:ReVision

魂の設計図に進化と統合を

変化変容のプロセス🌓♋26°上弦

 

 

 2024年4月16日(04:13)月はかに座26°18′太陽はおひつじ座26°18′で(活動宮の)上弦の月になります。

 

 占星術の活動宮はセルフ・アイデンティティ(自己同一性認識)に関する4つの軸です

 ★♈=自律と独立性(エージェンシー):♋=自己統合:♎=関係性(リレーションシップ):♑=立場(ロール) 

 新月/上弦/満月/下弦4つの月相は、ホロスコープの元配置でいえば活動宮♈♋♎♑にあたるため、このとき試されるのはいつも自分自身のアイデンティティについてです。

 月はかに座のルーラー(支配星)、今回の蝕のシーズン中に起こっている運命的出来事について、意図を感情的に試され、また心理面を揺さぶられる可能性が高い時期です

 月は自我の感情面です。おひつじ座/かに座両者の共通項はどちらも個的(パーソナル)の始原的/原初(プリミティブ)な感情・本能・欲求です。

 共通項が生存的本能(母性本能的な)と自我の防衛機制(ディフェンス・メカニズム)であるため、突発的に感情が刺激されたとき思いもよらない過剰防衛に走ってしまう可能性があります。

 自他への過剰反応(オーバーリアクト)に注意とケアを向けることは必要ですが、人間の自己愛的感情の直下に潜んでいる怒りや攻撃性について改めてプロセス・ワークするタイミングかもしれません。

 人間の感情プロセス(処理)の難しさの一つは、例えば怒りの感情が悲しみに二次転換されてしまうように、人間が特定の何かについて当初感じる感情的な混乱や原因が自我の防衛機制によって心理的シャドーに巧みに隠されてしまうことです。

 人間心理は本能的に自分を苦しめている感情的困難さとその根本的原因を隠ぺい・放棄してしまうのです。

 人間は生きている以上、自分自身の内面にある真・善・美を外部に現出させる努力を続けます。

 人間が自分の外部に感じている真善美は、自分の内面にある真善美に呼応/客体化している存在です。

 人間は自分の内面性を外部に現出させるため自己変容していきますが、自己変容には長期にわたる集中力を含めた膨大なエネルギーの投資が必要になります。

 自我の感情的未統合は、自己変容の土台となる心身統合を妨げている根本的な原因です。

 宇宙のポータルがひらき自我がむき出しになっている蝕のシーズンは、自身の感情的な深層面に深くアクセスできる好機です。




霊的物質主義の超克🪐木星天王星合

 

 

 木星は12年かけて黄道12星座帯を一周し、13年ごとに天王星(84年周期)と会合します。

 惑星の会合サイクルは(新月時の意図と同様)人類と個々人の両方を進化させる新しい意図の設定がなされるとき、進化のための新たな種が蒔かれるときです。

 進化=自己超越はいつも、包含すべき新たな存在の登場から開始されます。

 2024年4月21日(12:21)木星天王星はおうし座21°49′で会合し木星/天王星の新しいサイクルがスタートします。

 

 

 今回木星/天王星が会合するおうし座は五感的身体性と自己保存のためのセルフ・ケアの確立に関する星座です。

 人間が自己保存するためには物質が必要になるため、生存適応するのに必要な五感的感覚(センス)、すなわちおうし座的金星は個人のリソース(資質や資産)やバリュー(価値や価値観)として外部に客体化(オブジェクト)されます。

 木星占星術の伝統的に成長と豊かさの象徴ですが、木星がおうし座にあるとき、木星の拡大/膨張のメカニズムはおうし座の五感的身体性/物質性に資源の浪費と浪費の過剰さというシャドーを生み出します。

 現代の資本主義は基本的に、人類が自己の欲望のため地球=ガイアから資源を収奪するシステムによって形成されています。

 人類は本来循環型であるべき生態系を無軌道に破壊し続けており、それは良識ある人であれば誰もが知っている事実です。

 木星天王星はどちらも12星座後半の星座の支配星であり、人間のスピリチュアルな気づき=物質世界的な限界を超越していこうとする人間の高次の右脳(木星)と左脳(天王星)マインドの象徴です。

 日本に限らず今の世界的なスピリチュアル・ブームの中心は、人間の霊性をすべて物質的な豊かさや肉体的快楽の追求に還元しようとする霊的物質主義の隆盛です。

 80億の人間がガイアから一斉収奪している現在、誰もが無意識に資源分配をめぐる地球規模の緊張に気づきつつあり、霊的な手段も含めあらゆる手段を使って自分だけは充足したい、自分だけは満足を得続けたいという、苦痛を避け快楽を求める人間の生存本能がこの物質主義的なスピリチュアルブームの根幹にはあります。

