6月26日（魚座23°11′）から逆行していた海王星が、12月1日に魚座20°24'で順行に戻ります。
海王星は太陽系の惑星の中で一番外側を公転している、3つのトランスサタニアンのひとつです。
公転周期がとても長いため、1つの星座サインに約14年ものあいだ滞在します。
海王星の逆行運動は、毎年約5ヶ月、160日間続く定期的な惑星サイクルです。
魚座＆海王星はしいて言えば宇宙そのものの象徴であり、私たち人間の五感では体験できない人生の次元として説明することができます。
しかし私たち人間は、宇宙とその真実について想像力のなかでしか理解し知覚することができません。
海王星の逆行は、幻想、夢、そして真実を隠してきた嘘を取りのぞくことに関連しています。
しかし逆行する海王星は必要以上に想像力の感度を高め、それによって妄想やネガティブ志向といった負のエネルギーの増大、真実を知ったがゆえの失望や引きこもり、境界を侵食してくる見えない敵に対する脆弱性も生み出します。
海王星が順行に戻ることで、私たちは人生を真に幸福にするための直感 （Intuition）を取り戻します。
魚座の海王星は、太陽と水星が射手座を移動する季節の良き理解者で支援者です。
直感＝右脳的感性の回復は非常に快適であり、人々の想像力のなかで説得力のある絵や物語、映像を創造するのにとても優れた時間が再開されます。
ビジネスの分野においても、想像力の行使はあらゆるマーケティングや広告などの表現に適しています。
さらに今回、順行に戻る魚座20°海王星は山羊座20°金星と60°セクスタイルとなり、魚座20°海王星はさらに蠍座21°火星とも120°トライン、水と地の性質で結ばれる小三角になります。これはとてもエモい、ロマンチックでセクシーな組み合わせです。恋愛は幸福でいっぱいです。
(実際、今週の12星座占いで山羊座さんは「恋人」のカードが出た)
しかし、海王星が方向を変え影響を強める時間帯は、現実的な問題がコントロール不能になっていく可能性があります。
たとえばコロナの南アフリカ変異種、オミクロン株についてです。
海王星が私たちに教えることは、人間はすべての真実を完全には知ることができない、予想することができない、ということです。
射手座的な楽観論は、すぐさま悲観論に反転するかもしれません。
私は先の牡牛座満月で、世界経済と金融市場はクリスマスシーズンで強気を志向すると希望的観測を書いていましたが、
まさに蝕のシーズンらしくブラック・スワンが思いがけず登場したのです。
ファクト（事実）を冷静に客観的に判断できない時、人々が過度なヒステリーやパニックを起こす可能性があります。
2020年以降の人類が、何度も経験してきた道、いつか来た道です。
木星が魚座にイングレスすると、人々が根拠のあいまいなムードに流されたり、熱狂的なブームに支配される傾向はさらに強まります。
現在、水瓶座の最終度数に向かっている木星は、年末12月29日13時10分、魚座に再イングレス（星座移動）します。
木星は今年の6月21日から7月27日のあいだ、魚座の初期度数に一度イングレスしていました。
木星は射手座の支配星であり、また魚座の副支配星でもあります。
魚座と射手座の共通している部分は、非常に理想主義的であり、宗教的であることです。
右脳的感性は敏感であるため、神仏や霊魂、天使といった目に見えない世界からの影響を知覚することができます。
スピリチュアルな経験をすることで、いつしか神秘主義者になる人もいます。
自然や動物をこよなく愛し、宇宙と神々を信仰する生来の慈善活動家です。
出生で射手座＆魚座の強い人々は、たとえ意識的にボランティアをしていなくても、生きてるだけで慈善活動をしているようなものです。
彼らは特別な能力を持っています。それは神秘的な祈りの力ですが、これは特定の欲望を達成するために意図的に使用されていない場合にのみ機能します。
最も効果的な祈りは、誠実で自発的で、結果を期待しない祈りです。
宇宙を信じて、現実をすべて理想どおりにコントロールしたいというエゴ（我欲）を手放すことを学ぶという学びです。
ともかく高次元の愛の星、無条件の愛と宇宙への降伏（サレンダー）を説く魚座の海王星は順行に戻りました。
海王星の次の逆行は、来年は2022年6月28日16:55から12月4日09:15まで、魚座25°26 'から魚座22°38'のあいだで起こります。
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