2020年前半は、年始の1月が最も重要な時間になります。
1月11日午前4時21分、2020年最初の満月は、月を支配する星座である蟹座で起こり、部分月蝕になります。
月食なので、運命の軸であるノード軸のサウスノード(ドラゴンヘッド)と重なっています。
蝕が起こるときは宇宙の門が開き、新しいインスピレーションを手にいれる時です。
蟹座での月蝕なので、年の初めから感情的に大きな揺さぶりがあったり、気分がかなり落ち着かない人もいるかもしれません。
この日は天王星も逆行を終了し、順行に戻ります。
この辺りの週末は、静かに自分と向き合いながら、家でのんびり過ごす事をおすすめします。
1月13日、山羊座では500年ぶりとなる土星と冥王星のコンジャンクション(0度で重なり合い)があります。
この日は太陽も同じ山羊座21度から22度にあり、
太陽のサビアンシンボルは22度「敗北を優美に認める将軍」、
土星・冥王星のサビアンシンボルは23度「戦争での勇敢さをたたえる2つの賞」
どちらも戦争に関するシンボルですが、
東京チャートでは3ハウスで起こりますので、
日本にとってはあくまで個人の問題、
現在の働き方改革に代表されるような、
社会に対する献身や奉仕と、それに対する報酬について、やや強制的に変更させられていくエネルギーになると思います。
ただ、現在の米中貿易戦争や北朝鮮・韓国(韓国とは過去の戦時中の問題)など近隣諸国と日本との間の問題に日本人の関心が集まる出来事があるかもしれません。
火星はすでに射手座の2ハウスにありますが、5惑星はすべて3ハウスなので、日本にとってはやはり近隣や往来及び関係の深い国、過去に戦争で深く関わった国々、ロシア、中国、北朝鮮、韓国、アメリカが関係すると思います。
米中貿易戦争の影響で、
日本の経済システムが外需依存型から
内需型(美しい自然と四季のある国土を利用した地域振興、観光産業)にもっとシフトさせられたり、
韓国・ロシアとは過去の戦争の清算について話し合いを進めなければいけなくなるでしょう。
「将軍」のキーワードが入っているので、
北朝鮮の動きが日本の国土や国内のある地域の安全を脅かすかもしれません。
水瓶座の金星と牡牛座の天王星がこの時点ではまだミューチュアル・レセプション(惑星の星座交換)のまま、セクスタイルの良好なアスペクトです。
交渉事は最悪の事態を避け、どうにか友好的にお互いの仲を取りもとうとするはずです。
この惑星イベントは個人と社会の両方で影響を与えますが、
この影響は土星が山羊座での滞在を繰り返すその後1年(前後11ヶ月)続くので、
この日の前後で起こる出来事は
2020年に起こる個人と社会の変化の兆しとして受けとる事ができます。
東京チャートではアセンダントをはさんだ形で、1ハウスの水瓶座にある新月の太陽・月・水星と、12ハウスの土星・冥王星とコンジャンクション。
この新月は12ハウスの山羊座に土星・冥王星・木星がありますので、
地球を破壊するような
今の社会システムや国際枠組みをこのまま続けていってはいけないという
恐怖にも似た危機意識を、
人類全体の大衆意識として共有している状態となり、
そこを受けて、1ハウス側にいる水瓶座の太陽・月・水星の個人天体は、
自分はどう進化し、進歩するべきなのか?という個人的な変化の状況をひきつけて来ると思います。
土星は2020年の年末、
12月17日に水瓶座に移動し、
19日には土星の後を追うように水瓶座に移動する木星とともに、
2020年の年末に起こる事の予兆を、
1月25日の水瓶座の新月には受けとる事ができると思いますので、
1月は社会と個人の2020年と、その先の未来を占う意味でも非常に重要で、濃密な時間帯になります。
土星は3月22日、水瓶座に一度イングレス(星座入り)します。
土星は逆行し7月2日にはふたたび山羊座に戻って来ますが、この期間もまた、2021年以降の未来に起こる出来事の予兆を感じ取れる時間帯になります。
コミュニケーションとテクノロジーに関する問題が起こりやすい事で有名な水星逆行は、
2020年は3回起こります。
前半では2月17日から3月10日まで魚座から水瓶座で起こり、6月18日から7月12日まで蟹座で起こります(後半は10月13日から11月4日まで蠍座から天秤座で水星逆行となります)。
惑星の逆行は、惑星が見かけ上、逆方向に動いて見える現象ですが、惑星の象意に関する物事がスムーズに進まなくなります。
水星座(魚座・蟹座・蠍座)の逆行は感情的な行き違い、風星座(水瓶座・天秤座)ではネット関連の機器の不具合や、連絡事項の行き違いが起こりやすいでしょう。
2020年前半は、1年半に一度起こる金星の逆行が5月13日から6月24日まで双子座で起こります。
ちょうどゴールデンウィークの後の頃です。
双子座で起こる金星逆行ですので、コミュニケーション、人との関わり方について、何らかの学びと教訓を与えます。
また5月6日には運命の軸であるノード軸
(月と太陽の軌道の交点)
が双子座と射手座に移動します。
ノースノード(ドラゴンヘッド)は双子座ですので、
双子座があらわす事柄、
情報の取り扱いと子どもをめぐる問題が
クローズアップされます。
また情報の扱い方、子どもとSNSとの関わりの問題、SNSでの個人情報流出問題やフェイクニュースの問題などの解決策を
探っていく流れが世界中で起きると思います。
日本では少子化や移民の子ども達の問題、
子どもをどうやって虐待から守っていくか、世論の活発な議論を呼ぶでしょう。
世界経済の成長は、
米中貿易戦争や英国のEU離脱の影響を受け、ゆるやかな成長となり、
地球温暖化が原因となった災害が多発し、私たちは厳しい現実に目を向けざるを得ない状況に追い込まれます。
山羊座土星と冥王星の組み合わせは、地震、火山の噴火、温暖化を原因とする冬の極端な低温を現します。
東京オリンピックを機会に、世界と日本人は、日本の四季ある自然の素晴らしさ、地方の歴史文化の価値ある多様性を再認識し、
環境を破壊する経済発展や工業化、
経済格差や地域格差を生む既存の経済システムから脱却し、
日本と世界の美しい自然環境を守り、
その価値を自然と人類が共存共栄する(自然が優先)経済システムに埋め込む、
新しい技術の国日本を構築していく方向に進んでいくと思います。
6月21日午後3時42分、蟹座0.35度で新月になります。
太陽が蟹座に入るこの日は夏至になりますが、双子座のサウスノードとも合になりますので、この日の新月は金環日食になります。
翌月の新月も、7月21日午前2時34分に蟹座28.45度で新月になりますので、
2020年は蟹座で2回新月が起こります。
2020年後半は、
9月9日から11月13日の間に、火星が支配星座である牡羊座で逆行(火星は2年2ヶ月に一度逆行)、
12月14日に射手座で皆既日食、
12月21日に水瓶座0度で土星と木星のコンジャンクションとなり、
占星術から見て人類の新しいサイクルが始まる事になります。
後半については、後半のエネルギーが感じられる半年後にまた改めて読んでみたいと思います。
ひとつの時代の終わりと、新しい時代の始まりを、私たちは生きています。