 人間は本来、成長するにつれ自己の情動や衝動、欲望を抑制する能力を発達させていく存在です。

 伝統的な霊修行はどれも人間のエゴ中心的な身体的快楽を抑制する方法、自己中心的な情動や欲望を抑制する方法を教えてくれています。

 木星/天王星は新しい視野(木星)と新しい視座(天王星)です。

 両者は人間の肉体/身体性と現実的な物質性に新しいパラダイム(世界観)をもたらします。

 死と再生の星:冥王星は、天王星を支配星とするみずがめ座での20年間の旅を今年から本格的に始めます。

 今回の会合から始まる13年間は個人の根源的なバリュー(価値観)のスケールを果てしなく拡大させるサイクルです

 おうし座は霊の受肉化と顕現化、霊が地上に下降していこうとするエネルギーですが、後方星座のみずがめ座/うお座はクラウン・チャクラのエネルギー、上昇していこうとするエネルギーです。

 下降から始まった人間の魂が、上昇ー超越を志向し始めるのは魂の真の救済が地上(物質)にあるのではなく天上(彼岸)にあるためです。

 

痛みの中の進化🌚♈19°新月

 

 

惑星のほとんどが見かけの上で太陽の両側のやや狭い範囲に集合しています

よって惑星を見ることができるのが日没後の西の空か日の出前の東の空です


www.youtube.com

 

 

 2024年4月9日(03:20)月と太陽おひつじ座19°24'新月になります。

 この日は日蝕が起こるので新月はおひつじ座15°月の北ノード(=自我の進化の方向性)と合になりますが、新月の太陽と月は小惑星キロン(=傷ついたヒーラー)ともまた完全一致のラクル合になります

minaminosimano.hatenablog.com

 太陽や月が欠けていく蝕は古代の人びとには呪いとして恐れられてきました

 ヒンズー教の神話によると、アスラであるラーフ神は神の蜜である不死の霊薬アムリタを盗み飲んだため神々によって斬首されました。

 ラーフの頭が空に飛び、太陽を飲み込み、日食を引き起こすと古代インドの人々は考えたのです

 新月が起こるおひつじ座のルーラーは火星。火星はうお座にありますがうお座では火星が土星に合、金星が海王星に合(海王星は金星のハイオクターブ)。

 いまはうお座ステリウムの季節です

 火星は自律と分離そして独立性(独自性)の象徴であり、火星が強くなると個はパイオニア的なリーダーシップを発揮したくなります。

 おひつじ座が12星座最初のサイン=宇宙(うお座)からの分離である以上、外部環境への生存適合、自律的に自己保存しようとしているのが火星のエネルギーです。

 火星は人間が生存するのに必要な自我の防衛機制(ディフェンスメカニズム)ですが、土星と組み合わされると本来であるなら「管理された防衛本能」ミリタリーなパワーを発揮します。

 しかし最終星座うお座は、個の領域=自我による制御のエリアでなく集合の領域、それも人間集合をさらに超越して宇宙(コスモス)の正体はたった一つのスピリットであることを学ぶエリアです。

 人間は魂レベルにおいては、その根底にあるのはたった一つの真我(アートマン)です。

 ではなぜ本来、非二元(無極)であったはずの宇宙は分離/分極化(火星)を起こしたのか?顕現と受肉化=分離や分極化は人間存在の混乱や苦痛の始まりに見えるのに。

 霊的伝統や神秘家は宇宙の創造は「神が遊戯する」ためだとしている。一者(ワン)は遊びたい、喜びたい、楽しみたいがために多者(メニ-)を生起させているのだと。

 人間が誰かを必要とするように、スピリット、宇宙(コスモス)もまた誰かを必要としている。そういうシステムの中に人間は存在している。

 スピリットは二元性の基盤。そしてスピリットは二元性(対立軸)をいつも同等に生起させている(空即是色 色即是空

 快楽/苦痛、善と悪、光と影、上昇と下降、主体と客体。

 霊的な発達の目的地、悟りの目的は二元性の両方を生起させる非二元(無極)を見出そうとすること。

 人間は神の偉大な計画の一部


www.youtube.com

 


 生命、生きる事には痛みがあり同時に救済がある。痛みと救済。このパラドックス(逆説/両義性)のなかに人間のライフ(生命/人生)がある。

 



 

アイデンティティシフト🌗♑12°下弦

 

 

 

 この日の朝から水星逆行開始です

minaminosimano.hatenablog.com

 

 2024年4月2日(12:15)月はやぎ座12°太陽はおひつじ座12°で活動宮の下弦の月になります。宿命的な日蝕前のラスト月相転換

 活動宮はセルフ・アイデンティティ(自己同一性認識)に関する4つの軸です

♈=自律と独立性(エージェンシー):♋=自己統合:♎=関係性(リレーションシップ):♑=立場(ロール) 

