いちばん心配していることは、ヘルメスの杖にいる蛇、すなわち横浜のアミメニシキヘビが水星逆行まで見つからないことだ。いい子だから、早く捕まっておくれ。
(Photo by Jon Butterworth on Unsplash)
2021年5月30日7時34分、水星は双子座24°42' で今年2回目の水星の逆行運動を始めます。
逆行が終わるのは6月23日7時ちょうど、順行に戻る度数は双子座16°08'です。
水星はどの惑星よりも頻繁に逆行し、平均して年に3回(4回のときも)、3か月に一度、一度に3週間(約24日間)逆行します。
よって1年のうち9週間は、過去3ヶ月間に行ったことを再考し、3週間自分を見つめ直すための定期的な星のサイクルです。
より完璧な完成を目指して、変更が必要になる計画は、不慮のアクシデントが起こるべくして起こり一時停止したりします。
これらのアクシデントは、軌道修正することでより良い結果を導くための事故です。謙虚に問題解決に挑みましょう。
水星が逆行しているあいだ、占星術で水星をルーラー(支配星)としてる双子座が管轄している分野はすべて注意が必要です。
双子座はホロスコープの元型としては3ハウスに位置し、移動や情報処理、コミュニケーションを中心とした日常生活の多くを意味します。
今回は水星が支配しているナチュラルサインの双子座で逆行が起こります。普段の水星逆行に比べて格段に注意が必要だといえます。
主に情報と交通の分野、あらゆるメッセージのやりとり&セキュリティ、メッセージを配信するデバイス機器の故障、旅行に関係することには注意が必要です。
今年の梅雨、梅雨前線がかかる地域は天気予報のこまめなチェックを。
パソコンの重要データをバックアップし、スマホの送受信システムと迷惑フォルダ内の再確認、メッセージの内容は送信する前にもう一度、チェックしておいたほうがよいでしょう。
今年は水瓶座を運行している土星が、水瓶座を支配する星、天王星とほぼ1年間90°スクエアの挑戦的なアスペクト(=惑星間の角度)をとります。
水瓶座は電気やハイテク機器、デジタル分野とインターネットに関連するので、この分野ではその耐性をテストされる困難な現象が出現しやすい1年です。
今年はすでに世界中で多発しているITのセキュリティ問題、サーバーのダウンやフィッシング詐欺などネット犯罪に注意が必要です。
犯罪というよりもサイバー戦争、デジタル分野における世界大戦と表現しても良いでしょう。
水星逆行中は手帳や文房具のような筆記用具の紛失も起こりやすい時です。逆行中に試験などテストを受ける予定の方はとくにご注意を。
私も逆行中は、お気に入りのペンや定規、文具をよく無くします。
水星は神経と左脳的論理的思考をつかさどるため、特定の物事に普段より強いこだわりを見せるなど、神経質な不安や神経痛の症状があらわれやすい体質のひともいます。
水星逆行が起こる双子座は、左脳のメカニズムと神経系、呼吸器系に関連します。
普段から神経痛の悩みがある人はホルモンバランスを整えるサプリやビタミンB12を摂取するなど、健康に留意してください。
風サイン=言葉とコミュニケーション、何気ない会話でも言葉に注意を払い、SNSでの挑発的な議論に乗らない、言葉尻をとらえて反応しすぎない、他者と喧嘩にならないよう気をつけてください。
コミュニケーションは相手を不誠実と感じやすく、実際、信頼できない詐欺には注意が必要です。
双子座&3ハウスは兄弟姉妹にも関連します。遺産相続をめぐる兄弟間での争いは、高齢化が進む日本の社会問題です。
一方で、この時期はこじれていた問題を解決できる仲直りの時期になる可能性もあります。いつでも愛と感謝を忘れずに。
商談や投資は流動的であり、あたらしい契約は避けたほうがいいかもしれません。
とくに注意が必要となる時間帯は、水星が逆行&順行のため留になる逆行&順行日の前後3日間です。
