロナ対策、経済政策、夫婦別姓、身近な話題が多い重要な選挙が訪れようとしています。

 秋分図の個人天体、太陽、火星、水星、金星はみな1ハウスから2ハウスまでの天秤座から蠍座にまたがり、個人のアイデンティティ(=夫婦別姓の問題)や不労所得=国からの給付金など、政治と生活が密接にかかわる秋になりそうです。

 

 いずれにしても、天秤座の季節は人間関係とパートナーシップ、愛の問題に向き合うべき時です。

 公私の人間関係、職場での上司や後輩との人間関係、またはプライベートなパートナーシップについて、より現代的な価値観、ジェンダーフリーな平等の感覚、権利の保障にアップデートすることが可能です。

 

 お互いのリレーションシップを未来志向で見つめることができたなら、新しい距離での関係性の再構築、新しい友情や新しい愛情が復活することもあります。

 

 秋が深まり、11月19日から始まる蝕のシーズンのあと、天秤座のルーラー金星は12月19日から山羊座26°29で逆行します。

 金星は水星と合になって12月30日に冥王星と合。

 

 今年の冬至は12月22日ですが、去年の水瓶座0°の木星/土星の大合流と同様、12月23日に月のノード軸が牡牛座/蠍座に移動、

24日に今年3回目のオーブ0度での牡牛座天王星90°水瓶座土星、29日に木星魚座への再移動と、今年もまたエネルギーシフトの大きな年末を迎えます。

 

 牡牛座天王星90°水瓶座土星はやっぱり、台頭する全体主義水瓶座)の国、中国と民主主義と自由(価値観)をめぐる世界危機、

(このあと、魚座木星宗教戦争、戦争の危機が中東で起こったとしても、背後には中国がいます)

もしくは気候変動を理由とした食糧危機、物価インフレによる金融危機だと思います。

 コロナによる医学的パンデミックと向き合いながら、また別の解決しなければならない大きな問題、おそらく強烈な気候変動の問題が人類には残されています。

 

 さ来年2023年3月23日に冥王星水瓶座にイングレス(星座移動)するまで、冥王星山羊座の最終度数に向かって移動し続けますが、

これまでの人類の社会体制が破壊されるくらいの大規模な気候変動の危機、終末論的な危機の時代の到来です。

 

 国家も個人もそれぞれの基礎体力(=山羊座)が問われ、みずからのリソースをアップデート(更新)していく必要があります。

 しかし誰も完璧ではありません。そこで水瓶座の平等と博愛の精神が必要になります。国民同士で、もしくは国境を越えて、お互いを人類愛で助け合うのです。

 

 金星が太陽と内合して、新しい太陽/金星のサイクルが山羊座で始まるのは来年2022年1月9日、

進化を示す月のノード軸のノースノード(ドラゴンヘッド)が牡牛座天王星と合になるのは来年7月27日、

国民全員が出遅れ感にあせっているのはわかりますが、来年になれば新政権のもとで、誰もが否応がなく新しい時代を生きています。

 

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