2020年4月1日(水)、今年のエイプリルフールは、19時21分に蟹座12°9で上弦の月になります。
この日から次の満月の前日である4月7日までは、上弦の月のフェーズ(Phase)です。
前日の31日、火星は水瓶座にイングレス(星座移動)しました。そして、この日に水瓶座0度で先に水瓶座入りしていた土星とコンジャンクト(合)し、月が上弦となる瞬間は、すでに土星を越えて1度まで進んでいます。
火星は情熱と行動力、ひとの人生のすべてに火を点すエネルギーを司る星です。
土星はこの世界の時間そのものをあらわし、試練や困難を克服するための忍耐と努力を私たちに要求する社会天体になります。
そして水瓶座は希望と未来展望の星座、進歩と問題解決のための高い視座、テクノロジーとイノベーションの星座です。
火星/土星の合が前回起こったのは2018年4月2日、この2年サイクルで何か行動してきたひとは、課題がひとつ終了します。
そして、ここからまた次に合になる2022年4月4日まで続けることになる、新しい火星/土星サイクルの2年間が始まります。
水瓶座0度は年末の冬至に土星と木星が合になるゼロ・アクエリアスのポイントです。
忍耐と先見の明をもち、一生懸命働き始めるべき時が来ました。
年後半の活動宮スクエアに向けて、火星のエネルギーを意識的に動かすことが、ブレイクアウトさせたいプロジェクトを成功させる鍵になります。
ハードな肉体労働を含む創造的プロジェクトに、情熱とエネルギーをつぎ込むことで、ポジティブで生産的な成果を手にします。
火星が山羊座を運行していた時に磨いた行動力のパターンとリズムを用いて、自分の目的に対して情熱とエネルギーをひたむきに傾け始める時間です。
水星は30日に逆行後のシャドーフェーズを抜けて、魚座を進んでいます。
劇場や音楽のライブ・コンサートなど、人々が一体感を感じる魚座的なイベントやパフォーマンスのほとんどが、もしかすると水星が4月11日に魚座を抜けるまで自粛されるかもしれません。
この日、魚座水星は上弦の月をつくっている蟹座の月に120°トラインの好角度をつくっています。
これまで当たり前のように考えていた、劇場やライブ・コンサート会場で皆が一体感を楽しめる華やかなエンタメの大切さを、私たちは改めて思い知らされているはずです。
自分をいつも励ましてくれる大切なアートやパフォーマンス、音楽などのそばで生活してください。気分良く過ごすことが、免疫力を高めるいちばんの方法です。
そして水星は、新型コロナのパンデミックをつくりだしている海王星と、ふたたびコンジャンクトしていこうとしています。
楽天的になりすぎるのは危険です。水星が海王星に接近していくこの頃から、また気合いを入れ直して新型コロナへの警戒が必要になります。
このエネルギーを疫病でなく、自分の精神性を良くする方向に使っていくことに意識を向けてください。
先の春分や牡羊座新月の頃に、自意識のスクラップ&ビルドに取り組んでいたひとは、このフェーズからはむしろ休息、自然とのふれあい、癒しとヒーリングに意識を向けてください。
上弦の月になっている蟹座の月は、月のノード軸のサウスノード(ドラゴンテイル)を越えて、先の牡羊座の新月と同じようにノード軸とTスクエアをつくる牡羊座12°太陽&キロン&リリスに、緊張感の90°スクエアで巻き込まれています。
先の牡羊座新月は、牡羊座4°で太陽にキロンとリリスが合となり、蟹座と山羊座にある月のノード軸とTスクエアになっていたことが、私たちにとても影響を与えた新月でした。
月のノード軸は、ホロスコープのなかで人の進化の道筋をあらわす運命の大動脈です。
サウスノードは過去(生)の生活と家族、カルマに関係しています。
キロンはカルマによる魂の傷と癒し、リリス(ブラックムーンリリス)は女神の暗黒面の原型、キロンの女性バージョンと言ってよいかもしれません。
キリスト教占星術では、キロンはキリストを表し、リリスはマグダラのマリアを表すようです。神秘的な結婚を思わせる、不思議な星回りです。
キロンは魂の深い傷であり、自身と他人を癒すヒーリング能力です。薬(ハーブ)、タロット、占星術、手と言葉を通して癒されます。
ダークスター占星術におけるリリスは、催眠術(誘導催眠)、サイキックヒーリング、シャーマニズム、サイケデリックドラッグなどを表すようです。これらは、もしかするとマグダラのマリアの職業に関わるのかもしれません。
