占星術の秋は風のサイン、天秤座から始まります。
4つあるアングル軸のひとつ、天秤座の0°を太陽が越える瞬間、秋分になります。
北半球の昼と夜は、この時点で同じ長さとなり、夜の時間は、夜がもっとも長い冬至に達するまで、だんだんと長くなっていきます。
今回の秋分のエネルギーが、社会情勢の新しいトレンド(傾向)として、先の夏至図のエネルギーに加わります。
秋分の星回りを見ることで、冬至に至るまでの世界の新たなトレンド(傾向)を予測することができます。
春分のころに撒いた種を刈り取る準備に入ります。
秋分なので天空の王、太陽は天秤座0°に入っています。
東京チャートでは、その天秤座の支配星、金星が2ハウスの獅子座18°
金星は、天秤座だけでなく、2ハウをナチュラルハウスとする牡牛座の支配星でもあるので
今回の日本の秋分図はこの2ハウス&金星の意味、すなわちお金と価値観に関する課題が強く強調されています。
先の17日の乙女座新月で、日本では菅義偉新政権が誕生していますが
この2ハウス獅子座金星はまさに新政権の独自の経済政策、スガノミクスをあらわしています。
この獅子座金星は、山羊座に集合している3つの外惑星、すなわち土星・冥王星・木星の山羊座ステリウム(惑星集中)と
不調和と不均衡を生むジレンマのアスペクト、150°クィンカンクスを形成し
さらに東京チャートのアセンダント(地平線)直前の12ハウスにある月のノード軸のノースノード(ドラゴンヘッド)もこの山羊座ステリウムと150°になってしまうので
神の指と呼ばれるYODの複合アスペクトに捕捉されている状態です。
新政権は独自の経済政策、スガノミクス(2ハウス獅子座金星)も
新しい未来的アイデア(12ハウス双子座ノースノード)も、両方、ビジョンをもっています。
しかしYODの頂点となる山羊座ステリウムの問題を解決しなければ、3点のエネルギーすべてが前に動かなくなり凍結状態、膠着状態になるため
菅政権でいえば、新政権が掲げている構造改革、規制緩和、行政の縦割り解消など、日本の古びた社会制度の改革を実行しないかぎり、
スガノミクスの成功も、新しい日本の未来の姿も見えてこない、
むしろ政権は志半ばで危機に倒れるということが示されています。
新政権だけでなく、私たちひとりひとりにとって、この山羊座ステリウムは個人の進化のための土台づくりであり、同時に
高齢者ケア(=山羊座)社会のリソースである医療や介護の現場を守るため、
コロナに罹らない、というみずからに課すべき厳しい倫理観
(山羊座=高齢者ケアの仕事、医療や介護に従事している人々とそのリソースを守る責任が国民の全員にあるという自覚)
および山羊座らしい計画的な勤勉さと労働意欲によって、社会を支え守るという、いち社会人としての責任感なくしては
個人の自己表現や個人のリソース(資産資源)の開発(=2ハウス獅子座金星)も、
来る風サインの新時代に参加するためのアイデアの獲得や実行(=12ハウス双子座ノースノード)も、
すべて前に進めていくことができなくなってしまいます。
東京チャートのアセンダントは蟹座2°、
秋分図の主役、天秤座太陽は、その蟹座のナチュラルハウス、IC(地底)付近4ハウスにあります。水星もまた、風サイン天秤座の使者として、4ハウスにともにいます。
天秤座水星は、獅子座金星と60°セクスタイル、風と火の良角度で、支配星交換のように歩調を合わせフレンドリーに、このエネルギーを使わせてくれます。
獅子座の金星はとても華やかな座相です。
自分らしい、自分の価値を最大限に押し出している自己表現です。
ただし、山羊座ステリウムと150°であり、若く美しい芸能人(=獅子座金星)の自死が相次ぎ
若い人々を中心に、国民の気持ちが塞ぎがちになっていることを知っています。
若い人々を覆っている、こうした悲観論や鬱々としたムードに取り込まれないよう、気をつけてください。
こうした気分から抜け出すためには、獅子座金星60°である天秤座の使者、水星を利用してください。
現実に地のついたバランス感覚、身の回りの人間関係を大切にし
天秤座らしい、成長への欲求に素直に従うことです。
天秤座は他者の良いところを学び、他者と協力しあって、自分を成長させていこうとするエネルギーです。
新総理のガースーの向上心と、絶え間ない努力は見習うべき美点だと思います。
4ハウス天秤座太陽の菅新政権は、国民に寄り添おうとしています。
評判どおり調整型の内閣です。
政策のひとつ地方分権や地銀の再編、国民のために働く内閣という新政権のキーワードそのままです。
国民の私たちも、新しい政権同様に、コロナ禍と経済の両立というバランスをいかにして保つか、社会の全員が天秤座らしいバランス感覚を発揮し、社会参加について腐心しています。
蟹座と4ハウスを支配するのは月、月は大衆と、大衆の底力である女性です。
世界中の女性はみなパラス・アテナ女神となり、この1年、パンデミックの世界をつねに支えてきたのは女性です。
月は6ハウスにあるため公衆衛生と健康問題は、国民の最大の関心事です。6ハウスは同時に雇用の問題であり、そして教育の問題
射手座にあるため、とくに大学の入試や授業をどうしていくか、その解決を求めています。
新総理の太陽&水星は射手座です。
月のサウスノード(ドラゴンテイル)は射手座を運行しているため、彼は宿命として、このタイミングで、この国の首相にならなければならなかったひとです。
