4月23日の牡牛座新月の後、4月25日の冥王星の逆行開始を皮切りに、5月の第3週まで11日に土星、13日に金星、14日に木星と、惑星は次々に逆行サイクルを開始していきます。
メーデー・フェスティバルは春分と夏至の中間点、欧米では繁殖を祝うベルテイン祭りになりますが、5月前半は地球の雰囲気の大きな変化を感じるはずです。
惑星が逆行すると、その惑星に関するテーマについて、私たちの意識はより内向きになります。
内省や再検討によって、その惑星のテーマについて深まりや再発見がもたらされ、成長を通した成熟の感覚を意識にもたらすことができます。
最近、ホロスコープを学び始めたばかりのひとは、Astrodienstで自分の出世図の惑星の横に逆行を示す( r )のマークがついてないか、ぜひ確認してみてください。
出生図で惑星が逆行しているひとは、順行している間は自分の計画について、何かと気が急かされている感覚があったと思いますが、逆行するとかえって落ち着きを取り戻し、居心地が良いと感じるでしょう。
逆行で生まれたすべてのひとに輝きをもたらしますが、特に金星逆行をもっているひとは、世間から注目をあびるようになります。
今回の逆行の期間を通じて、私たちは「ソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)の世界」に慣れていく練習をしていきます。
他者のために、何かを我慢する、犠牲にする、欲望を抑える、という経験を通じて、私たち人類はいま「霊的な進化」の過程を歩んでいます。
他者や自然界への思いやりを学び、この連帯感を次は地球環境の回復のために使っていく未来を創造する道のりの途上にあります。
2020年5月7日19時45分、月は蠍座17°20′で満月になります。
月が下弦となる日の前日13日までは満月のフェーズ(位相、段階)になります。
大衆とその心理をあらわす蠍座の月は、隔離や隠遁を示す12ハウスにあります。
満月軸の太陽側は牡牛座で水星と合になり、健康問題と労働の6ハウス。
牡牛座の太陽&水星は、収入と経済の2ハウスにいる山羊座木星&冥王星、水瓶座パラス&土星とは経済対策のための財政出動を示す120°トライン。
緊急事態宣言が延長されるかどうかは分かりませんが、多くの国民はまだ外出自粛要請に従っていると思います。
4ハウスICにある魚座海王星が満月軸を調停しているので、健康問題のための自宅待機であることが分かります。
政府は雇用や経済の問題と、健康問題の両者を天秤にかけ、ここは健康問題を優先して問題を解決しようとしていますが、
魚座海王星は双子座の金星と90°スクエアになっており、外出自粛要請をどのように解除してよいか判断が難しく、すでに優柔不断になっている傾向がみられるでしょう。
また財源捻出のための国債発行で、国民の借金は天文学的数字に積み上がって行きます。
ただし、国民の借金、魚座海王星が作り出す牡牛座の太陽水星と山羊座木星冥王星&水瓶座土星の小三角が、
将来の社会実験、ベーシックインカムの練習として、国民一律10万円の給付や、地方自治体からの休業保証として開始されています。
ここはスムーズにいくようなので、資金繰りを心配しているひとは国や地方の制度を積極的に活用してください。
月のサビアンシンボルは蠍座18°「多彩な色で輝く森の小道」。
富士の樹海を想わせるシンボルで、私は曼陀羅を思い出すシンボルですが、集中と弛緩、自然周期的な死の受容によって、霊的な光、悟りの境地に導かれるシンボルです。
12ハウスにある蠍座の月は、油断すると集合無意識が感じている死の恐怖や、自己隔離の鬱々とした気分に捕獲されてしまう危険があります。
これらを避けるためにも、満月の日はサビアンシンボルを意識して、ベランダでの日光浴や月光浴、星空観察など、可能な範囲での自然とのふれあい、瞑想や呼吸法、マンダラ塗り絵のようなプチ精神修養、癒しのリトリートなど、精神的な事をすることに集中してください。
満月のこの日、太陽と合になっている牡牛座の水星は、魚座の海王星とオーブ0°の60°セクスタイルになります。
満月に感じる癒しとヒーリングの感覚は、とても豊かに感じることができます。
双子座は肺と呼吸に関係する星座なので、双子座の強い時期は呼吸法を生かしたメソッドもおすすめです。
蠍座の月の満月になるので、出生の冥王星に関する執着を手放す満月のリリース(解放)はこの日、特におすすめです。
根深い執着や怒りの感情を紙に書き、おおきめの灰皿や陶器のボウルのなかで紙を燃やしてください。
執着が書いてあるので、紙はぎょっとするほどよく燃えます。燃やすときは、くれぐれも安全に気をつけて燃やしてください。
冥王星があらわす自分のセクシュアリティについての発見も期待できます。
出生でも経過でも、冥王星はひとに霊的な進化を求め、転生を導いています。生命力の源泉であり、理解によって磁力や底力として発揮されなければいけないパワーの象徴です。
月のある蠍座の支配星、冥王星は4月25日山羊座24°59′から逆行し、10月4日に山羊座22°29′で順行するまで逆行のサイクルに入っています。
満月のフェーズ下では、最初に土星が水瓶座1°57′で11日から逆行を開始します。順行に戻るのは9月29日、山羊座15°24′。