これらの星回りは、ひとによっては子ども頃に両親との関係で傷ついたインナーチャイルドの痛みを誘発したりします。
誰もが魂の傷の痛みに敏感になります。痛みを内側に埋めないことが大切です。
痛みが生み出す共感と理解の力を、まわりの愛する人々や自然や動物たちに向ける必要があります。
子どもの頃に傷ついた自覚のあるひとは、国内外の恵まれない子どもたちのために何か行動を起こしてください。
少額であっても、可能な限りでの寄付や、児童福祉施設や子ども食堂などへの協力など、小さな行動でも、今は大きな癒しを感じることができます。
月は支配星である蟹座にあります。この日は特に、感情の消化に何より注力すべきです。
月を上弦にしている蟹座の月も、牡羊座の太陽に合しているキロン&リリスも、魚座で海王星と合になろうとしている水星も、トータルでこの上弦の月のフェーズが、牡羊座新月に引き続きヒーリングが最重要テーマであることを示しています。
また魚座の水星&海王星は、人間が自然の一部であるという意識の大切さをあらわしています。
自然とふれあいながら、自分の魂の傷と向き合い、積極的な癒しを日々の暮らしに求めてください。
キロンが表す薬膳(ハーブ、蜂蜜、オリーブオイルのように自然由来の成分で体を癒し、免疫力を高めるもの)、アロマテラピーやタロット、占星術、マッサージ、またはリリスが表すサイキックヒーリングやシャーマニック(呪術的)な儀式、誘導催眠(過去世退向)に、いま行うべき癒しのヒントがあります。
木星は冥王星はすでに山羊座24度でコンジャンクト(合)しています。完全なオーブ0度の合となるのは4月4日です。新しい木星/土星の13年サイクルが開始されます。
このサイクルが前回起こったのは、リーマンショックの年の前年の年末、2017年12月のことでした。今年はいずれも山羊座後半の度数で、6月30日と11月13日の計3回起こります。
人生を変化させていこうとする激しい努力には、幸運が組み合わされます。
山羊座があらわす道徳的・倫理的な行動が、木星があらわす霊的で精神的な成長に大きく寄与します。
載せているアストロシークのホロスコープ図は、アステロイドを選択して載せられないので、皆さんが普段利用されているAstrodienstの方で確認してほしいのですが、この木星・冥王星には、新月の時から小惑星パラスがコンジャンクトしています。
パラス・アテナはゼウスの頭から生まれたので、父と娘の関係に関連しています。
パラス・アテナは乙女であり、またゼウスの頭から生まれているので、知恵と勇気、戦略とスキル、創造的知性、パターン認識に関係します。
これから始まる木星/冥王星の13年サイクルに、パラス・アテナのエネルギーを積極的に活用していくことが肝心です。
冥王星&木星的な富や権力を得ること以前に、幅広い知識と人間的な精神性の発達が必要です。
激動する世界のなかで天王星と合になり、牡牛座を駆け抜けた金星は、すでに27度の最終度数近くにあり、山羊座24度の木星冥王星&パラスと美しい120°トライン。
金星は天王星と合になった時に受け止めた閃きやアイデアを、自らのリソース(資質と資産)&バリュー(価値と価値観)としてすでに表現し始めています。
水瓶座入りして社会に強い影響力をもち始めている土星&火星もまた、金星を120°トラインで支援しています。
世界中の女性はみな、みずからパラス・アテナとして目覚め、この世界を混迷から救うべく立ち上がる時間になります。
金星は4月4日2時12分に双子座へイングレス(星座移動)します。イングレスしたあとも、水瓶座の土星と火星は引き続き、金星を支援し続けます。
私たちのコミュニケーション、社会みんなでお互いを助けていこうという気持ちは、ますます高まっていきます。
月は山羊座ステリウム&魚座の水星海王星の合といった非常に大きなエネルギーが集まる星座の180°対向を運行しながら、だんだんと満ちていきます。
大きなエネルギーを吸収しながらも、意識すべきは自然とのふれあい、癒しとヒーリングです。牡羊座新月から、私たちが開始した免疫力を高めていく戦争に勝利する鍵がそこにあります。
私たち全員がパラス・アテナとなって立ち上がり、免疫力を高めることで、新型コロナとの免疫戦争に打ち勝つ勇気の炎のトーチを掲げ続ける必要があります。
そして、次の満月は4月8日11時35分に天秤座18°13で、今年2回目のスーパームーンの満月になります。