 新月/上弦/満月/下弦4つの月相は、ホロスコープの元配置でいえば活動宮♈♋♎♑にあたるため、このとき試されるのはいつも自分自身のアイデンティティについてです

 

 出生図の4つのアイデンティティ=ASC/IC/DEC/MCのうち、自然災害が頻発する現在においてはIC(地底)関連のアイデンティティが破壊されてしまう危機が誰にでも起こりうるので、アイデンティティは複数、できればASC/IC/DEC/MCに関連した自己定義を複数おさえておくことはメンタル面での安全策と言えます

 蝕は宇宙のポータルがひらくときであり、ドラマチックかつドラスティックな変化を人生にもたらす可能性の高いイベントです。

 食は月のノード(昇交点)に新月があるとき、または満月があるとき発生する宇宙のイベントです。

 蝕は毎年、年に2 回、互いに2週間以内に発生します。

 ホロスコープの一方の月のノードに太陽が近づくとき、次に約6ヶ月後に反対側のノードに近づくときの2回です。 太陽がいずれかのノードの15-20度以内に入ると、日食のシーズンに入ります

 (生まれていれば蝕のシーズン生まれ)

 食のシーズンはすべてを激化させます。ライフの経験がこれまでの延長線上でなくなる時期。別の次元に入るため通過儀礼が起こるタイミングともいえます。

 その日蝕に起こるべき出来事が、蝕のシーズン全体で起こることもあり得ます。

 蝕のシーズンの数ヶ月前から重要な出来事が何度も起こっている可能性があるので、注意が必要です

 人生における重要な出発点になる人も多い時間ですが、それは自分ではコントロールできません。人間の自我(エゴ)よりも神の介入:運命の影響力が強い時間帯です。

  出生図の感受点:惑星やアングルが食の度数近辺にヒットするチャートは劇的に活性化されます。    

 これらの人びとは、運命を変えるマジックな出来事が他の人々より訪れる可能性が高くなります。 

 月の南ノードとの合は過去とカルマを終わらせるパワーのダイナミクスを助けます。

 ひとによっては長く待ち望んでいた事がついに起こる時間になるかもしれません

  また生まれる魂と入れ替わるように、天に帰っていく魂も多いときです。

 今年はやぎ座で起こる満月が2回あります。また今年の大晦日は♑9°新月で終わります。

  現在のおひつじ座太陽は、春分後に♒1°冥王星とと60°セクスタイルになりましたが両者が合して冥王星水がめ座時代の20年間の意図を設定したのが今年の1月20日

minaminosimano.hatenablog.com

 

 今年2回あるやぎ座の満月のうち2回目の7月21日の満月がやぎ座29°で起こります(満月側はみずがめ座冥王星Rと合)

 (夏のライオンズゲートは今年は7/26~8/12、ピークが8/8)

 やぎ座が意味するところは個人と社会が時間をかけ織りあげた信頼できる構造/枠組み/土台。

 やぎ座が関わるアイデンティティは自分が何者として社会に参加し、何者として社会/集合の役に立っているのかという実存そのもの。

 おひつじ座のルーラー火星は4月11日にやぎ座のルーラー土星うお座14°で合

 今すでに顕在化している潜在能力、つまり自分が本当にやりたい事、自分の魂がこれをやろうと意図して生まれてきた理由、自己の存在理由によって自己変容するとき。自己の存在意義に気づき、目覚め、生まれ変わる。蛹はいま宇宙(コスモス)のなかで孵化の真っ只中

 

 今回の水星逆行まで10天体順行の時間帯が長く続いて来ました。

 目標に向かって猛スピードで前進&エネルギー投資する時間が今日まで続いて来ましたが、冥王星は4月25日の水星順行の後、GW期間中の5月3日に逆行開始し、9月2日にやぎ座戻り(♒0°越えは4回目)10月11日にやぎ座29°で順行。

 11月20日に5回目の♒0°入室で今後20年間はみずがめ座冥王星時代です。

 冥王星はさそり座のルーラー、さそり座もみずがめ座も不動宮=リソースの軸

 そして4月9日の日食後2週間後に同じ不動宮おうし座21°で木星/天王星(13年サイクル)会合。

 この世界の中で自分を自分にしている対象にエネルギーを集中的に投資する。

 おうし座後半のサビアンシンボルは能力開発が示されており、才能(タレント)も含めて自分のリソースを積極的に開発・洗練・展開させ、世界の求めに呼応していく。

 実際に世界は全てスピリットが顕現している波(形)であり、本質的な意味でスピリットが顕現している形(かたち)のみが未来に持続可能なのです