菜の花畠に入り日薄れ♪
いよいよ年度末の新月転換です。
そして3月20日は春分。太陽がホロスコープの最初の起点、牡羊座0度に入ります。
春分が来る前に、完結すべきところは終わらせ、すっきりした気分で3月20日の春分を迎えましょう。
太陽と月が重なり合う新月は、新しい28日間のサイクルの始まりです。
新月の影響は、次の牡羊座の新月まで約4週間続きます。
意識(=太陽)と本能&感情(=月)は均衡し、魂からの真の願いに気づかせ、新しいクリエイティブなアイデアをもたらします。
毎月やってくる新月は、人生と日々の生活について再スタートを開始できる良い機会です。
2021年3月13日19時21分、月と太陽は魚座23°03'で重なり合い、魚座の新月になります。
月が満ちていき、上弦になるまでの約1週間は、新月の月のフェーズ(=期間。太陽と月の1/4ごとのサイクル)です。
新月になった翌日、14日の13時07分には魚座20°45'で海王星と金星が重なり合います。
東京チャートのアセンダント(=ライジング・サイン)は2週間後に満月が起こる天秤座であり、金星はそのルーラー(支配星)です。
よって、このホロスコープを支配しているのは愛の星、金星です。
占星術における金星は、身近な愛と愛着のすべてを示し、いっぽう海王星は神々の恩寵、すなわち宇宙の大きな愛と癒しが示されます。
この座相は間違いなく、3.11,東日本震災から10年目を迎えることになった日本人が被災地と亡くなった方々に捧げる祈り、慰霊と鎮魂のための祈りがあらわされています。
人生は、勝ち得ていくのと同時に、失ってもいくという営みです。ひとが生きていくことは、喪失し続けることでもあります。
私たちは生きることを選択することはできるが、天から生かされていることについては、永遠に選択することができない。
被災地への祈りは、人間という存在の小ささと非力、自然に対する謙虚さを思い出させます。
自然に対して祈ることしかできないのは、人間の真の姿、小ささであり、また人が祈る行為についての尊さです。
古代の人々が当たり前にしてきた、自然に対する謙虚さと祈りの姿勢を、現代の人々はあまりに忘れすぎている、とも言えます。
占星術における魚座&海王星は、人間がすべてをコントロールすることが不可能であること、そして祈りに対して与えられる癒し、という学びを教えてくれるエネルギーです。
今回の新月は、人類に互いへの愛と思いやりを思い出させ、人間同士の精神的な繋がりと結びつき、あらゆる違いや壁を乗り越える絆、そして自然と共感する力を育みます。
愛、という以外に形容できない、大きな癒しのエネルギーです。
新月のサビアンシンボルは魚座24°「広大な海に取り囲まれた小さな島で、人々が密接なつながりを保ちながら生きている」
私たちはみな、無意識の下で繋がっています。全員が地球という船に乗り、一緒に生きています。すべての動物たち、生物たちと共に。誰も独りきりではないのです。
金子みすゞの童謡もまた、魚座&海王星のエネルギーそのものです。
水星は水瓶座26°まで進み、先の逆行のシャドーフェーズを抜けていきます。
水星が最初の逆行のシャドーフェーズを通過した山羊座新月の頃から、水瓶座新月、そして今回の魚座新月に至るまでのあいだに
私たちは自分たちの意識を新しい時代に適合させ、そしてさらに進化させるため、それぞれの道のりを歩み、進化の土台を気づかないうちに再構築させてきました。
20日には春分になり、人生のさらなる新しい道に入っていきます。
今年1年間続く、牡牛座天王星と水瓶座土星の90度はまだオーブ1度しか離れておらず、人生の枠組みを大きくするための再構築が続きます。
春分を越えるため、次の月相からは、月のサイクルが始まる星座が柔軟宮から活動宮に変わります。
柔軟宮の目的である、自分の能力を社会に適合させ、その結合を助ける使命から、関心が再び自分らしさを探す旅に移っていきます。
月のノード軸が双子座/射手座の14°まで移動し、魚座20°の海王星との柔軟宮のTスクエアが薄れていきます。
関心はやはり自分の外側の社会から、自分の個人的事柄に移っていきます。
2021年3月21日23時40分、月は蟹座1°11'で月は蟹座の上弦の月になります。