「月や地球の公転軌道は楕円形になっているため、月と地球、地球と太陽の距離は常に変化しています。そのため、月が地球に近い時に日食が起こると、太陽はすっぽり隠されてしまうので、皆既日食となり、逆に月が地球から遠い時に日食が起きると、月の見かけは小さくなるため、「金環日食」になるのです。」
※参照元:実はとってもレア現象!金環日食とは? - ウェザーニュース
2021年6月10日19時53分、月は双子座19°47'で新月になります。
半年に一度かならず起こる蝕は、宇宙のポータルがひらくときです。
蝕は、個人と社会の両方において運命的な出来事を起こす強い影響力を及ぼします。
今回の日蝕自体は日本では見えないので、列島ではっきり見えた先の射手座月蝕スーパームーンのほうが、日本全体への影響は大きいのかもしれません。
(もちろん出生図の双子座19度、およびいずれかの星座の19度付近に感受点(惑星やアングル)があるひとへの個人的な影響は絶大です。)
それでも東京チャートのアセンダント(地平線)にはPoF(Part of Fortune、円の中に十字架があるシンボル)がのっています。
PoFはアラビック・パーツ(=アラビア占星術で多用された計算上のポイント)ホロスコープのなかの幸運のファクターを示すとされています。
PoFは基本的に、個人の意識に関わる2つの発光天体、意識的な目的 (=太陽) と主観的な感情 (=月) のあいだの調和のとれた関係と、現世 (アセンダント) の実現を象徴するポイントです。
これからの日本と、私たちの身に起ころうとしていることは、何が起ころうとも結局はすべて幸運に導かれていることを信じてください。
今は蛍の美しい季節です。(Photo by Rajesh Rajput on Unsplash)
東京チャートのアセンダント(ライジングサイン)は山羊座3度。
先月の射手座月蝕はアセンダント射手座24度の、射手座&木星の支配が強い月蝕でしたが、今回は山羊座。
アセンダントの直下に山羊座26度で逆行の冥王星(破壊と再生)があり、180度対向にある蟹座の火星。そして牡羊座の準惑星エリス(不和と争いの女神)と活動宮のTスクエア。
これは深キョンや、テニスのナオミちゃんに起きた心配事から分かるように、ひとによってはメンタルヘルスの深刻な問題と向き合わされています。
火星が運行している蟹座は感情と本能。夜空の月を支配星としています。
月の満ち欠けとおなじように日々変わりゆく人間の心。月の重力が、地球の重力に影響して起こる潮の満ち引きのようなリズム。人それぞれに違う体内時計のようなものです。
去年2020年テーマのひとつは、6月の蟹座日蝕や2020年後半の牡羊座での火星の逆行といった、活動宮のTスクエアやグランドクロスに背を押されるかたちでの自己発見の旅でした。
今年に入っても激しい運気が続いているので、やはり定期的にリトリートしながら、自分の気持ちに普段からしっかり向き合っておかないと、どこかで無理が出てきます。
冥王星と火星の組み合わせはアドレナリンの活性化です。牡羊座の準惑星エリスがこれをTスクエアで刺激しています。
自分の心は健全だと本人は思っていても、それ以外では働きマン化して死ぬほど忙しいのです。ほんとうに過労死するほど危険です。
自分はゆっくりしたくても、外側の社会=山羊座冥王星がまるでパワハラ上司のようにプレッシャーをかけてきます。(実際にこの星回りにはセクハラやパワハラの危険があります)
社会的に成功したいだろ?死ぬ気で頑張れ!お前の野心を叶えろ!底力を発揮しろ!
