6月11日(04:31)月はうお座♓19°40で下弦の月になります
水彩画『キマイラ』1884年 ギュスターヴ・モロー・オルセー美術館所蔵
うお座の元型（アーキタイプ）には右脳（インスピレーション）があらわされますが、うお座の幻想（イリュージョン）はただの妄想などでなく、魂が生まれてくる前、宇宙の子宮（ワンネス）にいた頃の記憶を思い出している。
ギリシア人は、世界全体をコスモス（Kosmos）という言葉で説明します。
現在のCで始まるコスモス（Cosmos）が、物理的な宇宙領域だけを意味するのに対して、ギリシア人のコスモスには物理的、心的、情動的、スピリチュアルな領域すべてが包含される、豊かな全体性を意味する言葉です。
魚座のエネルギーはこのコスモスが意味する、宇宙の全て、物質、身体、心、魂、スピリットが有機的に繋がる全体としての宇宙そのもの
物理的な宇宙はむしろ水瓶座天王星11ハウスの元型に属する世界、天帝ウラヌスの空（スカイ）の領域
古代ギリシア人は、日が暮れ夜になると、星ぼしを引き連れた天帝ウラヌスがやって来て、妻である地母神ガイアを覆っていると考えていた
ティントレット『天の川の起源』-Jacopo_Tintoretto_-_The_Origin_of_the_Milky_Way_
うお座の月に限らず、うお座の領域には、人生の美しさと困難の両方（パラドックス）をありのままに受け入れ、
うお座の領域における自我（エゴ）の未発達段階=幼稚な無垢さ（イノセンス）や、単純化された理想主義を、思いやりと献身という意識的な形に置き換えることで、
全体性の統合と、自分を含めた全ての人々の人生の良さを促進することに個人的に奉仕・貢献するという進化のレッスンとニーズが反映されています。
（二律背反を受容する力がうお座にはある）
うお座にとっての健康的なアプローチは、美しさと困難の両方がある現実世界のなかで、自分の安全な居場所を見つけ（かに座的ワーク）、多様性を統合し、自身の奉仕と献身によって世界全体の包括性を奨励することで、他の人を刺激（インスパイア）することです
このように健全なアプローチは、現実には、自身を愛するセルフケアと、より大きなニーズ（集合のニーズ）への対応のバランスが取れている場合に可能になります。
これは♓うお座の月にとっては、状況に応じて、いつ感情的に愛着（アタッチ）し、いつ手放すべきかを知ることを意味します
この下弦の月の日（19:27）に、太陽のあるふたご座のルーラー水星がふたご座にイングレスします。
風サインふたご座は多様性（ダイバーシティ）を理解できるオープンマインドな星座ですが、本来境界のないうお座も異なる環境要因を簡単に受容します。
一見異なるものに見えるさまざまな事柄は、その根底では実はすべて一つにつながっている、という柔軟宮の全体的＆包括的な感覚が高まります。
おうし座ステリウムや不動宮クロスのあいだに投資＆開発されたリソースを「外に出て行って」全体性のなかに再分配する必要性を感じます。
おうし座ルーラー金星は獅子座で火星とともにあり、実際に何かを創造表現している最中です。
金星/火星しし座クリエイティブ組は不動宮クロスの集中力を引き継いでいます
何かを作り出そう、生み出したい気分は最高潮です。
ふたご座太陽＆水星は、旅に出て、街に出て、おうし座にあるアイデア（木星天王星）やリソースが、そのリソースをもとに作り出している創造物が、他者が持っているものと比較して価値あるものかどうか確かめたい。
そのリソースを他者がどう利用しているかを知り、自分が持つアイデアやリソースの実態を知りたい水星は、そして知識の伝達や情報交換をつうじて、自分のリソースを全体性のなかに再統合していく必要性に気づく。
修正・調整する下弦のフェーズのなか、6月18日ふたご座26°新月に巻くべき種、設定すべき意図に気がつきます。
♉木星/天王星（新しい視野と視座）も、♓土星/海王星（高次の秩序とガイダンス）も、サイクルの終わりを迎え、これまでのやり方に疑念（ダウト）を抱き、新しい形式と規範を模索するなかでインスピレーションを受け取ります。
直感を受信するアンテナ、水星は♒0°冥王星Rと120トライン。
非常に洞察力があり、隠されてきた真実を探り出します。
機能不全と終わらせるべきものに気づく力のある水星です。
ふたご座水星の好奇心はすべてを知ろうとするが、うお座には際限がない、時間と空間がない、際限がなさすぎて混乱する水星に対し、冥王星は危機と痛みによる成長で、発達過程に介入します。
逆行冥王星もこの日やぎ座に戻ります
6月18日の♊26°新月の日から♓土星は逆行を開始し、また♓土星60°セクスタイル＊♉木星ができ始めます（リソースの成熟：スピリットを物質化する）＊＊＊
