月蝕と日蝕に挟まれた蝕のシーズンにいます。
蝕を起こす月のノード軸(=太陽の軌道:黄と月の軌道:白道が交叉する点)は、
過去の経験の結果としてのカルマ、運命(=月の白道が黄道を北から南へ横切る点=サウスノード)と、
未来へ進化する方向性(=月の白道が黄道を南から北へ横切る点=ノースノード)が
軸として示されています。
カルマ(因果応報)からダルマ(愛)へ進化するための軸です。
月のノード軸は来年2021年も、しばらく双子座/射手座にあるので
(牡牛座/蠍座に移動するのは2022/1/18)
日蝕&月蝕もまた、しばらくはこの双子座/射手座で起こり、学びの為の蝕のシーズンが続きます。
蝕の頃は、誰しも自分のカルマを刺激される出来事に遭遇しやすいため
気分が落ち着かず、そわそわしやすい時です。
年末らしい世間の慌ただしさから当然不注意になりやすく
(太陽がいま運行している射手座とその支配星である木星は、何でも拡大基調、つまり意識(=太陽)自体が楽天的で、日本のバブル時代のようにイケイケどんどん)
言動や行動にはいつにもまして注意が必要です。
とくに今年の12月の中旬から後半にかけては、年末年始を待たず
大きなエネルギーシフトが起こる、切り替えの時間帯です。
12月はまず2日に水星が蠍座から射手座へ。
14日に皆既日食、日付が替わった15日の真夜中に皆既日食の射手座新月。
16日に金星が蠍座から射手座へ。太陽、金星、水星という3つの個人天体が射手座に揃います。
個人的な意識は、恋愛やお金の悩み(=蠍座)から脱し、よりポジティブに、積極的に社会参加しようとする向上心、成長の意欲を得て、飛躍していこうと決意を燃やします。
はじめに土星(山羊座の支配星)が17日に山羊座から水瓶座入り
水星も同日、山羊座入り
直後、日付が変わった22日午前3時に木星と土星が水瓶座0°で合、重なり
新しい土星/木星の19-20年サイクルが、風の星座サインである水瓶座の0度で始まります。
水瓶座0°で始まる木星/土星の19-20年サイクルは、社会体制のリベラル化が広範囲で開始される時代が示されます。
土星と木星は、来年2021年、すぐさま水瓶座の支配星である天王星、今は牡牛座を運行する天王星と90°スクエアとなり
真のリベラルを求めて、社会(土星/木星)は革命と革新性を志向する天王星の強烈な挑戦を受けます。
リベラルを志向する社会体制の新秩序(ニューオーダー)が現実にそぐうか試され、再構築されていくことになります。
リベラルな自由、平等、博愛を志向する水瓶座に
木星/土星という2つの社会天体が移動していく大きなエネルギーの転換期です。
(前回は2000年5月、次回は2040年10月)
木星/土星の合は過去200年間は地の星座サインで起こり、今後200年間は風星座サインで起こり続けます。
過去200年、人類の至上命題だった物質主義そして資本主義から、
風サインが欲するリベラルな社会正義、そして支配星の天王星が運行する牡牛座が
リソースと価値と価値観を意味する星座であることから
風サインが求める知的な発展に、社会の重要な価値が置かれることになります。
個人にとってもまた、知的な発達やオリジナルなアイデアが重視される時代の到来です。
ただし、破壊と再生を担う冥王星(蠍座の支配星)は、2023年3月23日まで山羊座に残るため
機能しなくなった旧体制の破壊や働き方改革、といった山羊座冥王星のエネルギーはしばらく続きます。
それでも山羊座の支配星である土星が、同じ社会天体である木星とともに冥王星を通過し終わって山羊座を去り、
革命的な未来志向のエネルギーを持つ水瓶座に移動することは
大きなインパクトを社会に与えます。
水瓶座の支配星、天王星は現在、経済&金融を司る牡牛座にあることから、
現行の経済システム、すなわち資本主義体制が、
徐々に社会主義化していくこと
とく牡牛座が管轄する金融は、先進国各国の中央銀行による金融緩和によって
まさに世界的な「金融社会主義」の様相を示しています。
中央銀行が株式市場でETFを大量購入し続けて株価を支え、その結果
株式市場における民間企業の最大株主が、中央銀行という金融分野における公的支配、
金融社会主義の出現です。
もとより日本やヨーロッパは、手厚い国民皆保険や年金制度など社会主義寄りの資本主義国家
(中国やベトナムなどはその反対で資本主義寄りの社会主義国家)
ですが、この国家体制が、MMT(現代貨幣理論)やデジタル通貨など新しい金融テクノロジー(=牡牛座天王星)によって
より社会主義的な変貌を遂げていこうとしている最中にあります。
2020年12月8日、月は乙女座16°22'で下弦の月になります。
