2021年12月19日は双子座で満月が起こりますが、この日はまた金星も山羊座26度で逆行を開始します。
金星は今、宵の明星として西の夜空に輝いていますが、逆行して太陽に近づいていき、大きくなると同時に細くなって、やがて見えなくなります。
逆行をはじめる金星は、来年1月9日には太陽と地球のあいだに並ぶ内合となり、しばらくすると夜明け前の東天に見えるようになり、そのあとも明るさを増して明けの明星として輝きます。
(2022年2月13日最大光度)
今回の金星逆行は、2021年12月19日に山羊座26°で始まり、2022年1月29日17時46分に山羊座11°で終わります。
金星の逆行は、19か月に1回、合計6週間(42日)発生します。
金星の逆行は、愛とリソース、そして価値の問題について内省と再評価の時間です。
逆行期間の性質については、惑星が移動する星座や、接続する惑星により影響が決定されます。
一般的には、挑戦的な時間帯です。
カルマの問題を整理するために、古い友人や別れた恋人が再び現れるかもしれません。
過去の人生経験を追体験することが多々あります。解消するべきカルマの問題が残っているシグナルです。
金星の逆行期間は、かつての古いパートナーシップについて回想するだけでも、人間関係のカルマの負債を取り除き、魂の負荷を軽くするのに役立ちます。
以前または現在の関係でリレーションシップが上手くいかない問題の理由に気が付きます。
過去のゴタゴタを片付け、新しい人間関係の余地を作るのに役立つ時間帯です。
牡牛座の支配星である金星はリソースだけでなく、価値と価値観を問います。
この期間は自分に本当に喜びをもたらすもの、価値を感じるものについて考えてください。
この期間は大きな投資をしたり、贅沢品を購入したりするのには理想的な時期ではないと伝統的に考えられています。
年末の金星の動きの激しさは、目を見張るものがあります。
山羊座の金星は12月12日に山羊座25°冥王星と1回目の合、そして逆行を始めるのは12月19日、逆行してから冥王星と2回目の合になるのは12月25日のクリスマス。
つまり金星は12月8日から12月28日まで山羊座冥王星の1度以内にとどまります。
※12月12日から19日にかけては日本で大きな地震が起こる可能性があります。
冥王星は金星の逆行に強力な影響を及ぼします。
冥王星は、スケールの大きな困難や物事のクラッシュをもたらします。
個人にとっては先に述べた人間関係の危機、そして世界経済にはインフレ不況&金融市場の危機につながる可能性があります。
株式市場は、大きな金融危機のリスクとともに、極端な浮き沈みを経験する可能性があります。
金星は愛だけでなくお金も支配しているので、今年のクリスマス・シーズンは強迫的な支出や浪費に向かう傾向があるかもしれません。
財布のひもを緩めていいか、買い物は事前によく熟考する必要があります。
金星の冥王星は、人々の愛に対するニーズを劇的に高めます。
普段より深く、より激しいレベルで、恋愛を経験したいと考えます。
冥王星の磁気の引力は、潜在意識のレベルで人々を引き寄せます。
突然のひとめぼれ、瞬間風速的な魅力や夢中になり、新しいロマンスにつながる可能性があります。その誘惑はおそらく強烈で抗いにくく、カルマ的で、人生を変える可能性があります。
ただし、これは冥王星による困難な挑戦である可能性が高く、事態はすぐに厄介になる可能性があります。
激しい性的体験への妄想や妄執は、不倫のような悪いカルマを誘発します。
冥王星の磁力は強烈です。
魅力の増加と、愛への強いニーズは、意識的または潜在意識的なパワーの誤った作用、または既存の人間関係の危機につながる可能性があります。
自分の性的魅力で他人を操作したいという欲望に注意してください。
自分の欲望だけでなく、見ず知らずの他人の良くない欲望に巻き込まれる危険もあります。
ネットで辛辣な書き込みを偶然見てしまい、ネガティブ感情を不信感を抱いたり、体調を崩す可能性があります。
自分でも迂闊な発言から、不要な恨みを買わないよう、復讐を企てる人から距離を置くことが必要です。
最近多いジョーカーに憧れ共感する人々、ネガティで危険なタイプの人々に遭遇する危険があるかもしれません。
極端な場合、レイプや暴力に巻き込まれる可能性があり、犯罪でなくとも余計な嫉妬や反感、ストーカー行為、ネットの炎上やハッキングの被害者になる危険もあります。