熱血なだけでなく、スパルタなんです。
準惑星エリスが絡むので、火星や月が水星座や地星座(Mっ気)の、ドSの女王様にビシバシされたい男性は、いまはおたのしみで嬉しいかも(?)研究対象外なのでよく知らん。
働きマンの話が続きます。東京チャートの双子座新月は6ハウス。
6ハウスは乙女座のナチュラルハウス。新月と共にある水星はもともと乙女座の支配星です。
そして6ハウスは日々の生活習慣と労働。ルーティン。
働き方改革が、この新月のメインテーマであることが強調されています。
新月のサビアンシンボルは「さまざまな地域の生産物である食べ物の豊富さを見せてくれる、現代的なカフェテリア」
私はこの水星と双子座は、やがて2026年4月に天王星が双子座に移動してくる際に本格化する流通革命の先触れの暗示だと感じます。
カフェテリアは飲食業も思わせますが、この業界はモビリティ革命の導入が進められ、さらに飲食業から流通業界に転職したひともかなり多いはずです。
自動車の自動運転の進展など、非接触型経済の広範囲での発展に関わっていると感じます。
火星は日蝕の翌日、11日22時34分に獅子座に移動します。
火星は獅子座を移動しながら7月14日に獅子座19度で金星とコンジャンクト(合)するのを待っています。
今回の双子座新月の度数も19度、そう、19度付近に惑星やアングルといった感受点があるひとは、人生が大きく変わるブレイクアウトの機会です。
獅子座は芸能やスポーツに関連するので、深キョンやナオミちゃんは今しっかり休めば、獅子座の火星&金星の合のときには、自分らしい表現方法を新しく見つけることができると思います。
ファンとして、二人が快癒してくれると信じています。
それ以外でも、いま苦しいひとほど、自分がどうしたいか、何をしたいのか、どんな風に生きたいか、
水星(神経)&土星(無意識)の逆行による内省のちからを積極的に利用して内側と向き合うことで、自分らしいリソースの表現方法(=獅子座)をかならずみつけることができます。
7月14日に獅子座19度で火星と合になる金星は、6月27日に獅子座に移るまで蟹座にいます。
金星が蟹座を移動する間、緊急事態宣言にすっぽりはいることになるようですが、家のなかでは喜びに溢れています。
セルフケアはセルフラブにつながります。まずは最初に自分自身をいたわるのです。
アロマを利用したバスタイムでのリラックス、たしなむ程度のお酒も免疫抗体の維持に有用なようです。
蟹座はバストケアだけでなく、胃も関連するので、消化するのに優しい食べ物を選び、胃を休ませる機会をもつことも良いでしょう。
いま自分と向き合うことさえしっかりできていれば、冥王星が絡む星回りは変容とエンパワーメント、進歩(プログレス)と進化(エボリューション)の機会です。魂の器をより大きなものにしていくことができます。
太陽や月に触れることで蝕を起こす月のノード軸、今回双子座で日蝕を起こす月のノースノード(ドラゴンヘッド)は、未来へ進化するための学びの機会を与えてくれます。将来へのおおきな飛躍が、私たちには約束されています。
この蝕の影響は、次の年末の蝕のシーズンまで続き、人によってはより長い影響を残す人生の転換点となります。
繰り返しますが、アセンダントのある山羊座の支配星は土星です。
今年2021年のあいだ中、私たちの生活と世界情勢にもっとも強力な影響を与えているるの、6月15日にオーブ0度で、今年2回目の0度スクエアになる牡牛座天王星90°水瓶座土星の緊張関係です。
(去年の5月から入れると3回目、そのまま日本の緊急事態宣言の期間)
新世界のニューオーダーを求めて、上昇志向の新興勢力と保守勢力との闘い。
これから起ころうとしている2回目の90°スクエアにおいて、土星は逆行しています。
どの惑星においても、惑星が逆行する期間は、その惑星に関連する事柄において、持続化を図るための見直し、修正が求められます。
山羊座を支配する土星は、私たちが生きる社会的なインフラ基盤、仕事を始めとする生活のセキュリティ(安全性)のすべてです。
生きるためには誰しも真面目に働き、人間社会が共有している倫理にもとづいて道徳的に生きる必要があります。
今起こっているのは、これをアフター・コロナという新しい時代の到来に即してイノーベーション(革新、刷新)していく働きです。
90度スクエアはプレッシャーに対抗する挑戦のアスペクト(=天体同士の角度)、月でいえば上弦の月です。
そして土星&冥王星以外の惑星でいま逆行しているのが双子座20度の水星です。
先の射手座月蝕のときも、今回の双子座の日食でも、水星は双子座で逆行しています。
新月の太陽&月からオーブ1度しか離れていない双子座20°水星は逆行して、なおかつ魚座23°海王星海王星と90°スクエア。
双子座は、水瓶座と同じ風のエレメント、左脳的思考回路、知識の蓄積とそれを行使する能力、インテリジェンス(知的財産)。
双子座を逆行する水星は内省の力によって、逆行している土星の修正力をサポートします。
学習経験でいえば復習&反復による思考回路と知能基盤の強化です。