月が欠けていき、月相が新月になるまでの約1週間は、下弦の月のフェーズ
(1/4ごとのサイクル:周期)です。
満月のタイミングでは、感情的な放出力がピークになりますが
下弦から新月前の月隠(つごもり、晦日)までは、身体的な排出力のピークになります。
一方で、感情は月隠に向けて沈静化し、本来なら落ち着いて新月を迎えますが、
今回は蝕のシーズンの最中のため、過去や前世から続く自分や人類のカルマと向き合うよう促されています。
何はともあれ、新月転換までのラスト1週間です。
下弦をつくる射手座16°の太陽は、月のノード軸のサウスノード(ドラゴンティル)側に
前の月蝕の時よりもさらに近づいて(オーブ3°内)
先の月蝕の時にもあった月のノード軸と、順行に戻ったばかりの魚座海王星という、カルマが強調されている柔軟宮のTスクエアを
今度は乙女座の月が参加して柔軟宮クロスにさせています。
このフェーズに来ると、私たちは目の前の現実を受け入れ、その現実から逃げず、柔軟に適応するよう強制されます。
しっかり者の乙女座の月が、逃避癖のある魚座海王星が現実から逃げないよう、生活の大地に向かって錨を下ろさせてくれます。
現在の世相に見る分かりやすい因果関係でいえば、経済対策としてのGotoキャンペーンが人々の感染対策に対する警戒を緩めさせ、
感染を拡大させた結果、今度は感染の恐怖から自粛が始まり、公衆衛生の引き締めと経済対策の両方の両立が難しくなっている現状がそうです。
これぞまさしく政府の無計画に対する因果応報です。
乙女座の前首相は、桜を見る会に関する疑惑について、国民に説明責任を果たす必要があります。
こういった過去のカルマは、個人もまた各自の責任、因果応報を果たすよう促されます。
ただ政治家の政治責任は別にして、この柔軟宮クロスは慈悲深い蠍座金星に調停され
何より今回の乙女座の月が幸運にも16°という絶妙な好位置にあり、
同じ地の星座、山羊座の最終度数29°土星を先頭にした山羊座のステリウム(惑星集中)、続く木星、残される冥王星とクレイドル(台形)
同じく地の星座、牡牛座で次世代を率いている天王星とゆるいグランドトライン、幸運の三角形に統合されています。
クリスマス・シーズンらしい、神々しいばかりの天の恩寵です。
土星が山羊座の最終度数、木星も接近し、山羊座のエネルギーが地球を震わせる地震と火山を恐れるべき星回りですが、
人類はこれほど罪深くてもやはり救われるようです。
個人もまた、自分で自分を救済できます。
蠍座にある金星こそは、過去の過ちという無念をみずから晴らして、わだかまる感情から自分を再生させる、甦ることを助けています。
この星回りはまるで観音様の救済です。
2つの社会天体、土星と木星は山羊座の最終度数に近づきつつあります。
山羊座の次の星座、水瓶座のエネルギーである未来意識が、社会の広範囲にわたって浸透し続けています。
実際、このフェーズのあいだに欧米ではファイザー社の新型コロナ・ワクチン投与の開始が予定され、年末までにはモデルナ社やアストラゼネカ社のワクチンも、投与が開始されていくようです。
日本での接種は年明け以降になると思いますが、医療の仕事や遠距離移動のため、来年早々に接種する必要のある方々も、
牡牛座天王星(まさに身体と近未来医療の関係性)が順行に戻る1月15日までに、これら新しいワクチンの安全性が確認されていることが期待できます。
2日に射手座入りした水星もまた9度まで進み、16度の太陽に近づき、このフェーズで目的意識のために、現在において成すべき事、その手段が明らかにされています。
射手座は火の星座、同じ火の星座、順行に戻った牡羊座18°火星は燃えたぎるバイタリティを個人の成長意欲にがんがん注いでいます。
牡羊座、獅子座、射手座の3つの火の星座は、失敗を名誉とすべきエネルギー。
生きることを恐れない、
生きることを諦めない
情熱こそ生きるすべて。燃える愛、命の炎。
射手座はそんな失敗も含めた人生経験から、自分だけの聖なる信念体系を構築していきます。
いま、夢中になっていることやハードワークがないと、かえってストレスが溜まって辛いかもしれません。
スポーツやストレッチなど身体を動かすことで適時、発散してください。
牡羊座火星は、不和の女神、準惑星エリスに接近中、なので皆さん、火事にも注意。年末年始の火の用心。
2020年12月15日1時17分、月と太陽は射手座23°8'で重なり、次週は日蝕の新月になります。
健康とエイジングケアの乙女座から月相が始まる、欠けていくフェーズで、二十四節季は大雪です。
ダイエットなど、デトックス関連の身体メンテナンスに向いてますが、如何せん今は年の瀬なので、くれぐれも無理をしないでください。皆さん本当に、ご自愛ください。