逆行前後3日間は、意思決定、コミュニケーション、通信、交通と輸送について、とくに注意が必要です。
双子座はホロスコープにおける柔軟宮の先頭です。多様性に対する理解を示し、あとから修正できる頭の柔らかさを発揮すべきエネルギーといえます。
何が起こっても、オープンマインドな態度で物事に当たりましょう。
水星のスピードが出てくる2日後以降は、逆行中でも留の時間帯ほどには神経質になる必要はないと思います。
一方で同じく双子座の支配する分野である学習においては、優れた復習の機会です。
しかも双子座での逆行、必要としている基礎知識をより強固に再構築できます。その意味では、今回の水星逆行は今年最大の勉学と研鑽のチャンスです。
水星が逆行と順行の前後3日間は、水星が留、ステーションの状態になるため、とくに注意が必要ですが、この時間帯はアイデアとインスピレーションに恵まれます。
普段から水星を内省的に使っている乙女座の強い人々、水星が逆行のときに生まれた人々もまた優れた閃きに恵まれます。
知性の洗練をぞんぶんに求めてください。
水星逆行サイクル全体でいえば、水星が逆行と順行を始める際、留(ステーション)となり折り返す度数を通過するあいだの、2つの期間=逆行のシャドウ・フェーズ(影の期間)が重要期間として含まれます。
①5月15日から30日まで、水星が双子座16度から24度に至るまでの水星逆行前の最初のシャドーフェーズ。
②水星順行のあと、6月23日から7月25日まで、順行に戻った水星が双子座16度から、逆行を始めた双子座24度を離れるまでの、水星順行後の2番目のシャドーフェーズ。
水星が順行に戻る双子座16度を通過するのは5月15日土曜日の午前中でした。
5月15日土曜日の前後、思いついていた閃きやアイデアはとても重要です。
逆行期間にそのアイデアが長期間、耐性ある計画であるか確かめる、心変わりすることがないかテストすることができます。
逆行期間のあいだ、逆行以前の思考やアイデア、コミュニケーションの問題はテストされ、強化や修正のためのヒントを得ることができます。
水星逆行のあいだ、交通関連は電車や自動車に限らずスケジュールには余裕が必要です。
今年はエネルギーが2乗になっている水瓶座&天王星に関連する分野には、航空機が含まれるため、空港へは余裕をもって到着しましょう。
今回の水星逆行の期間のあいだ、6月10に双子座19度で日蝕が起こります。
日蝕は逆行中の双子座20度の水星をオーブ1度内で重なり合います。
日蝕を起こる月のノースノード(ドラゴンヘッド)は双子座10度、オーブの範囲は広いですが、月のノースノードこそは未来への方向性です。
月のノースノードは進化の道に進む鍵であり、未来へ進歩するための学びの方向性です。
双子座を移動する月のノースノードは、新しい時代を迎え入れる学び、そして多様性への理解、新しい出会いにオープンマインドであることこそが、現代の人々を進化と進歩に導く扉であることを示しています。
今回の水星逆行が、2020年代という新時代を生きる人びとが、進歩(プログレス)と進化(エボリューション)の道に進むうえでの重要な足掛かりを与えることは間違いありません。
水星の逆行時は、内なる声に耳を傾けるときです。
日々目まぐるしく進歩する忙しい現代社会に、自分の体内時計のリズムを無理やり合わせて、人生を早送りする必要はどこにもないのです。
逆行の期間全体を通じて、あなたの聖なるガイダンスを尊重してください。
次回の水星逆行は9月27日14時10分から、天秤座25°28'で逆行を開始します。順行に戻るのは10月19日、天秤座10°07'で順行に戻ります。
今年最後の水星逆行は天秤座、今年の水星逆行は、すべて風のエレメントに属する星座=水瓶座→双子座→天秤座の順番で起こります。
風のサインはどのサインもインテリジェンス、すなわち知的理解の発達に関係します。
風の時代(エア・エポック)への人類の順応をうながすため、天の優れた采配と感じられます。