新しい時代に則して必要な自分のリソース(資質=牡牛座)を洗練させていくことができます。
魚座海王星の双子座水星への90°スクエアは、どちらも惑星が本来ある星座サイン同士でのスクエアです。
用心しなければ情報の混乱や神経衰弱、コミュニケーションの齟齬、フィッシング詐欺のようなネット社会の脆弱性に巻き込まれます。
しかし、人生における創造性に意識を向けることができたなら、この組み合わせは常にスピリチュアルで直感的なガイドとしてそれを助けます。
また現在の蟹座火星180°冥王星と同様、サイキックな能力開発としても使えます。
内省しながら進むことで、宇宙から必要なメッセージをダウンロードすることできます。
(出生図でも創造的に使うことを意識しておけば、この意味合いは常にスピリチュアルな癒しやアート、クリエイティブな奉仕行為として表現できます。魚座海王星90双子座水星は、ホロスコープの元型の位置そのものです)
水瓶座の土星が順行にもどるのは同じ風の星座、天秤座で新月が起こる10月6日のあと、10月11日です。
そして水瓶座といえば、今年2回、真夏に起こる水瓶座の満月、とくに最初の7月24日土曜日の満月は水瓶座の初期度数、1度。
去年の年末、冬至の直後12月22日に2つの社会天体、木星と土星が大合流して新しい時代の開始を迎えたあのゼロ・アクエリアスの近くです。
大合流があった水瓶座1度のサビアンシンボルはレンガ造りのカルフォルニアの古い伝道所。
いまでいえば、このシンボルはITのプラットフォーム、それを支配するビックテックを暗示します。
私たちはすでに、インターネットなしでは、新しい出会いを探すことができない。
私と、このブログで出会う皆さんとは、ネットを介して知り合っているのです。
年末から半年間がすぎ、このコロナ禍の動乱の世界の中で、自分が構築してきた未来の基盤、将来設計のイノベーションがどこまで進んできたか、どれだけ進化できたか確かめることができる今年の夏です。
繰り返しますが、水星も土星も冥王星も逆行しています。くれぐれも無理は禁物です。
このあと、6月21日に太陽の蟹座0度入り=夏至、さらに6月23日に水星が順行してから25日に山羊座の満月が起こります。
やはり定期的な休息がとても大切な時間帯です。
休息とリラックスは魚座に関連します。人事を尽くしたあとは宇宙にまかせ、明けない夜はけしてないこと、宇宙を信じて休むのです。
木星は魚座に入ったばかりですが、6月21日にはもう逆行し始めます。逆行したまま7月28には水瓶座に戻っていくのです。
木星は10月18日に水瓶座で順行に戻り、魚座に本格移動するのは年末12月29日。
魚座はいまと同じ魚座の初期度数をふたたび運行しますが、そのときは双子座/射手座の初期度数まで移動する月のノード軸と柔軟宮のTスクエア。
木星は射手座の支配星ですから、射手座のテーマは2乗にエネルギー強化され、私たちの意識を揺さぶっています。
柔軟宮のTスクエアなので、多様性を認め、新しい出会いにオープンマインドで心をひらいていくことが進化の鍵です。
これは他者に対する深い愛情、人間同士の強い絆です。
そこから派生して、弱者を救済しようとする運動につながります。
射手座&木星は高い理想主義をもちますが、魚座&海王星の完全主義がその理想を誘導します。
人類の最大の理想は愛の世界です。愛によって平和と調和を地球にもたらす役割をもっています
人間が、そのほかの動植物に有害だと地球が判断すれば、人類はいとも簡単に破滅することを、ウィルスは人類にいやというほど教えたはずです。
繰り返しになりますが、新月のサビアンシンボルは「さまざまな地域の生産物である食べ物の豊富さを見せてくれる、現代的なカフェテリア」
多種多様な食べ物を与えてくれ、私たちを生かしてくれている地球からの贈り物に感謝を。
今年3回目の牡牛座天王星90°水瓶座土星が、やはり年末に12月24日に起こります。
今年1回目の2月18日の牡牛座天王星90°水瓶座土星が起きた年始にころもまた同じように、あのときは魚座の支配星、海王星と月のノード軸がTスクエアになっていました。
年始にはまた1月18日に水瓶座木星と牡牛座天王星のスクエアがあり、米国のトランプ支持者の議会襲撃がありました。
魚座の木星&海王星と月のノード軸の関係は、人々が自分の信条や信念をかたくなに信じていて、他者の言葉にはけして耳を傾けず、社会が大きく分断されていることが明らかになったのです。
人間はひとそれぞれ多様であり、他者の個性や権利を侵害することはできません。
ひとは今、真実の愛に目覚め、そしてパンデミックを乗り越えようとしている今こそ地球を癒す大切さに気づきます。
愛によって満たされるように、月は三日月になり、さらに光を強めていきます。
スピリチュアリティを大切に生きること、直感的なガイドはいま、私たちを助けます。
2021年6月13日12時25分、月は乙女座27°で上弦の月になります。
(Photo by xx liu on Unsplash)