二世でも高級官僚でもない叩き上げの政治家であり、秋田県湯沢市という東北から首相が誕生したことは非常に喜ばしいことであり
また火星と木星が山羊座で合という、射手座&山羊座の、恐るべき向上心と努力の人物です。
理念なき調整だけの新政権と前の記事で書きましたが
まあ、実際、目新しい理念もビジョンもなく、「自助・共助」などという、過去から幾度となく使い回されてきた新自由主義=牡羊座天王星時代の過去の遺物をひっぱりだしてきており、
現在は牡牛座天王星時代なので、本来はMMTとデジタル通貨&ベーシック・インカムの「公助」を中心とする「新(金融)社会主義」の時代なのですが
射手座月と牡牛座天王星150°クィンカンクスのジレンマが秋分図には現れています。
現行の金融緩和の限界です。株価の吊り上げだけでは、国民の願いは叶えられないのです。
コロナ禍のなかで、政府も国民も、6ハウスの健康と雇用のバランスという問題について悩んでいます。
いずれにせよ日本には破壊しなければいけない山羊座ステリウムの古い慣行、硬直した社会制度が残っているので
誰かが山羊座ステリウムが示す改革を断行しなければいけません。新首相に期待します。
私はもとから携帯電話料金値下げ隊としてのガースーに期待しており、新しいこの「笑ってはいけない」内閣が私のスマホ代を安くしてくれることを、すこぶる期待しています。
デジタル通貨を含めて、ワンマンの経営者がいる金融セクター(SBI証券のような)は、まさに秋分図のハウス獅子座金星がYODに絡んでいるので、投資しているひとは、株価すでに高いですが、乱高下と大化けの可能性があります。
民間は政府よりフレキシブルであり、YODのエネルギーを積極的に仕掛けていくと思われ投資先として狙い目だと思いますが
この2ハウス獅子座金星は、やはりワンマンの創業者がいるソフトバンクも、この秋分図のフェーズから乱気流にかなり巻き込まれる印象を受けます。
いずれにせよ、全員が山羊座ステリウムが示す、本物であるかどうかの耐性テストを受けている最中であり、その真価が問われています。
菅義偉政権が「自助」という、過去の牡羊座天王星時代の「新自由主義」的キーワードを引っ張り出してきたのは、明らかに運行の牡羊座火星の影響です。
新自由主義とは競争原理(牡羊座)を導入することで、勝者のみが生き残り、敗者や弱者を切り捨てる事を良しとする考え方であり
社会主義的な水瓶座の時代、平等と貧富の格差の解消を目指していこうとする
風サインが強まる時代にそぐわない考え方です。
火星は支配している牡羊座で逆行し、強烈であり、さらに山羊座ステリウムと90°スクエアの緊張と葛藤のアスペクトを投げかけているため、
欲求不満や寝不足による躁状態、
各自の出生図のテーマ、やるべき事をまだやってない場合など無意識の突き上げと、
アドレナリンの活性化が結びつき、睡眠不足に陥ったり、低気圧症候群のような気象病など、神経が痛んだりします。
私もかなり数年ぶりに歯が突然欠けて、歯医者さんに通い、虫歯だと言われ、歯の神経に触ったりして痛み止めを飲んだ結果、数日間、無駄に眠り続けたりしているので、何かやっていないことが私にもあるのですが
みなさんも内省したり、魚座海王星の力を借りて自然に触れあったり、眠れるときは多めに眠ったりして、かなり自愛しなければなりません。
東京チャートの山羊座ステリウムは、天秤座のナチュラルハウス、7ハウスにあります。
パートナーシップは転換期を迎えています。
秋分からは進化のための土台づくりの中心が、公私にわたるパートナーシップです。
しかし天秤座の使者、水星は牡羊座火星と先行して活動宮Tスクエア。
政府が気にしているの同盟国アメリカ、そして自国の領海を侵犯している中国です。
内向きの政権ですが、表向きは同盟国とは良好であり、中国にも気をつかいます。
しかし、結果的には両国からの働きかけで国内の改革を強いられることになるでしょう。
とくに国内の防衛問題、安保協力体制。
毎日の「コロナ感染者数」はこの先、みなさんの獅子座金星=自己表現を抑制しはじめます。進化と進歩は、外的要因により、さまたげられるかもしれません。
日本人の衛生観念と過去に旧型コロナにかかったときの交差免疫のおかげで
今のところインフルエンザとのツインデミックになっていません。
山羊座木星と魚座海王星の60°は、オーブ0°の60°が今年は3回起こります。
このアスペクトはスピリチュアルな目覚めという冥王星と海王星の60°長期座相にくっついているアスペクトですが、
今年は間違いなく、過度な楽観による感染拡大として出現しており、2月の第1波と7月の第2波の感染拡大は明らかにリンクしていました。
3回目は10月12日にオーブ0°の60°になります。
太陽が天秤座の後半に至り、活動宮のTスクエアがこれから出来てきますが
活動宮Tスクエアなのに、感染拡大により活動ができなくなる事態は、精神的に相当苦しいことが予想できます。動く必要があるひとは、いまのうちです。
東アジアの多くのひとが旧型コロナの交差免疫をもっているため、死者数は海外に比べて圧倒的に少ないはずです。
すべては山羊座=高齢者ケアを預かっている医療&介護現場の限りあるリソースを、全員で守るための自己の防衛戦です。
高齢化社会の日本に生きる、大人の全員に責任があります。
2020年というグレートリセットの年の、いよいよ最終段階に、人類は秋分から突入していきます。