水瓶座で品位の強かった土星は、公衆衛生を守るためのソーシャル・ディスタンスの有効性の発見、アビガンを始めとするCOVID-19治療薬の治験の早期投与の実現、社会実験であるベーシックインカムの必要性など、多くの発見と気づきをもたらし、7月2日には自らが支配している山羊座へと戻って行きます。
個人には、年末に再び移動して始まる水瓶座土星の約2年半の時間帯に、自分が行うべき課題や問題解決について、ある程度の理解ができたと思います。
カルマからダルマへの道、運命と進化の軸である月のノード軸は、満月の前の立夏、5月5日に双子座&射手座に入りました。
2022年1月までの滞在で、私たちは風サインのエネルギーの新しいミッションを与えられます。
今後は客観的な科学的情報の共有が、とても大切な時代になります。
その双子座を進む金星は13日15時48分から双子座21°50′で逆行を開始します。
順行に戻るのは6月25日15時56分に双子座5°20′で戻ります。
北朝鮮の金委員長の重体説が一時、アメリカのメディアから流れていましたが、双子座で金星が逆行すると、人物の消息についての情報は錯綜しがちになります。
3ハウス&双子座は、兄弟姉妹もあらわします。
双子座には金星があるので、北朝鮮の場合、金委員長の妹、金与正氏が今後、キーパーソンになっていく可能性は充分にあります。
みなさんの兄弟姉妹の関係は、北朝鮮の金兄妹ほど複雑ではないと思いますが、
問題を抱えているひとは金星が双子座を逆行している間に、相互理解や仲直りなど解決のきっかけを見つけることができるかもしれません。
双子座を支配する水星が、12日7時に双子座イングレス(星座移動)します。
この水星が情報の修正やサポートとして働いてくれることを期待します。
双子座で金星が逆行する13日には、13時19分から火星が、パンデミックを示す海王星が待つ魚座にイングレスします。
魚座火星はサイキック・プロテクションの能力開発にうってつけです。
自己隔離のために引きこもりがちなひとは、自分のサイキックな能力について注目してみてください。たくさんの発見が期待できます。
また先にも述べましたが、逆行する双子座金星は魚座海王星と90°スクエア。
そろそろエアコンを使い始める時期になると思いますので、除菌と抗菌の対策を考え、換気にはくれぐれも気をつけてください。
満月軸の牡牛座太陽のサビアンシンボルも18°「女性が自分の部屋の開かれた窓をとおして、古いバックを虫干ししている」です。
6ハウスにあることから、換気が健康に影響しやすいと思います。
またこまめな換気を、健康習慣として新たに取り入れることができるでしょう。
個人はお財布の紐がゆるくなる傾向があるはずなので、景気の動向は別として、個人は支出の管理を怠らないようにしてください。
風サインのエネルギーが強まりますので、都市封鎖を先に解除している中国や韓国の都市の対策を参考に、消毒、殺菌&除菌しながらの対策が色々と生まれると思います。
双子座金星90°魚座海王星は、社会には不安をもたらすかもしれませんが、個人では瞑想音楽、ヒーリングミュージックにより親しむきっかけが生まれると思います。
とくに不眠症のひとは、相性の良いヒーリングの楽曲アルバムやアーティストとの出会いが期待できます。
蠍座満月図のアセンダント(地平線)は射手座ですが、射手座の支配星、木星も14日から山羊座27°24′で逆行を開始します。
木星が順行に戻るのは9月12日、山羊座17°24′で順行に戻ります。
冥王星も木星も、6月30日の2回目のコンジャンクトをめざして逆行していきます。
COVID-19が中国の武漢ウィルス研究所から流出した人工ウィルスである可能性があるのなら、
バイオエンジニアリングを表すとされる準惑星マケマケ(Makemake)は、いまは天秤座5°で逆行していますが、エフェメリス(天体暦)でみると順行は6月19日に天秤座4°51′、その直後、夏至の6月21日に蟹座0°の金環日食があり、木星と冥王星の2回目の合は6月30日です。
ここから世界は、現在の中国や台湾、韓国が行っているような徹底的な殺菌&抗菌とソーシャル・ディスタンシングの世界に完全に移行すると思います。
長い目でみれば、COVID-19だけでなくインフルエンザの流行を予防する公衆衛生の改善をもたらしてくれます。
これまでの都市への人口の一極集中の流れも改善されるでしょう。
アメリカのCDCは、今年の冬はCOVID-19の第2波とインフルエンザのW流行になると警告しています。
牡羊座火星と山羊座ステリウムの活動宮のTスクエアのピークは10月14日頃にあり、W流行の始まりがこの辺りの秋だと思われます。
今年の夏はソーシャル・ディスタンスを維持しながら、なおかつインフルエンザの予防注射を打つなどして、厳しい冬に備える夏になります。
私たち人間はソーシャル・ディスタンシングの世界に移行しつつありますが、季節はメーデーの美しい牡牛座の季節です。
人間が活動を自粛しているため、地球の自然環境は急速に回復し、野性動物の繁殖が息を吹き返しています。
自己隔離していても、日光浴や月光浴、天気や星空観察など自然との触れあいを通じて、私たちはいつでも自分が自然の一部であること、地球の躍動を感じることができます。
力強い蠍座の満月は欠けていきます。
5月14日23時03分水瓶座24°14′で、月は下弦の月になります。