2023年4月6日木曜日(13:14)月はてんびん座、太陽はおひつじ座のそれぞれ16°7′で満月が起こります。
4月20日に起こる次の新月は、おひつじ座最終度数で起こる金環皆既日食です。
蝕は宇宙のポータルがひらくときです。
マジックな活性化をライフにもたらします。
20日の日蝕は、冥王星が去年、山羊座太陽と合したあとでのopeningの90°
活動宮:おひつじ座/かに座/てんびん座/やぎ座の最終度数ちかくに出生の星がある人は、やぎ座最終度数にあった冥王星のためこれまでもライフがかなり活性化していたはずですが
冥王星による成熟度のテストを終えて、新しいチャプター(新章)をスタートさせる雰囲気や機運が高まります。
太陽と月が、月のノードに触れると、日食月蝕が起こります。
今回の♎16°満月の月の北ノードはおうし座4°1′。
太陽が月のノードに15°〜20°以内に近づくと、蝕のシーズンと呼ばれます。
(出生でも蝕シーズン生まれ)
日蝕で起こることは、食のシーズン全体として起こることとも言えます。
この満月は、3月22日におひつじ座0°新月から始まった、いまの活動宮の〈自己統合の〉新月サイクルの挑戦的エネルギーをピークとクライマックスに導きます。
また満月には2つのサイン〈星座〉の対極(ポラリティ)☯ のバランスについての学びがあります。
自分のアイデンティティ(存在意義)の感覚を〈集合的な〉世界のなかに広げ、
(おひつじ座太陽&木星の合)
より全体的、より包括的な自己感覚を確立するための進化のレッスンがある満月です。
てんびん座7ハウスは、自分がもっとも持っていないものです。
自分が持っていないから欲しいもの(=金星)。
てんびん座はそれを自分が持っているものと交換(トレード)したい、共有(シェア)したい。
その要となるのは、対等な人間関係=フェア・トレードですが、人間の価値観がいつも合うとは限らない。
客観的な他視座と、自分の主観(おひつじ座)とのあいだに緊張がある時はどうするか?
他者との価値観の違いをどう乗り越えるか?
価値観の違う人々のあいだをどう調停するか?
プッシュしてくる火星を前に、ハーモニーを求める金星はプル(受け入れ)しすぎてしまうときがある。
そういう時に大事なことは、相手の言うことや価値観を何でも受け入れるのでなく、
自分のファンダメンタル・バリュー:基本的な価値観に立ち返ることで、
感情に流されてしまうことやアイデンティティの危機を軽減することができる。
満月図の〈てんびん座のルーラー金星〉は、てんびん座同様に金星をルーラーとするおうし座にあり、自分自身に再接続(リコネクト)しています。
おうし座の金星は、てんびん座と違って自分がすでに持っているものです。
この満月図のてんびん座月は、金星をとおして、自分を慈愛(ケア)し育み養うニーズに気づきます。
自分は自分を充分に慈愛:ケア・テイクしているだろうか?
自分に充分な滋養を与え、自分が持っているものだけで自分をじゅうぶんに充足させているだろうか?
満月図のてんびん座月は、おうし座のナチュラルハウス:2ハウスに位置しています。
他者との関係性のなかで自分を見失わないため、地に足を着け続けるためには
自分の基本的な価値観や自己価値(存在価値)に戻ることが大事です。
食シーズンの始まりを告げるように、月のノード軸の北ノード♉4°は水星♉3°とコンジャンクション。
月のノードはソウルジャーニー、いまの魂の進化のレッスンを示します。
他者と対等で健全な関係性を構築するため、まずは自分自身との関係性を優先して見つめなおすニーズがあることに気づく。
♉5°から水星逆行のシャドーフェーズに入るので、このテーマは水星逆行をまたいで時間をかけ熟考するテーマになる。
月が支配するかに座にあるのが、太陽のある、おひつじ座ルーラー火星。
おひつじ座&かに座は他視座と関係ない自分らしさ。
このおひつじ座新月のサイクルのなかで
自分をどうやって見つけていくか
自分をどう確立させていくか
ルーツ・帰属意識・家族という自分の基盤があり、それが自分のリズムやペースを守る上で欠かせないセキュリティになる。
おうし座は身体を含めた自分の物質的なテリトリーです。
この身体的リソース:テリトリーに、
安心安全なセキュリティで自分を保護する絶対的なニーズがあります。
月はかに座のルーラーです。
満月は感情と本能をピークに導きますが、
この満月のてんびん座月が他者とのあいだでバランスを取ろうとするとき
感情的本能的な揺れはこみあげてくる強いものがあるでしょう。
てんびん座がグラウディングするために、地に足をつけ続けるための方法は、
自分に欠けているものを過度に理想化することを避け
自分と他人のバランスを求める際に、より中立的な意識を維持することです。
他人との関係の中でバランスを保つには、自分自身の自己価値を低めてはならないのです。
おうし座では、金星が自分自身のリソースやバリュー(価値)システムに再接続(リコネクト)していますが
金星は天王星が合して金星/天王星のサイクルが始まったばかりでもある。
牡牛座的金星と天秤座の組み合わせは美意識:審美のセンスを強めますが、洗練をもとめるあまり科学的根拠を軽視するのは、着地を忘れすぎです
冥王星がみずがめ座にあるので、おひつじ座/てんびん座にある満月軸が「社会正義」を求める感覚も強くなります。
うお座にある土星にとって善悪を正しく判断することはとても大事です。
うお座は二元性を超越してしまう性質があるのでときに邪悪や腐敗を温存させもします。
しかし宇宙のジャッジメントは最終的に、冥王星の力で邪悪や腐敗を表面化させ、社会正義を実現するでしょう
みずがめ座のルーラー天王星がおうし座に、さそり座のルーラー冥王星がみずがめ座にある時代。
おうし座/さそり座/みずがめ座という不動宮のエネルギーが強まり、パワー・リソース・リーダーシップ・創造性という不動宮のエネルギーが
5月20日の月のノードをいれたゼロ・フィックスのグランド・クロスに向け、急速に高まっていきます。
セクシュアリティのシャドーを所有しなおすこともテーマです
『悔悛するマグダラのマリア(聖なる火を前にしたマグダラのマリア)』 作者:ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(1640年頃) ルーヴル美術館
自分以外の他者がひしめいているこの世界のなかで、自分と他者、自他のバランスを求めながら、
自分のアイデンティティ(存在意義)を再定義します。
自分の存在意義を他人にジャッジさせるのでなく、自分自身との関係性を優先して見つめなおすことになる満月です。
UnsplashのDylan Sauerweinが撮影した写真