護身術としてのソーシャル・ディスタンスを意識して、周囲を冷静に観察してください。
クリスマスだからと浮かれて夜遊びするのは危険です。
家父長制度の色濃い家庭で育った女性は、子どもの頃に父親から厳しい躾を受けトラウマが残っている場合、心の傷を刺激するような辛いニュースを目にするかもしれません。
もしくは、子どもの頃に父親に捨てられた、コミュニケーションを拒否されたという経験や思いがある場合のひとも、何かをきっかけに辛い思いを思い出します。
この世の中に、存在価値のない人間なんていません。
自分が価値を感じているものを再確認すること、好きなものは好き、本気でそれを愛する、ということ。
そのために前向きに生きる努力を続ける自分を、自分で認めることも大切です。
他人が自分を好きであるかどうか以前に、自分が本当に好きなものを好きなんだ、と実感することです。それを日々、繰り返すことです。
同調圧力に屈する息苦しさから抜け出し、愛の経験を積み重ねることが人生です。
金星の逆行期間は、惑星の逆行期間であると同時に、逆行する金星が太陽と内合することによって、新しいサイクルの種まき、マニフェステーション(意図)を設定する時でもあります。
いまはまだ宵の明星として輝く金星は、2020年6月4日に太陽と内合して始めた584日間の旅を終えようとしているところです。
前回、金星が内合し、会合周期のサイクルがスタートしたのは、1回目の緊急事態宣言の頃、2020年6月4日双子座13度のことでした。
双子座で内合したので、多くの人がコロナにより短期移動でさえ制限され、オンライン上での知的なコミュニケーションにフォーカスがあたりました。
風の時代の開始とともに必要とされる学びをテーマにしてきた金星のサイクルは、まもなく終了しようとしています。
1回目の緊急事態制限の頃から、何かスタートさせた計画やアイデアがあれば、もうすぐ完成のめどがつきます。
次の新しい金星の内合サイクル、逆行金星と太陽の内合は来年の2022年1月9日山羊座18度です。
この時、金星は地球と太陽のあいだに並ぶ、内合となります。
この内合から、次の内合までの周期は金星の会合周期となり、1.6年、19ヶ月周期、約584日の新しい金星のサイクルがスタートします。
金星が冥王星と合になることは、私たちの愛とリソース、そして女性性がエンパワーメントされることが示されます。
(※エンパワーメント(エンパワメント)とは、個人や集団が本来持っている潜在能力を引き出し、湧き出させることを意味しています。)
山羊座金星がもたらす価値と原則、それはリソースを守るための現実的なセーフティネット(年金、税金、借金)の組み換えや再構築。
また人間関係のなかで愛情の持続性を守るためのライフの上でのルールや安全を保障する枠組み。
(旧来の道徳観念で言えば家制度や結婚制度と呼ばれてきた)
そして日本人と日本社会が大切にしてきた民族としての伝統的な価値や価値観。
これらは死と復活の惑星・冥王星によって、激しい揺さぶりと破壊&再生の機会を与えられます。
上記の日本人と日本社会が大切にしてきた伝統的な価値観、そして個人が愛情を持続させるために必要なルールや安全策について、非常に深くて強烈な感情が現れます。
男性優位がまだ強い日本社会において、守られるべき女性の権利はより強固になります。
社会生活の中で、女性性はもっと強く発揮されて良いはずです。
権力を悪用して、弱い立場にあるひと、受け身の態度に対するセクハラやパワハラは絶対に認められません。
今年の年末は、この先の人生に必要のないもの、真実の愛でないものは手放すように、金星の逆行を通じて冥王星から強調されることになります。
私たちが本気で改革に取り組むのなら、ほんとうに長続きする一生モノのスキルやセーフティネットの再構築を約束しているのが山羊座の冥王星です。
山羊座26度 「滝の虹色に輝く霧の中で踊る自然霊」これは才能の開花を暗示するシンボルです。
金星逆行&金星/冥王星の合、そして内合は、個人にとっては、愛とお金に関して成長と幸運のチャンスをもたらす良い影響になり得ます。
※このあと双子座満月と冬至の記事でもう少し補稿します。というか繰り返します。
いまの厳しい寒さのなかで、ひとまず危機に備える意識が大切です。